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[Interview] “酸欠少女”さユり – 戦う2.5次元パラレルシンガーソングライターの現在と過去に迫る

今回は、現在放送中のアニメ「僕だけがいない街」のエンディングテーマ「それは小さな光のような」で話題の、酸欠少女さユりへのロングインタビューをお届けしたいと思う。
このインタビューでは、楽曲の事はもちろん、私生活にも踏み込み、アーティスト・芸術家としてのさユりの他、等身大の19才の少女さユりにも迫りたいと思って敢行した。
音楽について語る彼女は、本当にギリギリのところで戦う音楽家であり、一歩音楽から引いた事を語る姿はありのままの危うささえ感じさせる19才の素敵な少女であった。
このインタビューの中に散りばめられているさユりの様々なワードを拾っていく事で、2.5次元シンガーソングライターとしての一面を垣間見る事が出来るのではないか。

一言で表すならば、非常に魅力的な存在であった。
それでは、以下じっくりと興味深くインタビューを楽しんでもらいたいと思う。

邑田航平(Optimanotes編集長)

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—まず始めになんですけど、2月24日発売の新曲「それは小さな光のような」という曲についてお聞きしたいのですが、今回は「僕だけがいない街」というアニメのエンディングテーマになっていますね。
作詞作曲を担当されているのが、アニメの音楽を担当されている梶浦由記さんということで、すごくアニメの内容とリンクしているような世界観の楽曲だと思うんですけど、最初に楽曲を頂いた時の率直な感想を教えて頂けますか。

もともと、僕街の原作のマンガがすごく好きで、マンガに共感した部分がすごくあったので、自分と重なる部分が多いなと思って。
自分の中にあるけど自分が今まで言葉にしてこなかったことがストレートに歌詞になったりしていて刺激になりました。

—すごく不思議な感覚で、前作のミカヅキから続いているさユりさんの世界観ととても繋がっているなと思いました。
製作者が違うにもかかわらず、今のさユりさんを凄く表しているような楽曲だなと感じました。ミカヅキで歌われた、”未完成だけどそれでも前に進むんだ”というメッセージがあったと思うのですが、今回はさらに一歩踏み込んでいて、特にサビの出だしの”守りたいと思う”が今までなかったワードだと思いました。その言葉が特に印象的に響いているなと感じまして。
この、”守りたいと思う”という言葉は、自然に受け入れられて歌えたものですか。

そうですね、これは自分の中にもあったので。
でも、そうやって真っ直ぐな言葉で言うっていうのは、自分の中でも踏み込まなくてはいけないと感じていました。
自分の中でも挑戦というか、戦いというような。力を振り絞らないと歌えないなというような感じでした。

—さユりさんの中にはあったけど、そう簡単に歌えるような言葉ではなくて、 すごく力のいるフレーズだったという印象でしょうか。

そうですね、ミカヅキとは”未完成でも”というところで繋がっていて。ミカヅキは、自分自身の弱さと向き合っていくという想いを込めたんですけど、もっとその弱さを飛び越えて、外に向かっていくという強さがこの曲にはあると思ったので。
自分が歌っていくうちに、 そういう部分をもっと出していかなきゃいけないのかなと。

—ミカヅキの時にあった不安定さみたいなものが、もっと強い意志に変わったなという印象を受けました。
今回のシングルなんですが、2曲目に収録されている「来世で会おう」という曲も含め、コンセプトがしっかりしているなと思っていまして。
2曲だけなのにアルバムぐらいの重さのあるいい作品だなと思っています。

1曲目の「それは小さな光のような」に対して、「来世で会おう」というのは、現世といいますか、今この瞬間というところから進んでいこうと言うテーマかと思っていまして、ものすごく対になっている作品という印象を受けました。
「それは小さな光のような」は、アニメにもリンクしているように、過去に挑むとか、そういったところがテーマに盛り込まれていると思うんですが、「来世で会おう」に関しては、過去は変えられないから今を信じて生きていくという強いメッセージが込められていると歌詞を読んで思いました。
この楽曲を作るときには、「それは小さな光のような」と対比させようとか、そういったことは意識して作られましたか。

