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[Live Report] FUKI – 2016年3月4日 〜FUKI Special Live「キミへ」〜

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この日のライブの場へいられた事を僕は幸運だと思った。
そして、正直なところ、すでにFUKIにはこの日の会場では箱として小さいんじゃないか。そんな事を感じさせた。

会場は当然のようにギュウギュウ詰めの280人の観客で満員御礼。観客はまだかまだかとFUKIの登場を待っていた。

そして、演奏隊がステージへ上がり会場が暗転すると同時にバンドによるintroからスタート。途中でFUKIが現れると会場からは暖かい拍手と声援が送られた。
「今日は最後まで楽しんでいって下さい。」という彼女の言葉と共にintroが終わり、「LOVE SONG」のイントロが始まる。
そして、FUKIの歌声が入ると一気に会場の空気が変わる。本当に素敵な歌声だと感じた。
サビの歌詞がとても印象的で、彼女が女性に特に支持されているのがよく分かる気持ちになった。純粋な女性の恋心を歌う彼女の声には説得力がある。

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2曲目「泣きたいんでしょ」。
会場からは手拍子が自然と沸き起こる。少しラップ調のメロディーが印象的な楽曲だ。歌詞が詰め込まれていて、説得力のある楽曲だと思う。

MCが入り、会場が満員な事に安堵している彼女は可愛らしかった。そして「いつもより長いライブ、お付き合い下さい。」と言うと、会場からは「嬉しい!」と声援が飛んだ。
そして、デビュー曲「キミじゃなきゃ」が始まる。彼女の歌声に鳥肌が立つ。力強くキミじゃなきゃ。と歌う彼女の歌声に、現在進行形で恋愛している人は胸を締め付けられ、恋愛していない人は恋愛したくなる。そんな楽曲だと思う。

続けてカバー曲「はじめてのチュウ」。大名曲。数々のアーティストにカバーされている楽曲だが、これもFUKIに歌われると、オリジナルかと思う程の説得力が生まれる。本当に彼女の声は稀有な才能だと思う。

この日は初ワンマンという事で、リリース前の曲も歌われた。まずは「ひびけ」。この歌があなたの元へひびけ。というメッセージと共に始まるとてもメロウな楽曲。心地いい。ギターとピアノが素敵だった。
続いて「I wanna be」。家族へ向けて作ったというこの楽曲で思わず声を詰まらせる場面もあり感動的だった。とても深い切り口の歌詞で「ありがとう」という感謝の気持ちを伝える歌だ。人間の弱さや日々の暗闇も、大切な人の存在で光に照らされる。という素敵な楽曲だ。

次は「365」。365日じゃ追いつかない程に、キミの全てが愛しくて。というサビのフレーズにグッとくる。恋愛の歌を歌う歌手は世の中に沢山いるが、ここまで恋愛をテーマに心に訴えかけてくる歌手は他に知らない。

後半戦最初は「カタオモイ」から。
前半戦の切ない演奏から一転、バンドの演奏が明るくなる。恋愛の片思いの気持ちを切なくし過ぎないよう料理するあたり、とっても素敵だ。重たくない片思いの楽しさも包括した、出会いの奇跡を歌った歌。観客にもとても響いている様子だった。

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そして、「耳元にいるよ」。引き続き明るいバンド演奏が印象的で観客も手拍子しながら楽しそうに体を揺らしていた。
ここで、予想を裏切られる「小さな恋のうた」のカバー。MONGOL800の大ヒット曲だ。この曲、FUKIとの相性がとても良かった。オリジナルよりテンポを落としアコースティックな演奏で聴かせる「小さな恋のうた」は、FUKIの歌声の良さと楽曲の良さを改めて感じさせられた。

バンドメンバーの紹介を挟み、MCの後あっという間に本編最後の楽曲「キミへ」。この日のライブタイトルにもなっている楽曲だ。
この日一番FUKIの声が伸びやかに聴こえた。別れた恋人へ向けた、切なくも感謝の気持ちに溢れた前向きな曲だ。「さよなら、大好きなキミへ」という最後の歌詞が胸に響く。人の複雑な心模様をとても上手く表現していると思った。

バンドメンバーとFUKIがステージを去ると、すぐに会場からは手拍子とアンコールが始まる。
そして、再度バンドメンバーとFUKIがステージへ登場。
アンコールは「キミがスキ」だった。
タイトル通り、飾らない「キミがスキ」というメッセージの楽曲。ストレートだからこそ、誰しもに訴えてくる力が強い。FUKIの歌声もとても力強く、観客へ向けて飛び込んでくる。
バンドの冬らしい演奏がまた雰囲気作りに一役買っていた。
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彼女はまだ昨年デビューしたばかりの新人だが、ここまでストレートに恋愛の歌を歌う歌手は最近いなかったし、何よりその素晴らしい歌声と言葉という才能を持っている。
今の時代だからこそ、彼女の歌が広がっていけば、沢山の人の心を掴む歌手に成長すると思った。
そんな貴重な初ワンマンライブだったと思う。

FUKIのこれからの快進撃に期待したい。
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2016年3月4日 CHELSEA HOTEL
FUKI – 〜FUKI Special Live「キミへ」〜

Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

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