[Live Report] LAMP IN TERREN – 2018年4月21日 LAMP IN TERREN ONE MAN TOUR 2018「MARCH」@LIQUIDROOM ebisu

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2018年4月21日、この日は特別な日だ。
LAMP IN TERRENのVo&Gt・松本大が声帯ポリープである事を発表し、手術を行う事を発表してから、手術前最後のワンマンになる。
きっと、メンバー含め様々な想いが交錯するワンマンライブになる事だろう。

会場のLIQUIDROOM ebisuは当然のごとくSOLD OUT。会場に僕が入る頃には満員の観客ですでに熱気に溢れていた。スタッフが、観客に「一歩前へ進んで下さい!」と何度も言うぐらいの満員ぶりと言えば想像しやすいだろうか。

一体どんなライブになるのか、僕にも全く想像が付かず、ドキドキしながら開演を待った。
そして、やってきた開演時間。客電が落ち、会場が一気に観客の歓声で埋まる。何故か、この時僕はすでに鳥肌が立っていた。

この日のLAMP IN TERRENはいつも以上にバンドの一体感を持っていて、爆発力があり、メンバー4人が全身全霊で演奏をしているように見えた。そして、その姿勢は会場の観客にもしっかりと伝染をし、会場中の一体感が素晴らしく、LIQUIDLOOMが完全にLAMP IN TERRENで染まる。そんな空間だったと思う。

途中、松本から発表のあった、8月19日の日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブ。彼らにとっては、本当にチャレンジだと思う。松本の声も勿論だが、過去最高キャパでのワンマンという事で、今から期待してしまう。松本の復帰後に予定されたライブがそんな大きなライブだなんて、なんという幸せな事だろうか。

ライブ終演後、その日が来る事を希望に今日を締めくくろうと思った。
LAMP IN TERREN、そして松本大はこれからだ。僕らは始まりの瞬間をこの日目撃したのだ。

では、ここからは、そんなライブの内容を1曲ずつレポートしていこうと思う。
1曲目「花と詩人」。
まず、歌い出しの松本の声に一気に惹き込まれる。その間にメンバーも出てきて、途中からそっと演奏に加わってくる。静かながら、とても情熱の籠もったような演奏で素晴らしい。予想してなかったライブの始まりに、すでに涙腺が緩む。
途中の大屋のギターソロが素晴らしく、その後ラストのギターのアルペジオとピアノの音がひたすらに美しかった。

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2曲目「涙星群の夜」。
今のLAMP IN TERRENを代表する1曲だろう。出だしが弾き語りに変わっていて、松本のペースで、松本のリズムでギターが鳴らされ、その上で表現力豊かに歌われる。そして、バンドが全員で入ってくる時のダイナミズムがとても凄かった。観客の手拍子も相まって会場が盛り上がる。
ギターソロの後、高らかにピースサインを掲げる松本大がカッコ良かった。
いつ何度聴いても本当に名曲だと思う。

3曲目「ランデヴー」。
この日のライブ、なんて楽しそうに演奏する4人なんだろうか。その楽しさが観客にもしっかり伝染している。すでに今日のライブの一体感が生まれてきている。
新旧問わず、彼らの楽曲は一貫してリスナーを楽しませる力があるな。とここまでですでに感じさせた。

4曲目、新曲「Dreams」。
松本はイントロや間奏でピアノを弾き、それ以外はハンドマイクで歌い、またピアノへ移動しと、なかなかに忙しい楽曲。
ちょっとダークなコード感が彼らの楽曲では珍しく、そこにLAMP IN TERRENの持つ光がしっかり内包されたような、彼らならではの新しい世界を魅せてくれる楽曲。これからのLAMP IN TERRENを感じさせてくれた。

5曲目「reverie」。
とてもシリアスな楽曲に、思わずステージに釘付けになる。この日の演奏、ここまで全員が本当に素晴らしい。なんというか、バンドの一体感が最初から変わらず続いていて、バンドのオーラみたいなものがステージを飛び越えて客席まで飛んでくるようだ。松本の歌う歌詞も胸に飛び込んでくる。

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6曲目「at (liberty)」。
続け様に胸に刺さる楽曲が飛んでくる。松本の声もなんとか大丈夫そうで、自然と楽曲へのめり込んでゆく。リズム隊の中原・川口は今日も素晴らしい。なんて相性の良いベースとドラムなんだろうか。リズムを聴いているだけでも気持ちよくなってくる。そして、ラストの松本のシャウトに全身から鳥肌が立った。

7曲目「innocence」。
今日はとにかく攻めてくるな。という印象だった。次から次へと放たれる彼らの楽曲はバンド感が前面に出ていて最高だ。ベース中原もドラム川口もギター大屋もボーカル松本は勿論、すごい一体感でバンドに圧倒される。

ここでMC。松本から自身の声や歌うという事に対しての姿勢などについて語られた。

8曲目「pellucid」。
すごく個人的にも思い入れのある楽曲。前の松本の心の籠もった正直な気持ちを語ったMCの効果もあって、心に響き涙が出てくる。松本の、歌を、言葉を、音楽を伝えようという気持ちを全身で受け取った気がした。最高のロックバラード曲だと思う。曲終わりに深々とお辞儀をする松本にグッとくる。まだライブ中盤なのに、何度も泣かされそうになる。
なんて美しい楽曲なんだろうか。

9曲目「オフコース」。
ベース中原とドラム川口のカントリーっぽいリズムが終始明るい雰囲気を作り出していて、本当にポップで良い曲だと思う。でも、メロディや大屋のギターサウンドは確実にLAMP IN TERREの音をつくり出していて、圧倒的な個性だな。というのを改めて感じさせるに十分な演奏だった。LAMP IN TERRENの音楽的幅の広さを感じさせた。

