160506_Boku_00092

[Live Report] 2016年5月6日 – CONNECTONE NIGHT VOL.1

今日はビクター内レーベル、CONNECTONEが立ち上がって、記念すべき第1回目のレーベルイベントだ。
会場は渋谷CLUB QUATTRO。レーベル主催の第1回目のイベントとしては大きい箱だと思う。
しかし、レーベルが立ち上がってからこれまでに所属に至ったアーティストを見ていると、そんな事もないのかな。という気持ちになってくる。チケットもSOLD OUTしていたし、もっと大きい箱でも埋まりそうだ。

この日は、オーディションで出演の決まった平均年齢18歳のギターロックバンドArt Building。昨年12月のメジャーデビュー以来各所をその才能で賑わせているぼくのりりっくのぼうよみ。レーベル所属などはせず、ライブハウス・路上ライブを中心に活動しているロックンロールバンドTHE THROTTLE。「架空の街 Awesome City のサウンドトラック」をテーマに発信する男女混合5人組ポップバンド、Awesome City Club。高知県産超絶無名バンド、いつの間にやらレーベル・事務所と契約していて、デビューしたというsympathy。全員平成生まれ、ストリートから飛び出したジャズまで飲み込んだHipHopチームSANABAGUN.。そして、もはや大御所と言っても遜色のない日本を代表するHipHopクルーRHYMESTER。

今、自分で出演アーティストを書いていて驚いた。どのアーティストもデビュー以降シーンをジワジワと賑わせている、注目を浴びている才能ばかりだ。よくこれだけのメンバーが立ち上がったばかりのレーベルに集まったものだと感心してしまう。
これも、全てはレーベルヘッド高木亮さん始めとするCONNECTONEに関わる人達の音楽に対する熱意と情熱が生んだものだと思った。

開演前、初めてのレーベルイベントにも関わらず会場は満員御礼のギュウギュウ詰め状態になった。凄い影響力だ。

会場はメインステージとサブステージに分かれていて、アーティストとアーティストの隙間があまりなくライブが繰り広げられるという良い構成。

160506_MC_01
160506_MC_42
160506_MC_48
160506_AB_00158
さて、開演だ。
メインステージにこの日の司会、高岩遼(SANABAGUN./THE THROTTLE)が現れ、イベントの趣旨を説明。そして、Opening ActのArt Buildingが紹介され会場暗転。サブステージにArt Buildingが登場。早速会場からは歓声が上がる。初めて観たArt Buildingは、この記念すべきイベントの開幕に登場してきたとは思えない堂々としたステージングで3曲を演奏した。独特の世界観、引き込まれるボーカル、ピアノが印象的な秀逸なアレンジ。18歳のバンドとは思えなかった。オーディションで優勝した事にも納得だ。

160506_Boku_00461
160506_Boku_00177
160506_Boku_00426
続いて、メインステージ。
恐らく今日このステージを目的に来た人も多いのではないかと思う。ぼくのりりっくのぼうよみの登場だ。
ステージにはキーボードとDJが現れ「Venus」がSEとして流れた。そして、ぼくりりがステージへ現れると「Black Bird」からライブスタート。キーボードと歌だけで披露された「Black Bird」の説得力は凄まじかった。彼の言葉と音は本当に凄い才能だと思う。ライブでもそれは健在で、言葉が胸に凄い勢いを持って刺さってくる。
独特の歌唱・RAPスタイルもあり、ステージに釘付けになる。
昨年発売されたアルバム『hollow world』は、どれだけ聴いたか分からない。でも、ライブにはまた違った凄さがある。一つ一つ放たれる言葉に引き込まれていき、気付けば彼の世界に内包されている。そんなイメージだ。
続いて、「A prisoner in the glasses」。印象的なポップなトラックにぼくりりの独特の歌やRAPが入ってくる。ステージ上であどけない笑顔を振りまく姿が微笑ましかった。純粋にステージを楽しんでいるように見えた。
そして、彼がその評価を一気に浴びる事にもなった「sub/objective」。素晴らしいの一言に限る。本当に凄まじい才能。続けて「Collaspe」。1曲1曲進む度に彼の声が力強くなっていく。そして、その世界観が深化してゆく。間髪入れずに「CITI」。まさか、生演奏でのライブだと思っていなかったので、キーボードの音色とDJの出すトラックが混ざり、音源よりも肉体的に胸を鷲掴みにしてくる。
ラスト「Sunrise (re-build)」。感動的なラストにふさわしい楽曲。単純に美しいな。と思った。
そして、出番を終えるとあどけなくメンバー紹介をして、笑顔でステージを去った。

160506_THR_00179
160506_THR_00191
160506_THR_00245
160506_THR_00438
次はサブステージでTHE THROTTLE。
超純粋、純度100%のロックンロールバンド。60〜80年代にタイムスリップしたかと思わせる楽曲達、そしてメンバーで振りを合わせるステージング。
エルヴィス直系のロックンロールだった。王道ロックバラード「Her Mom Said」なんて、太く説得力のあるボーカルや安定感のある演奏が本当にエルヴィスを彷彿とさせた。間奏では泣きのギターソロ。
ここまでいくと、現代にはほとんどいないタイプのバンドだと思った。面白いし素晴らしいし、何よりカッコ良い!