この曲は「それは小さな光のような」を受けて作ったものではなくて、それよりも前にあった曲です。”過去とか未来”というキーワードは自分の中ですごく強いものだったので、これは対になる2曲になるんじゃないかと思って2曲目に入れました。

—来世で会おうに関して、Dメロに当たる”許せるだろうか〜”、という歌詞から始まるパートで、あそこだけ自問自答をしているような印象を受けました。
他のパートに関しては、ストーリー建てているというか、読んでいて体にすっと自然と入ってくるんですが、あそこだけ突発的に、もっとぐいっと踏み込んで心の中に入ってくる歌詞だなと感じました。
あのパートはさユりさんの中でも重要な意味を持っているのかなと思いまして、どういう意識で書かれたのかをお聞きしたいです。

来世で会おうに関しては、聴く人によって印象が違うと思っていて、もしかしたら、今すぐ死んじゃう、みたいな印象を持たれる方も居ると思うんですけど、「来世で会おう」で歌っているのは、”どこに向かっているのか”というところで。私は自分を信じて歩いていきたくて。その先の希望があると信じて。でも、自分は希望にまっすぐ向かっていっていいのかな?という想いもかたやあって。その想いとその先への決意を込めたのがDメロです。なので「許せるだろうか」「この痛みの先で」、というフレーズが自分の中で大事で、この痛みを乗り越えた先に、きっと光があると、信じたいという。

—なるほど、そんなDメロは作曲されている時点で入れようと思って作りましたか、それとも後から出てきて入れたものですか。

Dメロは、曲の中で一番最後に作ったブロックです。
Dメロがあることによって、前よりも強い意志を表現できるかなと思って。

—「僕だけがいない街」の「藤沼悟」と「雛月加代」というキャラクターは息苦しさを感じているキャラクターだなと思っていまして。
現代の藤沼悟は、売れない漫画家で、ピザ屋でバイトしていて、今生きている現代に対してなにか思うところがある人物で、雛月加代に関しては「誰も居ない世界に、場所へ行きたい」というような 、まさに色々と抱えている少女だと思うんですね。
そして、このキャラクター達が抱えている世界に対する焦燥感とかが、凄くさユりさんの存在とリンクしている感じがしまして、酸欠少女もまさにそれを示していると思うのですが、ここら辺の原作とさユりさんのリンクみたいなものは、どんな風に感じて読んでいましたか。

2人とも共感する部分がすごくあって、悟さんのマンガ家で”達してない”とか”踏み込むのが怖い”みたいな所とか。私の中での曲を作る作業は、自分の中に踏み込んでいく作業で、それが凄く苦しいけど、そこをやらないと生きていけないし、そこの「ワ〜っ」ていう感じは自分の音楽活動と通ずる部分があります。加代ちゃんは、何も感じないところまで演じようとしてるというところとか、共感する部分もあります。
愛梨ちゃんの台詞の、”言っているうちに本当になる気がする”にも共感できて。
私自身は凄く何も出来ない人間だと思っていたんですけれども、なんとかギター弾いて、なんとか言葉を紡ぎだして、なんとか自分もできるぞと言いながら音楽活動をしていくうちに、自分も強くなれるんじゃないか、希望が見えるんじゃないかと思いながら やっているところがあるので。
抱えている痛みとか、息苦しさとか、私が音楽をやっている理由と重なるところが「僕だけがいない街」にはたくさんあるので、すごくグッと、のめり込んでいました。

—そうすると、メインで出てくるキャラクターの印象的なセリフとかはかなり刺さったんですね。

刺さりますね。

—アニメの中で藤沼覚はリバイバル(再上映)ということで、過去に戻ったり現代にきたりを繰り返しますが、もしもさユりさんにリバイバルみたいなことが起こった場合、何か変えたい過去とかありますか。

過去を変えたら、今の自分が消滅したり、周りにいる人が死んだりしてるかもしれなくて、それは嫌だなと思うんですけども。
しいて挙げるなら、前に習っていたピアノとバレーは辞めないで続けていけたらなというのはあります(笑)。

—アニメは現時点で7話まで放送が終わっていて、すでに沢山の方にさユりさんの歌声が届いていると思うんですけれども、今回エンディングに選ばれたことで、周辺で変わったこととか反響とか、何かありましたか。

