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[編集長日記] 天界を構成する物質

古代ギリシャの神学によれば、四大元素と呼ばれるもの。世界は、空気・火・土・水の四つの元素からなされる。

どこかの部屋で誰かがドビュッシーを弾く。どこかの部屋で誰かがサティを弾く。

仏教においては、四大元素に加え、「地」を足す事により5大元素が広く知られている。僕はこの考えがあまり好きではない。「地」は最低であり、「空」は最上の境地である。と。

部屋からKrzysztof Pendereckiの音楽が流れて来る。心地良いオンド・マルトノの音と共に。

人は優劣をつけたがる。人は何かを比べたがる。人は何にでもボーダーラインを引きたがる。

アリストテレスはプラトンを師と仰ぎ、プラトンのイデア論を引き継ぎつつ、イデアが個物から離れて実在すると考えたことを批判し、師のイデアと区別してエイドスとヒュレーの概念をとなえた。

初めの話題に戻るが、アリストテレスにより、古代ギリシャの四大元素は崩れる。「アイテール」が加わる事になるからだ。

アイテールとは、古代ギリシャにおける輝く空気の上層を表す言葉であり、アリストテレスによって四大元素説を拡張して天体を構成する第五元素として提唱された。これはスコラ学に受け継がれ、中世のキリスト教的宇宙観においても、天界を構成する物質とされた。

古代ギリシャにおいて、アイテールは大気の上層、ゼウスの支配する領域であった。逆に下層の空気アーエールであった。

アイテールについては、当時古代ギリシャの学問者達が様々な考察をしているが、基本的にアイテールは、地上の死すべきものの世界に対して、永続的な世界を指し示している。その後、アリストテレスの考えによってアイテールは天界を満たしている物質として後世まで広く認知されることになった。

ユニオンジャックのチヨコレイトが輝いている。王様の形をしたチロルチヨコが微笑んでいる。

アイテールとは天界を構成する物質であり、今日における石油エーテルのようなものは本来地上にはあるべきものではない。

本来触れる事が不可能であった純粋なエーテルは、今日において様々なフィクションに登場する。

君にとってのエーテルはなんですか。食事ですか。睡眠ですか。友人とのお喋りですか。

それとも、、、?

ストレスは目に見えるものだと僕は考える。人は精気を纏って生きている。だから、その纏っている精気の状態や流れが見えれば、その人の状態がなんとなく人には伝わる。

僕はこの世界にどうやら一人しかいないらしい。幸か不幸か。だから、僕が抱えられる人のストレスの容量なんて、大した量ではない。ただ、僕は人の悲しみや苦しみを見たくないと心から思っているし、今この瞬間にも息絶えてゆく人々が世の中にいる事を知りながら、世界は争う事なく平和であれ。と思ってしまう。

スピーカーからはスタン・ゲッツの軽快なSAXの音が流れている。

僕はどんなに自分の事を考えて生活しているつもりでも、僕というフィルターを通して他人を見ている。その人の精神状態。その人の抱えているもの。そういったものにフォーカスを当ててしまう。性格と簡単に言い放ってしまうのは簡単だけど、これはそんな簡単な事ではないな。と思っていたりもする。

僕は全世界の人に対して平等な愛を与えたい。でも、それは出来ない事を知っている。特定の人物にだけ、僕は一方的に愛を与える。世の中的にはお節介と呼ばれるものですね。でも、人は優しさを持ちあわせているから、迷惑。という言葉で僕を非難しない。だからといって、僕が調子に乗る。というような事もないのだけども。

ただ、ただ僕は君のエーテルになりたい。

ただ、それだけ。いつかではなく、いますぐでも僕は君のエーテルになりたい。だから、もう少し僕の我儘に付き合っておくれ。

批判は哲学のための準備・予備学であり、批判の上に真の形而上学としての哲学が築かれるべきなのである。

カントの哲学から坂口安吾は「堕落論」という本を書いている。「堕落論」なんていうとネガティブなタイトルに捉えられそうですが、実際はそんな事もなく、うまく生きていくヒントが書いてある。人は一度堕ちるところまで堕ちると気付く事がある。人の心と脳の中で世界と繋がろうとする。ゆるぎない自分、決して世界そのものにはなれない自分。様々な自分の姿が見えてくる。

14歳の少女が空を飛ぶ。14歳の少年が解放の為にナイフを持つ。きっと、彼らにはその時その選択肢しかなかったのだろう。

Did you see the stylish kids in the riot?

部屋からはサティがジムノペディを使いエーテルを具現化している。

この文章に最後まで付き合ってくれた全ての方、

Wishing your good health and happiness in life.

ハローNY。ダイヤモンド・フィラルドは恋に落ちた。

Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

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