160506_ACC_00983
160506_ACC_00915
160506_ACC_00170
160506_ACC_00560
THE THROTTLEの後は、メインステージにAwesome City Clubの登場。観るのはビクターロック祭り以来だ。
相変わらず素敵な演奏に心地良くなった。ゼロ年代シティポップと呼ばれている彼らの音楽は、70年代〜80年代に流行ったシティポップをベースにしているものの、音作り・アレンジ・メロディがとても現代的で、正に2016年の音を鳴らす。途中演奏された新曲「Vampire」などは、とてもダンサブルなリズムが現代的で印象的だった。
本当に聴いていて気持ち良く、自然と体が動いてしまう。今の日本の音楽シーンでも特異な存在なんではないかと思う。
この日のライブは、ビクターロック祭りの時よりも更に演奏力が上がり進化していて、とてもとても素晴らしいライブだった。

160506_sym_00231
160506_sym_00299
160506_sym_00142
さて、お次は超絶無名バンドsympathyがサブステージに登場。
高校の部活の小さな部室から生まれ飛び出したガールズバンド、なんて言うかアニメ「けいおん!」を思い出す。
初ライブのコンテストで優勝し、快進撃を開始した。正直超絶無名バンドではないと思っている(笑)十分シーンを賑わせる存在になりつつあるのではないだろうか。
この日のステージは、4曲と短かったが、観客に印象付けるには十分過ぎるステージングだったと思う。
楽曲は、ボーカロイドブームを通過してきたと思わされる、とても現代的で独特のメロディ・アレンジと、ストレートで踊れる演奏。まだまだ初々しさは残るが、勢いなら誰にも負けない。と言わんばかりの元気さが良かった。
そして、初の自主企画ライブツアーが決まった事のアナウンスも行われた。
これからが楽しみのバンドだ!

160506_SNB_00089
160506_SNB_00718
160506_SNB_00503
160506_SNB_00414
この日のライブも残すところ2組。
メインステージにSANABAGUN.が登場。
デビューと同時にシーンを賑わせている、2MCの8人組HipHopチームだ。とにかく高い演奏力。ジャズからパンクまで幅広いジャンルの音楽を飲み込んだ、その楽曲達に圧倒される。そして、歌からRAPまでこなす高岩遼(Vo)のスキルもヤバイ。どんな楽曲にも対応し素晴らしい歌唱を披露する。もう1人のフロントマン岩間俊樹(MC)の高岩とはスタイルの違うRAPも個性的で素晴らしい。
8人全員が素晴らしいスキルに裏打ちされてSANABAGUN.の音楽は出来ている。そんな事を感じた。
エンターテイメント性の高いステージングは観てて飽きず、自然と体が動き出す。
7月にメジャー2ndアルバム『デンジャー』が発売されるが、今から楽しみで仕方ない。きっと、凄い内容になっているのだろう。
彼らの快進撃は止まらないと思った。

160506_RM_00673
160506_RM_00147
160506_RM_00025
160506_RM_00549
いよいよラスト、大トリRHYMESTERの出番だ。
今日のCONNECTONE NIGHT VOL.1の出演者は比較的キャリアの短い新人が多かった。
唯一、とんでもないキャリアを持つ、日本のHipHopのパイオニアとでも言うべきRHYMESTERの存在が、出演者リストの中でも目立っていた。
そして、僕もそんな彼らのステージを観られる事を楽しみにしていた。
ステージに宇多丸・Mummy-D・DJ JINが現れると観客のボルテージは一気に上がった。それはそうだ。さすがに、この日の出演者の中でキャリアが違い過ぎる。

まずはイントロAfter The LastでDJ JINが宇多丸とMummy-Dを呼び込む。そして、宇多丸から「CONNECTONE NIGHT、トリにして最年長。みんな今日一番飛びますかー!」と言い、「Still Changing」。イントロから観客のジャンプが凄い!
テンション上がる!やっぱりRHYMESTERはカッコ良いなぁ。としみじみ思った。
そして、MCを挟み「ライムスターイズインザハウス」1DJ2MCのスタイルのカッコ良さが全面に出て鳥肌もの!3人ともスキルがヤバイ!!
矢継ぎ早に「人間交差点」「The Choice Is Yours」とアッパーな楽曲を披露してステージを終えた。

160506_RM_00509
しかし、観客からは鳴り止まないアンコール。それに応えてRHYMESTERが再度登場。
「こういったイベントでアンコールはあんまりやらないんだけどね。」と言いつつ、「アッパーなのとしっとりとどっちがいい?」と観客に問いかけ、ラスト1曲もはや日本のHipHopクラシックとでも言うべき「B-BOYイズム」を披露した。

イベントなので短めのステージだったが、一気に観客を全員引き込み乗らせるスキル、鳥肌ものにカッコ良いステージング、大トリに相応しいステージだった。
次は、もっと長いライブを観たいと心から思った。それ程RHYMESTERのステージは素晴らしかった!

CONNECTONE NIGHTは今回が第1回目だ。CONNECTONEというレーベル自体もまだ歴史の浅い新しいレーベルだ。
それでも、この日CONNECTONEレーベルが何を目指しているのか。本当に音楽を大切にアーティストを集めている事がよく伝わった。

きっと、これからCONNECTONEはどんどん大きくなるだろう。もしかしたら、日本の音楽シーンを変えてしまうレーベルになるかもしれない。そんな事を思わされた一夜だった。

僕は、これからもCONNECTONEレーベルの動きをよく見て追っていきたいな。と思った。

————————-
2016年5月6日 渋谷CLUB QUATTRO
CONNECTONE NIGHT VOL.1

Photo by 小見山峻

Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

特集記事

CIVILIAN

コラム記事






Staff Recommend

PAGE TOP