この前本屋さんにいったら”僕街コーナー”で自分の曲が流れているのを聴きました。そこで、沢山の人に聴いてもらえているんだなと認識できて、すごく嬉しかったです。

—では、周囲の人からなにか言われたりとか、全然知らずにアニメを見て「え、これってさユりちゃんじゃない」とか、お友達からお便りが来たりとかは。

それは結構ありますね、幼なじみがあんまりケータイとかネットとか見ない人で、お互いあんまり連絡も取り合わないんですが、この前ちょうどテレビつけたら聞こえてきたよ、という連絡があって嬉しかったです。

—では次に、歌声についてお伺いしたいんですけれども、ミカヅキもそうなんですが、さユりさんの楽曲を聞くと、歌声が凄く印象的だなと感じます。私が聴いていて、とにかく声がズドンと入ってくる印象を受けるんですね。
何かはわからないんですけど、常に凄く緊迫した状況で、ギリギリの戦いをしている歌声の印象を受けていて。
さユりさん自身は自分自身の歌声に関して、どう思っていますか。

あんまり、客観的に自分の歌声を聴けることはないんですけど、元々自分の歌声には自信がなかったのですが、歌で伝えたい!という気持ちが勝って、歌い続けているのでそうやって言ってもらえると嬉しいです。

—音楽を始めようと思ったキッカケがあれば教えてもらってもいいですか。

歌うことはもともと幼稚園のころから好きだったんですけど、歌で敵を倒すアニメがありまして、それが好きでよくテレビにマイク繋いで遊んでました。それから小学六年生のころに、関ジャニ∞のDVDを見ていたらギターを弾かれてて、それがカッコイイなと思ってギターを始めてみたら楽しかったので、ずっと続けて。
中学二年生の時に、弾けるようになったなと感じた頃に、曲を作り始めました。
もともと歌詞は書いてたんですけど、曲は書けなくて。ギター弾けるようになってきたら、曲も書いてみるようになったんですね。書いたら、その時、”めっちゃ良い曲だ!”みたいなのはなかったんですけど、なんか続けて行ったんですよね。

—そうすると、関ジャニ∞さんとかはかなり大きなターニングポイントですよね。
ギターというものに興味を持ち始めてギターをはじめて、歌詞は自然と書き始めたということなんですね。

そうですね、歌詞は小学六年生の頃から書いていました。

—歌詞を書くのは自分と向き合ってすごく深く入っていく大変な作業だと思うんですけど、その当時というのは、もうちょっと軽い感じというか、日記を書く感覚とか、、そういった感覚で書き始めた感じですか。

最初の頃に曲を書いていた時は、毒を毒として吐くような。
だから、そこから何かを生み出すというよりは、とにかく、そのまま吐き出すような思いが強かったので、今ほどそんなにエネルギーはなかったような気がするんですけど、曲を書いていることで、居場所を見つけていたような感覚だったのかなと思います。

—ちなみに、今現在、作詞作曲をする際には、どちらを先に作られますか。

一番多いのは、歌詞の一部があるか、歌詞の一部とメロディの一部があるという。
そこからは、どっちもどっちというか。先に歌詞を完成させることもあるし、コードを弾きながら、歌詞を考えることもあります。

—割と同時進行で、どちらが先ということもなく、凄く印象的なワンフレーズができたら、そこから広げていくという感じですかね。

すごく伝えたいことがあるときは、最初に歌詞という形じゃなくて文章みたいな感じで書いて、そこから自分の言いたいことってなんだろうみたいなことを抽出するような作業をすることもあります。

—自分の言葉と音で、ストリートに出て歌うというか、勝負しにいこうと思ったのはいつぐらいでしょうか。

勝負って感覚じゃなかったんですけど、人と話すのはあまり得意ではなかったし、何かしらどこかで自分の居場所を確立させたいというのが、深層心理にあったから、ライブしたいという思いが芽生えたのかなと思います。

