[Live Report] ぼくのりりっくのぼうよみ – 2018年3月15日 ぼくのりりっくのぼうよみ TOUR 2018 Fruits Decaying

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2018年3月15日、ぼくのりりっくのぼうよみのライブを観るのは久しぶりだ。特に今回のツアーはあまりにも素晴らしい3rdアルバム「Fruits Decaying」を引っさげ、バックバンドの体勢も万全だし、開始前から随分と期待していた。
会場に着くと、すでにオーディエンスが沢山いてグッズ売り場も賑わっていた。全体的に年齢層が若く感じられ、ぼくのりりっくのぼうよみは若い子達からの支持が凄いんだな。と感じた。

会場のフロアに入ると、まだ開演時間までだいぶあるのに、人で埋まっていてすでに熱気を発していた。これから始まるライブを楽しみにしているのが、オーディエンスの笑顔から読み取れた。

僕もその熱気に当てられて、早く始まらないかとウズウズしてきた。久々に観るぼくのりりっくのぼうよみのライブ、そしてツアーファイナルだ、一体どんなステージを魅せてくれるのか、楽しみで仕方がなくなった。

開演時間の19時になり客電が落ちる。それと同時に拍手と共に一気に湧く会場内。胸が踊る!
DJのプレイと青い照明の中、サポートメンバーから登場してきて、最後にぼくのりりっくのぼうよみの登場。大歓声!

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そして、1曲目「罠」からスタート!
アップテンポなジャジーなナンバー。ベース須藤氏のアップライトベースが堪らない。ぼくのりりっくのぼうよみは全身黒で固めた衣装で、以前観た時よりもかなり大人びた印象を受けた。
今のぼくのりりっくのぼうよみを印象付けるのに持ってこいの1曲目。最高!

2曲目「Shadow」。続けて大人っぽいジャジーな曲で攻めてくる。心地良い音楽だと純粋に思った。彼はアルバムごとにスタイルを広げて成長してきた。それを今観てるんだと思わされる。

ここでMC。「六本木盛り上がってるか~?」と控えめに言うぼくのりりっくのぼうよみが可愛い。それに応えるオーディエンスも含め、会場の空気はもう出来上がってるなぁ。と感じた。
「踊れる曲が沢山あるから楽しんでいってください。」と言って始まったのは、3曲目「Butterfly came to an end」。
有言実行。踊れるアップテンポな楽曲にオーディエンスも手を上げて思い思いに体を揺らす。本当に気持ち良い音楽体験だ。
続けて4曲目「liar」。ジャンルレスな攻め攻めな楽曲。ヒップホップ?ロック?ファンク?どれにも当てはまらない、ぼくのりりっくのぼうよみの完全オリジナルという気がする1曲。ただただカッコいい!

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5曲目「在り処」。
初期のぼくのりりっくのぼうよみを彷彿とさせる、バラードっぽい楽曲。ラップと歌唱が前面に出て来て、裏のリズムがとても気持ち良い。歌われる歌詞が胸に飛び込んでくる。全身をぼくのりりっくのぼうよみの音楽で包まれるような幸福な感覚。

MCが入り「今回のツアーを通して、本当に楽しくて、やっぱり自分は歌うのが好きなんだなぁ。と再確認した。」と話し、ファンヘの感謝も述べていた。
そして、次の曲の説明を詳しくしてくれた。引きこもって色々考えていた時に作った曲だという事を丁寧に伝えてから曲が始まった。
6曲目「sub/objective」。
MCでも話していたのだが、この曲でぼくのりりっくのぼうよみを知った人は多いのではないだろうか。YouTubeでアップされたとたんに、世間を騒がせる程話題になったのを今でも覚えているし、あの初めて聴いた時の衝撃を鮮明に覚えている。
トラックを流すだけではなく、生演奏が入る事でより肉体性を帯び、説得力か凄かった。

7曲目「シャルル」。
ボカロP・バルーン氏のカバー。今日のライブ、ここまででとても思ったのは、ドラム・パーカッション・ベースが生になって、本当にぼくのりりっくのぼうよみの音楽は変貌したな。という事。
流すトラックの上で1人で歌うのではない、バンド感がとても良い方向に向かっていると思った。

MCにて、シャルルについてや、インターネットで音楽を聴くようになって考え方が変わった事、そこが原点で故郷だと思っている事について語った。MCが苦手で話せない事も。そういう事をポロっと言うところはデビューから3年経っても変わっていなくて、ぼくのりりっくのぼうよみのチャーミングなところだと思う。

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8曲目「朝焼けと熱帯魚」。
とても爽やかな印象の曲。トラックと歌がとても相性が良くて、1度聴いたら忘れられなくなるメロディの素晴らしい楽曲だ。
9曲目「つきとさなぎ」。
個人的にとても好きな楽曲。トラックがとにかく好きなのだが、その上に乗るぼくのりりっくのぼうよみの歌唱が声が本当に良い。サビのメロディも印象的で、世界観に引き込まれる。
10曲目「Be Noble」。
ここまで3曲、もはやぼくのりりっくのぼうよみの盟友とも言うべきササノマリイ氏のトラックの楽曲。そして、この楽曲は映画『3月のライオン』の前編主題歌になった事から、広く知られている楽曲でもある。
ササノマリイ氏とぼくのりりっくのぼうよみは本当に相性が最高だと思う。こんなに相性の良い2人も珍しいのではないかと、いつも思う。

と思っていたら、MCでもいかにササノマリイ氏の音楽が好きか語っていた。そして、会場にも来ていたらしく、ステージからササノマリイ氏を見つけるという面白い場面もあった。

