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[Live Report] 中島宏士 – 2017年4月20日 ファーストライブ at 下北沢GARAGE

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行ってきました!

米津玄師のバックバンドでギターをつとめる、中島宏士初ライブ。

恐縮ながら、お会いするのも私はもちろん初めて。Optimanotes ではコラムでお世話になっています。

着いた頃には、会場はすでに、人人人。。

うう!なんという人気者…ブッキングイベントだったのだが、イベントスタート前から中島宏士の本日限定配布CDの受取りを待つ人、グッズを購入したいという人達で列ができており、本人が丁寧に1人ずつ手渡ししていた。

これが、初ライブの人なんだろうか…と目を疑うような光景だった。

その後、私はライブを観て、音楽を直に聴いてとても納得させられることになる。

彼のキャリアのスタートは、インターネットに音楽をあげるところからはじまる。

この時代、何千、何万と目まぐるしくアップされていく楽曲の中で彼の曲は一際、ポップで暖かく、屈託のない爽やかな可愛らしさを持っていた。

歌詞の中の言葉がどこか寂しく、ネガティヴだとしても楽曲は上を向いてるかのようにポジティブだし、自分のことをよく見てよく分かっている方なんだなという印象だった。

そんな中、初めてみる、中島宏士の初ソロライブ。

MCで心に残った一言がある。
水持ってくるの忘れてしまって、という本日の自身の忘れ物番長話の中に、シールドも忘れて…といいかけたそのとき、ギターを繋ぐ線と丁寧に伝え直したのである。
ほんの一言で、彼の人間性を垣間見れるような気がして、感動してしまった瞬間だった。

顔を合わせなくても音楽が聞ける時代で、音楽さえよければ伝えられる時代。もちろんそうかもしれないけれど、インターネット世代として生まれた彼だからこそ、言葉の選び方がとても丁寧なのではないだろうか。
誤解や歪みが生まれないように、ストレートに思いの込められた楽曲たちを50分間楽しむことができた。

場所は、下北沢GRAGE。約200人キャパの会場。
ライブスタート時間には、ライブハウスは満員。ステージには、白い幕が張られ、会場は熱気に包まれていた。

本日は、中島宏士バンドセット。バンドメンバーは、
ギター、中島宏士の盟友とも言える音楽作家のふうらいぼ(市場智樹)氏。
ベース、片寄雄太(南新宿にあるバーガー屋さんとしてライブ後人気だった)
ドラム、佐藤佑介
そして、ギター・グロッケン・ドラム(タム)・キーボード(ピアノ・オルガン)・コーラスをOptimanotes 編集長邑田が担当。

BGMで「ひとり」というオリジナル曲が流れ本人が登場。

暖かい拍手と彼を呼ぶ声で溢れる。

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1曲目から新曲。「アリゲーターC」
煌びやかなシンセ音。彼の暖かく真っ直ぐ通る声。言葉は多いが暖かく切ないサビ。
声が良すぎて初めて聞く曲なのにぐっと惹きこまれた。

ゆったりと始まった2曲目は彼が初めて自身で歌ってインターネット上にアップした曲「ODO-RICO」
もどかしく、やるせない自分の気持ちと向き合うかのような、カタチのないものなのに不思議と情景の浮かぶ曲だった。

短いMCを挟み、3曲目は「NEW HORIZON」
彼のギターではじまる。アップテンポなピアノバッキングとユニゾンし、会場のみんなの体を揺らせる。
まだまだ行くよ!という彼の声と軽快なドラムフィルによって会場の熱気も一気に高まる。
中島宏士を見守っているファンたちが、一緒に楽しむ空気に変わった瞬間だった。

MCなく4曲目は「e.m.e」
ココロやキモチに感情について書いてる曲が多いんだなとふと思った瞬間。優しい歌に乗せて、カタチがないはずなのに、立体的に見える音楽というマジック。

5曲目は「ジャッカスポップ」本日発売の白Tシャツの元になった曲。すでに、何人も着てくれていていた。グッズデザインも全て本人というから多才な方で自分を自由に操れる点でとても羨ましかった。
今までの曲は、ボーカルのみだったが、この曲はギターボーカル。ギターを弾く音を聴けて嬉しかった人達、沢山いただろうな。
日常がキラリと光りを帯びるような、希望に満ちた曲。力強い。

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ここで長めのMC。最初に触れてしまったが、今日は忘れ物が多かったらしい。お茶目で飾り気がなくて、でも会場にいる人達と変わらない距離感で、大事に丁寧に生きている感じがとても好感がもてたし、尊敬できる。

盟友のふうらいぼ氏の名前も呼ばれる。
会場も盛り上がる。

その後、
「何かを目指してますか?」
とお客さんと少し交流。
自身が、音楽を目指してきたことについて、その意味について、楽しんでやってたはずなのに、いつの間にか苦しくて辛くて、一度
何も目指さない生活をやってみたこと。
それでも誰かに聞いてほしい想いで作っていた自分に気づいて、それが人に届いていたという実感。
音楽や、人に対するとてつもない感謝の気持ち。

夢をみる、何かを目指している人へというのをテーマにした今日のライブも気づいたら最後の曲。
彼自身の歌唱での2曲目にインターネット上に公開された楽曲「ライムライト」で本編は締めくくりを迎えた。

こんな清々しい気持ちで観ることのできたライブはいつぶりだっただろう…

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手を振りステージから降りる。会場からは、アンコールを求める声。

会場からの歓声に応えるべく登場し、アンコール曲は彼が最後にやりたかった曲のもう一曲「DAIDAN-EN」。この曲の大団円の”エン”はen 縁とアンコール(encore)のenが全て繋がっていたことに、本人自身の幸運だと嬉しそうに話してくれた。

イベント終了後にも物販スペースでは、再び、初ライブを喜び、少しでも話をしたいファン達の長い列が。きっと何気なくこの場所に居た人までもが人柄が良すぎて応援したくなるし、ファンになると思う。

ファンの暖かさや、中島宏士、本人の人柄の良さに触れてとてもよい時間を過ごさせてもらった。

彼をよく知るファン達。インターネットとリアルとの距離感。すべてを回収できるライブ。
遠くにいてもどこでも聞けてしまう、現代。
音楽の価値。
私はいつも悩んでいたけれど、
ライブで魅せるということ、聴かせることについてとても勉強させてもらえたきがする。
エンターテイメントだった。

そして、全楽曲どこかに感謝のキモチが見え隠れしてて、楽曲が彼の等身大のような気がした。
メロディと言葉がぴったりくっついていて、曲ができて詞ができてと順に作られたものという感じがしない。
とても楽しかったし、ありがとうと聴いた側の私も自然と伝えたくなった。

今後のライブ活動、音源リリースも楽しみにしていきたいと思う。

音楽に希望の持てる一日だった。

34423

34423電子音楽家

投稿者の過去記事

容姿と相対する硬派なサウンドと鮮烈なヴィジュアルイメージで注目を集め、2013年初の世界デビュー盤"Tough and Tender"(邂逅)をリリースし話題をさらった。その後も都内の大型フェスなど勢力的に活動を重ね、今年2月待望の2ndアルバム”Masquerade”(邂逅)をリリース。また、鈴木光司原作 福田陽平監督のホラー映画「アイズ」、田中佑和監督長編映画「青春群青色の夏」などをはじめ様々な映画の劇伴をつとめている。
ライターとしては、感覚的な独自の観点から“好きなもの”を柔らかく芯のある言葉で伝えている。
探究心と、直感による閃きを大事にワクワクを書き留めている。

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