—では次に、酸欠少女と名乗ってらっしゃいますが、酸欠少女と名乗るキッカケがあったら、教えてもらってもいいですか。

酸欠少女というのは、高校一年生の入学したての頃に作った曲で。当時すごく苦しかったんですよね。
人付き合いがあまりうまくなくて、いつもどこにいても、宙に浮いているというか、1歩、5,6歩、10歩ぐらい、後ろから見ているような感覚になっていて。
それで、自分の肉体的な居場所というよりは、気持ちのはけ口、気持ちの居場所がなくて、そういう思いを曲に書いていたら、酸欠少女というワードがぱっと出てきて。
そういう息苦しさみたいなものが今も根底にあるから、音楽をやっているので、”酸欠少女さユり”と名乗ってます。

—凄く俯瞰的に物事を見ている高校一年生という感じだったんでしょうか。

良く言えば俯瞰的、なんですけど、どこにでも馴染めないというか。
そうですね、いつもゲームみたいに、自分を一歩後ろから見ていて。

—本当の自分はちょっと離れたところにいて、そこにいる本当の自分が現実に存在している肉体というか、さユりという存在を認識していて、動かしているという感覚ですか。

そうですね、そんな感覚はありました。

—今のを聞いて、俯瞰的に物事を見ていることが、すごくバラエティに富んだ歌詞とかに反映されているのかなと思いました。

次に、今後の展望・野望みたいなものについてお聞きしたいんですけど、前作のミカヅキも乱歩奇譚のエンディングテーマになっていて、 物凄く話題になっている作品ではないですか。
そのエンディングテーマを歌うことで、確実にファンの方も増えていってると思うんですね。
ゲリラライブで歌っていても数百人集まっちゃうような状況もあると思うので、音楽活動はとても順調なのかなと思うんですけど、近い将来の目標と凄く遠い将来の目標みたいなものを教えていただいでもよろしいですか。

近い将来だと、 一つ一つのライブを一生懸命やって、たくさんの人に直接届けたいなというのと、 CDがたくさんの方に届いて、聴いて貰える人を一つずつ増やしていきたいなと思ってます。

—コツコツファンを増やしていって聴いていただける、知って頂ける人を増やしたいというところですかね。

色んな方に届いて欲しいので、そこは地道に頑張るほかないと思ってます。
遠い未来・・・遠い未来は、みんなに認識してもらえる存在になりたいですね。
酸欠少女が歌って。

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—ここで、ちょっと音楽から外れた話になるんですけど、お休みの日ってどういった過ごし方をされることが多いんですか。

お休みの日は、スーパー銭湯が好きでよく行きます。あと、電車に乗ります。
結構遠いところまで行く電車とか、乗ったことない私鉄の電車とかに乗って、ただ戻るという。

—何もせずにただ電車に乗って戻ってくるんですか。

それとスーパー銭湯を掛けあわせて、乗りたい線路沿いで探して、銭湯入って帰ってくるみたいなこともします。

—次に、さユりさんの中で毎日欠かせないこと、みたいなことがあれば教えて頂きたいんですが、例えば朝でも夜でもいいんですけど、これをやらないと一日が始まらない、終われないという事があれば教えて下さい。

絶対コレじゃないと、みたいなのはないんですけど、音楽を始めたぐらいの頃から使っているハンドクリームがあって、その匂いをかがないと落ち着かないというか。
それが私の匂いの故郷という感じがして落ち着くので寝る前とかに嗅いで寝ます。

—今現在のさユりさんを形成している要素って沢山あると思うんですけれども、その中で一番大きいなと思う要素を3つ教えていただいてもいいですか。

なんだろう、3つ。難しいですね。
1つは、小さいころはドラマっ子、テレビっ子で、坂元裕二さんという方の作品をずっと見ていて、その時は坂元裕二さんだと認識せずに見ていたんですけど、今見返したり最近やってるドラマを見ると「あ、この人に凄く影響されたんだ。」と感じる部分があるので、1つ。

2つ目は、海ですかね。実家の目の前が海で、海を見て育ったんですけど、魚が好きで。人間は赤ちゃんが、子宮の中から生まれてくるけれど、それよりも前があるんじゃないかという感覚になる瞬間が音楽をやっていると多々あって。それは、母なる海があるそばで育ったからなんじゃないかなと。なので、海。
もう1つはなんだろうな。インターネットですかね。
パソコンが小さい頃からあって、最初に触ったのが6歳の頃ぐらいで、音楽とか自分の好きなものとか、自分から検索して調べて知って、今までずっと続いているので、インターネットですかね。

