「どこでもいい。さぁ、行こうか。」 Vol.4

俺は長いこと「自分は特別な人間」だと思っていました。
村で育ったが故のこの現象。はたまた俺が変人なだけだったのか。

とにかく特別な人間だと心底思っていました。

しかし18歳で気づきました。「あ、俺、特別な人間じゃないかも。やべ。」って。
そのせいか非凡でありたいがために色々な経験、体験をしてきました。

とにかく新しい経験を身体に覚えさせることに必死でした。

そんな無理が祟ったのか、最近では何に対しても不感症でございます。
感動を欲しているのです。非日常的な何かを欲しているのです。

どうも、中野の永遠の冒険家こと野村太一です。

さて、今日は「ここ最近感動したこと」これをテーマに綴らせてくださいな。とは言っても今年で38歳、無理はできません。

身体とか壊さない程度のそんな趣味程度のものでいいんじゃないか、と。では行ってみましょう。

18050912984

■筑波山に登る

まず思い浮かんだのは登山。山は神の次に偉大ですからね。

皆さんご存知のこの山は茨城県にある代表的な山。パンフレットを見たら山全体がパワースポットらしいんだよね。

出たよ、俺が毛嫌いしている言葉「パワースポット」。

なんで横文字だよ。何を根拠にパワースポットなのか、せめてそれに恩恵を授かった人達の喜びの声などをきちんと紹介してみろってってんだい。

まぁ信じないけど。

けど友人たちと登りました。以前富士山の山頂を制覇している俺にとっては楽勝だと思ってた。

が、しかしこの山結構ハード。勾配が結構えぐいことになっちゃってる。

「何がパワースポットなの!逆に体力の減りがえげつないよ!?」

景色を見ながら登る余裕なし。山頂についたときは眼前に広がる素晴らしい景色を眺めるよりも「早く下山したい。」という気持ちが先行する有様。

帰りのロープウェイだけが優しかった。

■廃墟に入る

やっぱり廃墟だよね。ってことでこれもまた友人とプチ廃墟巡りをいたしました。
何がいいって、

「かつては栄えていただろう建物が何等かの理由で見捨てられ、そして朽ち果てていく。時は止まったまま。」

このね。「時は止まったまま」ってのがノスタルジックで心に響くんですよ。哀愁ですよ。哀愁。

今まで数々の廃墟を巡ってきましたが、みんなそれぞれの哀愁があって感慨深くさせてくれる。究極は生きるとは何ぞや?というところまで心を持っていかれる。

止まったままの時計。1980年代のカレンダー。ホコリだらけの机。引き出しを開けてみれば想い出の詰まったアルバム。40年以上前の漫画雑誌、新聞。

ずーっとそこにあったんだよ。誰の目にとまるわけでもなく、手に触れられることなく。

って考えると「わぁー。すごいなぁ。なんかアゲアゲです。バイブス高めです!よろしくお願いします!」ってなる。

■高級料理を食べる

お値段6000円くらいのコースを思い切って食べる。しかもフランス料理。これは貧乏人の俺にとってとってもハードルが高い。これはもはやハードル走ではなく走り高跳びに近い感覚。

ドレスコードのお店に友人に連れて行ってもらったのですが、当然ジーパンはNG。その日、ジーパンしか持っていない俺はバンドの衣装のスーツでトライするという暴挙にでた。

サービス料として10%取られるけれど、その値段に見合ったサービスを提供してくれる。

初めて風俗に行ったときの10倍は緊張した。

店員「こちらかのマリア・カラスが愛した〇〇で御座います。〇〇してお召し上がりください。」

俺「え、あ。マリア・カラスが。。はい。わかりました。」

知らない。マリア・カラスのこと。あと料理がすごい凝ってる。怖い。

しかし口に運んだ瞬間「こ、これは!おいしい!シェフを呼べ!」って気持ちになったのを鮮明に覚えている。

文句なしの美味さだった。

と、まぁこんな感じで一応新しい体験はできているし感動もしているんだなと書きながら気づいてきました。

子供のころはすべてが目新しく新鮮で驚きの毎日だったわけだが大人になるとその感動が薄くなりがちになってくる。慣れてくるからだ。

悲しいかな、どうせこんなもんでしょ、と高を括る様になってしまう。

だからだよ。大人になると時間が経つのが早くなるのは。

「感動ってのは見る角度で突然姿を現す」

俺は今回この言葉を提唱したい。

鍋をピカピカに磨くでもいい。部屋をとことん掃除するでもいい。
以前やったことでも感動することなんて沢山あるわけで、感動も習慣にしていきたいなと常日頃思っている。

充実した人生を送るために感動する癖を身に着けたいものです。

さぁ、今日はどうしようかな。なんでもいいや。手当たり次第手を出してみよう。

野村 太一

野村 太一Yellow Studs(Vo.Key)、音楽制作、web制作、デザイナー、ナレーター

投稿者の過去記事

18歳で上京。美容専門学校に入学するも途中で退学。家賃29000円の風呂なしアパートやら転々としつつ中野に腰を据える。
数々のバイトで食いつないできたが、30歳で晴れてバンドやら何やらで生計を立てることになる。
社会人経験ゼロのダメ人間。

特集記事

LIT

コラム記事







Staff Recommend

PAGE TOP