イエスタ2

「どこでもいい。さぁ、行こうか。」 Vol.2 – ロッカーになれ

俺が20歳の時の話だ。

この街の建物たちはお互い日差しを奪い合い、今日も当然のように明け方の光を遮断する。
朝だというのに暗い部屋。さわやかな光が差し込んでくれるのは24時間のうち、たった1時間ほどという始末。

その日もいつもと同じ夜勤のバイトを終わらせ、ぼろアパートで静かに宴が始まった。

乾杯のあいさつは要らない。プルタブを空ける音が乾杯の音頭になる。

「いい曲ができたんだ。ちょっと聴いてくれないか?」

そう言ってビリーはMDプレーヤーにMDをそっと差し込んだ。
カーテンで閉め切った暗い部屋に曲が流れた。

『バイト、バイト、アパート、コンビニ、ビール♪バイト、アパート、コンビ二、ビール♪バイトバイトコンビ二ビール♪アパートバイトコンビニビール♪』

ビリーは得意気な顔でこちらを見ている。俺は言った。

「なんだろう。なんかこう、来るよ。コレ。社会には認められないけど、俺はこの曲、好きだな。あ、ちょっと止めてもらっていい?」

四角い停止ボタンが押され、部屋はビールを飲む音が響く。
外ではヒヨドリたちが鳴いていた。

はい、どーもね。中野の燃えない生ごみこと野村太一。野村太一でございます。
という事で今回も好き勝手に書かせてもらうよ?準備はいいかい?

今日のテーマは

「僕、ロッカーになる!」

これだ。さぁ行こうか。

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まずロックンロールを愛する気持ちだけじゃ不十分なので以下の材料を用意します。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
酒・・・1ℓ/日
タバコ・・・15本以上/日
ドラッグ(風邪薬も可)・・・少々
前科(又は前歴)・・・1犯以上
女・・・4人以上
本命の女・・・1人
ボブディランのCD・・・1枚以上

※ディズニーキャラクターのグッズを持っている場合は廃棄
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

どうですか?もし材料が全部揃えばもうあなたは一人前のダメ人間です。もう出家して人生を一からやり直してください。

フェイントかよ!って?どうせお前らはこんなイメージをしていたんだろう?ダメじゃないか。

本当のロッカーになりたい奴はまずマネから始めよう。そうだな。モデルは俺がいい。俺についてこい。
じゃぁ筆記用具出してください。いきます。

<ロッカー野村さんの場合>

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(写真:CB750F)

野村:「何と言っても単車は必要ですよね。原付でもいいと思います。僕は物心ついた時にはもう乗ってましたね。はい。マフラーはやっぱりショート管がおすすめ。パソコンとかそういったハイテクな物は好きじゃないんですよ。だからシンプルに風になれる単車はマストですね!」

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(写真:JBパワー FCR35πのキャブレター)

野村:「そうですね。やっぱり古いバイクなのでキャブのセッティングが上手く出ないんですよ。だから思い切って買っちゃいました。FCRのキャブ。走りだしのパワーが全然違うのでおすすめです!」

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(写真:ASUSのノートパソコン)

野村:「やっぱりなんと言ってもパソコンですよね。それもWindows!Macを使ってる人はロックじゃないですよ。言い切れます。ネットのサーフィンだったら大得意です!ディックデールよりも上手だと自負してます!(笑)」

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(写真:Schottの革ジャン)

野村:「いやー。コレは友人から貰ったものなんですけど、やっぱりロックには欠かせないアイテムの一つです。もう16年位の付き合いですね!え?冬は着ないですよ。これでバイクに乗ったら凍えちゃいますからね。」

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(写真:Fenderの椅子)

野村「もう正直なんでこんなもの買ったのか分かりません。部屋には合わないし、、、、、。そもそもこの椅子が似合う部屋なんてどこにあんだよ!って感じですね。笑」

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(写真:左からベース、バンジョー、クラシックギター、エレキギター)

野村「はい。当然全部の楽器が何かしらの問題を抱えています。ベースなんてアンプから音が出たり出なかったりですね!やっぱり日々のメンテナンスは音楽をやる人間にとって大事だと思いますよ!楽器を大事にしないやつはロックじゃないです!」

さすが職業がロックンローラーだけありますね。野村さんのこだわりが随所に垣間見ることができます。バイク、パソコン、椅子、楽器。みなさんもコレらのアイテムをゲットして野村さんみたいなロッカーを目指してください!

ではまた来月!!

いやいや、終われないぜ!?ここで終わったら来月は他の人間がコラムを書いてることになっちまう。連載が終わっちまうぜ?

はい。すみませんでした。最後は真面目に締めようかと思います。

「ロックは幻想だ。近づいたらまたカゲロウの様に消えてなくなった。」
うん。こんな感じ。

革ジャン着てさ、単車乗ってさ、リーゼントにしてさ、ブーツ履いてさ、そんなのただのコスプレ。

喧嘩して、ドラッグやって、不良がロックだって?
アホ言いなさんな。ただの嫌な奴だよ。それ。

勘違いしちゃダメ。

最後におじさんが思うロックな人間についてまとめるよ。

「悲しみや修羅場を幾度となく乗り越え、そして優しさと義侠心を持っている人間。」

これがロックな人間ってやつだと思う。

若いうちは無理だ。やめときなさい。意味ないから。

さぁて、今回のコラムはここらへんでお別れかな。じゃぁ次回も震えて待ってちょうだいね。あばよ!!

野村 太一

野村 太一Yellow Studs(Vo.Key)、音楽制作、web制作、デザイナー、ナレーター

投稿者の過去記事

18歳で上京。美容専門学校に入学するも途中で退学。家賃29000円の風呂なしアパートやら転々としつつ中野に腰を据える。
数々のバイトで食いつないできたが、30歳で晴れてバンドやら何やらで生計を立てることになる。
社会人経験ゼロのダメ人間。

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