—今ってすごくスマホが普及して簡単にインターネットができる環境だと思うんですけど、けっこう時間が空いたらスマホで見たりとかしてますか。

今は、もうちょっと自分で動いてリアルな現場を大事にして、好きなものとかを見つけることも多いんですけど、その時はそうですね。
ネットで最初に音楽を始めた時も、相方とかメンバー募集サイトで探して見つけたり、あとは自分の音楽の好みに多大なる影響を与えた女の子がいるんですけど、その子とは小学六年生の時にモバゲーで知り合って、私は地元福岡なんですけどその子は埼玉で今でも仲良くて。
中一の頃一人で会いに行ったりとかして。ネットから繋がったものって、凄く大きいですね。

—では、次にですね、さユりさんは私の中ではストリートで歌っている印象が強いんですけども、人前で歌うということはどんな意味を持ってらっしゃいますか。

人って、色々なことがあるけど、みんなそれを中に押し込んで生活しているのかなと思うんです。私も押し込めた感情の行き場がなくて苦しくなって、何か拠り所を探したりというのをしていて、みんなもそうなのかなと思って。
そういう人が溢れてたくさんいる場所がストリート、路上の場かなと思っていて。みんな黙って通る中で、自分が歌って想いを叫ぶことで、その心が緩められたりするのかな、誰かを救えるのかな、そうだと嬉しいなというような気持ちで歌っています。

—私も同じ印象を抱いていて、いまの人たちは、心に何か抱えていている方が多いなと思うんです。
そういう方たちに対して、さユりさんの歌は、凄くパワフルに訴えかけていく歌だなと思ったので、そういう方に、きっと届くと思います。

では、ヴィジュアルの事についても少しだけお聞きしたいんですけど、ミュージックビデオやアートーク、衣装など、ヴィジュアルイメージ全体を、YKBXさんと一緒にやられていて、具体的にどういったところに惹かれたという感じですかね。

なんというか、リアルで生々しいなという印象があって、人間の弱い部分とか汚い部分というのを、それは曲ありきなのかもしれないですけど、すごく引き出す映像で、”わぁっ”となったので、そこに惹かれました。

—さユりさんの楽曲や歌声などを聴いて、これからシンガーソングライターとか歌手になりたいと思う人たちは、凄く沢山現れると思うのですが、そういった方々に対して、何かアドバイスだったり、メッセージみたいなものを頂いてもいいですか。

アドバイスとか言える立場じゃないと思うんですけど、出来ると思うこと。ですかね。
「難しい」と思ったら出来ないのかなと思うんです。
何でも出来るとか、”世界のことバカにしてたら良い”と思います(笑)。

—世界のことをバカにする(笑)。

私は、できそこないでどうしょうもなくて、地から世界を見上げている感覚と、”結局自分も含めて世界じゃんみたいな、全部世界だし”と思う自分がいて。そうしたら、全部自分が見ている世界だから。
我に返ると・・・あ、我に返らないことです(笑)?

—我に返らないこと(笑)。

なんでも出来ると思うんですよ。

—自分のことを信じるのが第一なんですかね。後はまあ、世界というのがあって、世界の中に自分というちっぽけな存在がいて、自分になんか何も出来ないと思わずに、なんでもできるよ、世界なんてこんなもんだし、というか。

そうですね。言葉にするとあんまり響かなそうなんで難しいですけど。

—では、次で最後の質問になります。さユりさんにとってシンガーソングライターという職業とは、どんなものでしょうか。

素敵な生き地獄(笑)。

—素敵な生き地獄。そのフレーズいいですね。その心は。

私は、音楽を、曲を作って歌わなきゃ、今まで生きてこれなかったと思うんですよ。
これからも、ギリギリなんですけど、そうしないと生きていけないし、辞めたらきっと落ちてしまうし。そういうギリギリの場所で、”やらないと死ぬ”みたいな。そうやって生きていく場所。
素敵な生き地獄。生き地獄っていうと、なんか響き悪いかなと思うんですけどね(笑)。

—素敵な、ってつくと急になんかいい感じになりますね(笑)
いいですね。生き地獄だけど、とっても素敵である、と。

はい(笑)。

—本日は、ありがとうございました。

ありがとうございました。





Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

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