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MC明け、11曲目「CITI」。
初期のノリの良い楽曲。カッコ良い、、。やっぱり生バンドは良い。そして、ぼくのりりっくのぼうよみと生バンドがここまで相性が良いと思わなかった。バンド感が最高で持っていかれる。
12,13曲目「blacksanta pt.1 + pt.2」。
引き続き、バンド感とノリが最高な楽曲。オーディエンスの盛り上がりもどんどん上がってきているのが分かる。事実、会場内がどんどん暑くなってゆく。
pt.1からpt.2への流れと、曲調が変化する瞬間に鳥肌が立つ。素晴らしいの一言。pt.2でより歌が届くテンポ感になり、より素晴らしかった。
14曲目「For the Babel」。
アカペラからスタート。鳥肌!
一気にめちゃくちゃノリの良い演奏が入ってくる。そのまま休憩なしで最後までテンション高く突き進んでゆく。アルバム「Furuits Decaying」でも、とても印象的だったが、生演奏本当にヤバい!こんなにカッコ良くなるのか、、という感じ。
15曲目「Sky’s the limit」。
これは、みんな昨年TV CMでも沢山聴いたんじゃないかな?安定感を感じた。今日は凄く外が暖かくて春を感じる日だったけれど、夏と言わずとも、今日みたいな気持ち良い陽気にとても似会う曲だなぁ。なんて事を思いながら聴いていた。

MCにて、「ライブで曲を演奏してゆくと、どんどん曲が成長してゆく感覚がある。そんな子育てを一緒にしてくれるファンに感謝している。」と語り、またライブを一緒にやってくれているメンバーにもとても感謝している。と感謝を語り、メンバー紹介をした。
このバックバンドのメンバーが、ぼくのりりっくのぼうよみ自身も育ててくれている。と語った。

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16曲目「Playin’」。
会場内にブルーのミラーボールが回り、ピアノソロから一気にボルテージが上がる。前のMCあたりからオーディエンスも最高潮だな。と思っていたが、この曲の中でバックバンドメンバーそれぞれのソロパートがあり、とても素晴らしかった。特にドラムとパーカッションの交互の演奏が最高だった!
照明もステージ上凄く派手で、とにかく賑やかだった!
そして、本編最後17曲目「たのしいせいかつ」。
ここで、またベース須藤氏がアップライトベースに切り替え、とても深く太いベース音を軸にしてドラム・ピアノが入ってくる。
やや暗いステージ上でハンドマイクからマイクスタンドへ変え、歌い上げるぼくのりりっくのぼうよみが幻想的に照らされカッコ良かった。

ここで、深々とお辞儀をした後バックバンドのメンバーと共にステージを去った。そして、それと同時に会場からはアンコールを求める拍手と「ぼーくりり!」という掛け声。まだ皆んなライブが終わって欲しくないという気持ちがよく伝わってくる、またぼくのりりっくのぼうよみへの愛を感じられる瞬間だった。

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アンコールに応え、ステージにバックバンドのメンバーが戻り、幻想的な演奏を開始。その中、ぼくのりりっくのぼうよみが戻ってきて、アンコール1曲目は「Noah’s Ark」。
壮大な楽曲だと思う。メロディが本当に素晴らしく、歌詞の深さや幻想的な演奏も含め、本当に秀逸な楽曲だと思う。ラップパートのタイトな演奏も素晴らしかった。
続けてアンコール2曲目「Collapse」。
シリアスな楽曲が続く。バックバンドの演奏が終始タイトで、ボーカルとの対比が気持ち良い。この曲こんな感じだったっけ?と思うようにバンドアレンジされていて最高だった。

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「アンコールありがとうございます、凄く嬉しいです。」からMCが始まり、「アンコールありがとうございます」を4回も繰り返した。笑
アルバムを作った時は、ネガティブなのかポジティブなのか分からない状態だったが、ツアーを通してとても良いものになってきた。と語った。
後は今回のツアーの思い出話など交え、会場の笑いを取っていた。

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そして、本当に最後の曲。
やはり、アルバム「Fruits Decaying」のツアーなので、アルバム曲で終わりたい。との事で演奏されたのは1曲目に続き「罠」。
本日2回目だけど嬉しい!本当に秀逸な楽曲!このジャズ感とぼくのりりっくのぼうよみのボーカルが最高過ぎる。会場の一体感が凄くて幸福な景色と瞬間だった。

ここで、全くの予定外でぼくのりりっくのぼうよみから「Butterfly came to an end」をもう一回やりたいとの事で、急遽もう1曲演奏する事になった。嬉しい!
何度聴いても最高!ありがとうと言いたい!

この後、オーディエンスを背にステージ真ん中に本日のメンバー全員が集まり写真を撮り、その後ステージ中央で本日のメンバー全員で手を繋ぎ両手を上げてからのお辞儀という、バンドの定番スタイルで感謝を伝えステージを去った。

この日のライブで終始感じていたのは、デビューから3年が経ち、現在20歳になったぼくのりりっくのぼうよみは、完璧なステージングを披露出来るようになったという事だった。MCでところどころ、あどけなさがまだ顔を出すのだが、1人のアーティスト・パフォーマー・シンガーとして、凄まじいスピード感で成長している。もはや、前回観た時のぼくのりりっくのぼうよみはいなかった。勿論良い意味でだ。
そして、セットリスト含め、やはりバンド感とライブ感が凄く、本当にカッコ良いステージを魅せられた。

今日のライブを観て、これからの活動がますます楽しみになった。そして、ぼくのりりっくのぼうよみは、これからもどんどん進化してゆくと思う。その活動をしっかりと追ってゆきたいと思える素敵な1日だった。

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2018年3月15日 EX THEATER ROPPONGI
ぼくのりりっくのぼうよみ TOUR 2018 Fruits Decaying

text by KOHEI MURATA

photo by HIROMOTO HIRATA

Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

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