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レキシ – 「Vキシ」レビュー

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レキシが2年ぶり5枚目のアルバム『Vキシ』(軽く下唇を噛んでヴイキシと読むそうです)
レキシ、レキツ、レキミ、レシキときて5枚目はローマ数字の「V」からVキシ。なるほど。
前作は主に江戸時代をテーマとしていたが、今作では飛鳥、平安、室町時代など日本の西側に幕府があった時代が主なテーマとなっている。
池ちゃんもアーティスト写真で室町時代の僧に扮しているというわけだ。

レキシを聴いていて電車の中で「プッ」と吹き出してしまった、ということは今まで経験した人もいるだろうが、
今作では、思わず口ずさんでしまう人が増えるのではないだろうか。そんなキャッチーでグッドメロディが詰まったアルバムになっている。
何度か聞いてるうちに、ダブルもしくはトリプルミーニングに気づいてまたニヤっとしたり、そうきたか!(膝をうちながら)と言わせるところはさすがレキシ。
昔、授業で習ったワードが歌になると、なんでクスっと笑えてしまうんだろう。懐かしさと、面白さはどこかで繋がっているのかもしれない。

「もはや歴史でもない。」
そんなこと言っちゃっていいの!?と思いながら聴いてみると、これでもかというほど歴史ワードがちりばめられている。
“牛シャウト!”の爽快なイントロが流れた途端にレキシーランドに足を踏み入れる。
爽快でキャッチー、ライブでも盛り上がること間違いなしの一曲だ。風を感じて牛車が走ってる様子が目に浮かぶ。

そして“一休さんに相談だ”。グッドメロディにのせて、そっと隣に寄り添ってくれるような歌詞。
「あわてない あわてないで」聴き慣れた言葉がなんだかすごく心地よい。
しっぽりしていると、曲の終わりにかぶせ気味に“古今to新古今”でトークが始まり、いきなり笑いに持っていかれる。
これが計算されたものではなく、元気出せ!遣唐使(渡 和久)も知らないでいきなり録ったというからなおさら面白い。
またこの曲のメロディがとても軽快で愉快だ。「コキントシンコキン」って、無駄に声に出してみたくなる。はず。

他にも“旧石器ベイベfeat.足軽先生”では足軽先生こといとうせいこうが朗読に挑戦している。
その間合いといい、熱さといい、絶妙だ。結局はラブ&ピースを歌いたいとどこかのインタビューで言っていたことをふと思い出した。
そうか、この時代にも恋愛や嫉妬があったんだろうな、なんてついつい思いを馳せてしまう。
“最後の将軍 feat.森の石松さん”でも恋が終わってしまう運命を切なく歌っている。

また、今作でもまた豪華なゲストが参加している。
後藤正文(from ASIAN KANG-FU GENERATION) “ハッピー八兵衛”
キュウソネコカミ “ネコカミノカマタリ”
チャットモンチー “阿波の踊り子”
松たか子 “森の石松さん”
ハナレグミ “シャカッチ”
いとうせいこう “足軽先生”
個性のあるゲストだが、それぞれが自由に楽しんでるのがよくわかる。
ここがレキシの面白いところでもある。ゲストが恐らく自分の作品ではやらないようなことに挑戦しているように思える。
そして本人の個性を生かしつつレキシ色に染めてくれる、だからこそミュージシャンがレキシに参加したいと後を絶たないのではないだろうか。

なお、先日まで動画配信していた恒例の手書きジャケットは、今回はアーティスト写真にもなっている一休さんにかけて11930枚とのこと。
完全限定生産とのことなので、急いでゲットしよう!!
ツアー「レキシツアー 遺跡、忘れてませんか?」の売れ行きもかなり早い段階でソールドアウトが続いている。
これからも続きそうなレキシの快進撃。「もはや歴史でもない。」いや、「もはや歴史をつくる」のではないだろうか。



富ぃ。

富ぃ。ライター

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邦ロックを中心に年間60本以上のライブやフェスに参戦する根っからの音楽ファン。好きが高じて音楽ライターをスタートさせる。
モットーは、ファン目線で親しみやすい文章を書く事。好きなものだけにフィーチャーし、好き勝手書いている。

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