悩ましき日々18

杉山裕紀 – 悩ましき日々 Vol.18

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東京はとても忙しなく人が行きかいます。同じように気温も暖かくなったり寒くなったり、とても忙しい。
新年あけまして3ヶ月目おめでとうございます、杉山です。
衣替えをしようにも中々手がつけられない日々が続きますね。
先日そんな衣替え作業に飽きて、気分転換がてらに観た映画の話を少し。

吾郎ちゃんが怖い、吾郎ちゃんが憎い、もう少しで吾郎ちゃんを嫌いになりそうなところまで僕を追い詰めた映画が『13人の刺客』だ。
あらすじをスーパーざっくりまとめると、稲垣吾郎演じる松平斉韶の傍若無人な行いに耐えかねた藩士や浪人達が参勤交代帰国途上を狙って13人で討ち入りする話なのだが、この斉韶がもうとんでもなく冷徹で、ここに書き表すのもはばかられるような行いをする血も涙もない人間なのである。
そんな吾郎ちゃんを…。間違えた、斉韶を討ち取るために集まったのが役所広司演じる島田新左衛門を中心とした13人の刺客達。
13に対して、吾郎ちゃん側は300。こっち13人であっち300人。
「いや無理じゃん。どう考えても勝てないじゃん!!!!」
だれだってそう思う。
でも、島田達はあらゆる事態を想定して、ここだと決めた場所で思い浮かぶ限りの手段と策を講じて巨大なものに立ち向かっていくのです。
その逞しい姿は観ていて惚れぼれするし、志半ばで儚く散っていく命には何度も心をうたれた。

この物語のキャッチコピー。
【戦わなければ、変わらない。命を燃やせ。】
ここに、この物語のイメージソングであるイーグルスのデスペラードがグッと効いてくる。
藩に背いた【ならずもの】が己の信じる想いの為に命を燃やして戦う姿のなんと美しいことか。そしてどれだけ切ない事か。

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生きていると、どうやっても勝てない巨大なものに、必ずぶつかる。
どうすれば解らなくなったり、怖くて不安でその場から動けなくったりもする。
けれど本当にどうにかしたいなら諦めてはいけない。
越えられない壁なら回り込めばいいし、穴掘って潜り込めばいい。一旦引いてぶつかって壊すのでもいい。使えるものは全部使えばいい。
戦うことを諦めたら終わりだ。それこそただのならずものになってしまう。
変える為に戦うことを恐れるなと、言われた気がした。

僕は変わる途中。ここからここから。
先はまだまだ遠く、広い。
衣替えの終りも、また、遠い。

おしまい

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杉山 裕紀

杉山 裕紀舞台俳優

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フリーの役者をしながら何とか毎日を消費している人。
普段は舞台を中心に活動しているが、声がかかれば映像の仕事にも参加。

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