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ハイロック的音楽のすすめ Vol.16 – 今に意識を向ける

瞑想を始めて3年が経つ。
アップルのスティーブ・ジョブズも「禅」の精神を重んじる人物として有名であり、大のアップルフリークである僕としては、そんな観点からも「禅」や「瞑想」には興味があった。
本格的なきっかけとなったのは「瞑想は科学である」と冒頭で書かれた一冊の本
瞑想というと、宗教的とか、オカルトチックとか、うさんくさいとかいうのが元々の僕の中のイメージではあったが、この本を読み終わってその印象が変わった。とは言え、理屈ではわかったものの、瞑想とはなんなのか?、瞑想状態とは?、結局どうなるのか? と、まったくつかめなかった。現在に至って言えることではあるが、結局やり続けないとわからないのだ。これは瞑想に限ったことではなく、自転車の乗り方にしかり、鉄棒の逆上がりにしかり、結果を求めるものすべては、ある程度やり続けていると、ふとコツみたいなものに気づいて、さらにやり続けることで、その先の風景が見えてくる。最初はたった5分がとてつもなく長い時間に感じられたが、今では15分の瞑想を毎日実践している。習慣とはおもしろいもので、一度身に付くとやらないと逆に気持ち悪い状態になる。朝晩歯を磨くように、瞑想が毎日の生活の中に自動化された。

専門書などでも瞑想で得られるメリットは、精神面や健康面で様々なことが挙げられているが、僕の理解としては、「今」に意識を向けることだと思っている。人の脳は24時間四六時中膨大な思考を続けている。そのほとんどは、過去か未来のことである。たとえば、先週上司に怒られたなとか、来週のプレゼンどうしようとか、今を生きているにもかかわらず、思考は過去か未来に持って行かれている。その思考を「今」に向けてあげる作業が瞑想なのだ。今生きていること=呼吸していること。瞑想は呼吸に意識を向けることから始まる。姿勢を正し、呼吸に意識を向け、頭を無の状態にする。言葉ではとても単純なことなのだけれど、これがなかなか難しい。姿勢を正し、呼吸に意識までは、できるものの、なかなか頭を空っぽにすることができない。3年やり続けた今でもそれは難しい。そのときの精神状態によっても差はあるが、次から次へといろんな考えが浮かんでしまう。むしろ瞑想をしているときのほうが脳が働いてしまっているのではないかと思うほどだ。解決方法としては、その考えを片っ端から頭のなかからどかしていく。いま◯◯のことを考えてしまってるな、と気付き、その◯◯を貨物列車に載せて頭の外に運び出す。ラベリングという作業だ。考えが浮かばないようにと思うよりも、浮かんでくることが前提で瞑想し、100回浮かんで来たら100回ラベリングすればいい。ゲームのように捉えれば、むしろ楽しい作業かもしれない。

今に意識を向けることで得られるメリットは大きい。
今やるべき大切なことがクリアになって、今に集中し、いつも頭がすっきりとした状態でいることができる。五感が研ぎ澄まされて、以前は気づかなかった身の回りの小さな変化を感じることが出来る。
ここ「Optimanotes」は、音楽に特化したサイトであるので「音」に関して言えば、今に意識を向けて耳を澄ませば、たくさんの音に囲まれていることがわかる。時計のカチカチという音、冷蔵庫のファンの音、蛇口から水滴がポタポタと垂れる音、外から鳥の声、トラックの走り去る音、飛行機が飛んでいる音、本当にたくさんの音に囲まれて、今、生きていることがわかる。

もしあなたもそんな風に普段聞いている大好きな音楽を聞いてみたら、まったく違うものに聞こえるかもしれない、新しい発見があるかもしれない。今に意識を向けていつもよりも深く音楽を聞く。そんなのも瞑想を始めて得られる音楽の楽しみ方のひとつだ。

ハイロック

ハイロックメディアクリエイター

投稿者の過去記事

Fresh News Delivery 管理人
アパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザインを経て2011年独立。表現の場を選ばないメディアクリエイターとしてのキャリアをスタート。人気サイトFresh News Delivery、ファッション誌GRINDでの連載をはじめメディア各方面にてグッドデザインアイテム、最新のガジェットを紹介。2014年、渋谷にLIL’RIRE CAFEをオープン。カフェでの新しいメディア表現を企画。著書に『I LOVE FND ボクがコレを選ぶ理由』。

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