10曲目「雨中のきらめき」。
このツアー各地で恒例となっていた企画で、その場で選ばれた1人の観客からのリクエストコーナーで選ばれた楽曲。当然準備はしていない中、ステージ上で「歌詞大丈夫?」「いけるでしょ!」など和やかなメンバーのやり取りがあり、演奏開始。全く問題のない、完璧な素晴らしい演奏を聴かせてくれた。普段セットリストにほとんど入ってこない楽曲でも、こうやって最高の演奏をしてくれるあたり、さすがとしか言いようがない。
僕も含めファンは普段聴けない楽曲を生で聴けて幸せな時間だったと思う。

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11曲目「緑閃光」。
松本・中原・大屋の3人が川口の方を向いて、松本の歯切れの良いアルペジオから曲が始まった。その光景がなんだかとても綺麗で、ずっと観ていたかった。
ステージはタイトル通り緑に照らされ、松本の歌声が会場中に響き渡った。間奏の松本のロングトーンが素晴らしく、その裏で鳴る大屋のギターも歌を支えるように綺麗な音色を奏でていて、とても感動的な演奏だった。

12曲目「multiverse」。
明るい雰囲気の楽曲の中、ステージ上の4人も終始楽しそうで、中原の「せーの!」という合図から会場中から事前に練習したコーラスが聴こえてくる。その上で松本が歌う。ファンとステージの4人全員で演奏が完成される。なんていう素敵な光景だろうか。本当に目の前がかすむ程素晴らしい光景だった。
松本が直前のMCで話した、みんなで演奏をする。というのをちゃんと成功させていたと思う。ライブでここまでコーラスを観客に委ねるというのは、あまりない事だと思うので、なんだか珍しさもあり、とても印象的に楽曲が響いていた。

13曲目「ワンダーランド」。
これは盛り上がる。テンポの早い楽曲で、会場からは間奏で「おいっ!おいっ!」と合いの手が入る。とにかく盛り上がる盛り上がる。
ステージ上のテンションも最初と比べ物にならない熱さで、間奏では大屋と松本が前へ出て来て観客を煽るようにギターソロ。カッコ良い、ステージ上の4人全員が輝いて見える。これぞ真骨頂と言いたくなる、LAMP IN TERRENのポテンシャルを前面に出したかのような演奏。

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14曲目「地球儀」。
「今日一の盛り上がりを観せてください、LIQUIDROOM!」という松本のシャウトから。ワンダーランドからのテンションを引き継ぎ、松本はハンドマイクになり、観客はみんな手を上げてジャンプ。それに合わせ、松本もステージで踊るように跳ねる。最高かよ、この瞬間。今この瞬間を味わえている幸せに浸る。
途中の「僕らなら歌っていけるよ」という歌詞だけ観客へ委ね、またしても観客と一緒に作り上げる楽曲。最高のテンションで会場が完全に一体に。

15曲目「キャラバン」。
まだまだ攻めるか。と思いながら、最高に盛り上がる楽曲のオンパレードに歓喜した。会場の一体感はそのままで突き進む。バンドの演奏もどんどん熱を帯びてきて、4人の一体感も素晴らしく、そのバンド感に体を完全に持っていかれる。そして、間奏明けの会場のシンガロングが凄かった。そのまま最高に盛り上がったまま曲が終了。

ここで、来る8月19日に日比谷野外大音楽堂でのワンマンが決まっている事を発表。会場は最高の盛り上がりを見せた。

16曲目「New Clothes」。
新曲で終わりとは本当に憎い。本当にカッコ良いバンドだと思う。
前のMCの事もあり、今のLAMP IN TERREN、そして松本大を全て出し尽くすような迫力ある演奏だった。とにかくステージ上4人のテンションが凄くて圧倒されながらも、演奏は正確でバンドの力を見せつけるような演奏だった。本当に素晴らしいとしか言えない。そして、演奏終了後、全員が深々とお辞儀をしてステージを去った。

アンコール1曲目、松本の弾き語りで「メイ」。
アコギ1本と歌だけ。松本の歌やギターのストロークの強弱が生々しく、途中アカペラも交え、歌の表現力が今日一番だったと思う。とにかく、素晴らしいの一言につきる弾き語り。声とアコギ1本でここまで表現力を高められる松本の力に驚かされる。
もう、卑怯と言いたくなる程、素晴らしい演奏だった。こんな演奏を聴かされて泣くなというのが無理な話だ。僕は涙を流しながら、よく見えないステージを見つめていた。アコギをかき鳴らし歌う松本大を見つめていた。

アンコール2曲目「L-R」。
出だしのアカペラから会場中がシンガロング!「さあ、いこうぜ!」という松本の声が大きく響く。休止前、本当に最後の曲。相応しい演奏だった。これ以上なく全力で、これ以上なく最高だった。LAMP IN TERRENの4人も全てを出し尽くしてステージに置いてゆくような力と熱、感情の籠もった最高の演奏だった。
きっと、ファンもメンバーも会場にいる全ての人が、様々な感情を抱えていた瞬間だと思う。でも、そんなものをふっ飛ばす程最高にカッコ良い演奏だった。

終演後、会場では泣いているファンの方達が沢山いた。
その気持は痛い程分かる。と思いながら、僕は涙を堪え、次の8月にまた彼らに会える事を楽しみに会場を後にした。
とにかく、色んな感情が頭を駆け巡る時間だったが、総じて最高以外の言葉が出ない程素晴らしいライブだった。

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2018年4月21日 LIQUIDROOM ebisu
LAMP IN TERREN ONE MAN TOUR 2018「MARCH」

text by 邑田航平

photo by 木村篤史

Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

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