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杉山裕紀 – 悩ましき日々 Vol.9

暑い。ここ数日で急激に暑い。
先月コラムを書いている時はまぁ、まだなんか良い感じに涼しさもあってある程度過ごしやすかったというのに、今は超暑い。
みんな熱中症なんかには気をつけてね。

『マーフィーの法則』という言葉がある。
【起こる可能性があることはいつか実際に起こる】という、まぁざっくり言うと可能性と経験からくる教訓みたいな言葉なのだけど、詳しくは良く知らないので是非調べて頂きたい。
多分経験があると思うのだけど例えば飲食店でバイトとかしてる時に、凄く暇で「今すげぇ暇だけど突然忙しくなるんじゃないの、これ」みたいに思ってるとホントに忙しくなったりしない?それ、それがそう。
そういうのをまとめて『マーフィーの法則』って言うらしい。

映画【インターステラー】はその法則で溢れた、とても出来の良い映画だった。
地球が異常気象に見舞われて人類が滅亡の危機に瀕している世界で、マシュー・マコノヒー演じる元空軍パイロットのジョセフが、何やかんやあって宇宙を旅して何とか人類を滅亡から救うのだけど(詳しくは是非本編を観て欲しい)、物語のラスト30分程、今まで「まぁ宇宙は広いからこんな事があってもおかしくはないだろう」と観ていたのにその30分は「いやいや、絶対ない。こんな非科学的なことがあってたまるかーい(笑)」みたいになってしまって、半ば興ざめしてしまった。
けれど観終わってからよくよく考えると、何もおかしいことなどない事に気づく。
別銀河の星の圧巻とも言える津波の高さと恐怖、時間の流れの違い。別次元からのコンタクト。そして冒頭で何気なく出てくる【マーフィーの法則】という言葉。
前記した30分まではどれも、見ていて無理なく想像できる宇宙の神秘と得体のしれない恐怖を観る側に与え、ラスト30分は今までと比べても明らかに無理があるような設定で人類を救うのだけど、観終わってもう一度考えて僕らは気づく。
伏線としてのマーフィーの法則に。

【起こる可能性があることはいつか実際に起こる】。
これは恐らく、強く何かを願う人間が引き起こすある種の奇跡だ。
その意味を理解してからもう一度この映画を観ると全ての出来事に納得がいく。
まだ観ていない人はもちろんだが、一度観た人も是非もう一度観て欲しい。
きっと、そこで生きる人間の強い想いと願いに涙するはずだ。

可能性があるなら挑戦すべきだ。それはいつか現実になるだろうから。
おわり。

杉山 裕紀

杉山 裕紀舞台俳優

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フリーの役者をしながら何とか毎日を消費している人。
普段は舞台を中心に活動しているが、声がかかれば映像の仕事にも参加。

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