[Live Report] Cö shu Nie – 2018年6月19日 Oneman Live「asphyxia」@東京 TSUTAYA O-nest

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待ちに待ったCö shu Nieのワンマンライブの日。場所は東京渋谷、TSUTAYA O-nest。チケットはSold Out。開場からしばらくすると、フロアは観客でギュウギュウになった。
今回のワンマンライブのタイトルにもなっている「asphyxia」が現在アニメ「東京喰種:re」のオープニングソングにもなっており、楽曲のYouTube再生回数は今日の時点で550万回を超えている。きっと、そんな影響も、この開場の満員具合に力を貸しているのだろう。

会場ではピアノの幻想的な音楽が流れていて、すでに会場の雰囲気が特別なものに変わっている。だんだんと会場の期待感が大きくなってゆくのを感じると、SEと共に会場暗転。

大きな拍手に包まれる中、Vo&Gt中村未来・Ba松本駿介・Dr藤田亮介がステージに登場。

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ライブは1曲目アルバム『パズル』より「ペリカン号でどこまでも」からスタート。中村の歌声が素晴らしく、同期音と生演奏が見事に合っていて、いきなり盛り上がるスタートとなった。終始松本のベースが暴れる、めちゃくちゃカッコ良い曲。

2曲目、ステージに雨の映像が映され、中村の語りから同じくアルバム『パズル』から「アマヤドリ」。演奏中も様々な映像が映し出され幻想的なステージだった。AメロからBメロに変わる時にリズムが変わるのが最高。ライブのスタートが、『パズル』の1,2曲目でスタートするのは予想していなかった。嬉しい誤算!

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3曲目、シングル「asphyxia」のカップリング曲「最終電車」。どの曲にも言える事だが、リズムの展開の付け方が本当に素晴らしい。リズム隊が大活躍する、この楽曲。ステージに見惚れていると、あっという間に楽曲が終わり、間髪開けずに4曲目「私とペットと電話線」。リズムトラックが流れ、止まるのと同時に中村の歌と松本のベースが入ってくる。ギターのカッティングから一気に曲の幕が開く。その瞬間が気持ちいい。全体的にフュージョンの影響を感じさせるような楽曲。途中のベースソロ~ギターソロがヤバイ。拍子を行き来する楽曲展開もヤバイ!

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5曲目「永遠のトルテ」。藤田の激しいドラムから、ベース松本も同じテンションで入ってくる。その上で中村のシンセサイザーが唸り、その後キーボードからギターに移り、激しくリズムを刻む。
とても複雑なのだが、ハイテンションで自然とノれるロックナンバー。サビの一体感がとてもキャッチーだ。

ここで、松本(日本語)と藤田(英語)によるMCの音声データが流れ、メンバー紹介と次の曲に向かう準備として、深呼吸するように促され、2人のやり取りがまるで漫才のようで、会場では笑いが起きた。ここから、Cö shu Nieのダークサイドとの事。

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そして、中村はキーボードへ移り6曲目「サイコプール≒レゴプール」。Cö shu Nieの暗い部分が確かによく出ている。相変わらず複雑な展開でダークなコードが鳴らされる。曲終わりに中村から「ありがとう。」と一言。

7曲目「蓮沼の集会」。この曲もダークで難しい展開なのだが、サビがとてつもなく美しいメロディで引き込まれる。秀逸な楽曲だと思う。

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蝉の音と、真昼の緑がステージに映し出され、中村から「胸にあの夏がこびり付いて離れない。夏の歌です。」と一言あり、8曲目「家」。ダークというよりは切ないメロディが印象的で、途中でフェードアウトするような楽曲の終わり方がとても印象的だ。
そのまま、楽曲が繋がるように9曲目「iB」。強靭なリズムと中村のキーボードがとても美しく、その上で歌う中村の声とメロディが素晴らしい。

ここで、再度MCの録音が流れる。グッズ紹介から、ショートコントもあり、また笑いが溢れた。
ここからは攻撃的な楽曲という事で、カウントダウンが流れ10曲目「supercell」。個性爆発の中村のメロディにやられる。そして、3人の演奏が凄まじく強靭で体を持っていかれる。オーディエンスも手を上げて応える。

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打ち込みの音が流れる中、ベース松本がオーディエンスを煽る。それにオーディエンスも応える。そして、打ち込み音源が止まると同時に松本の激しいベースから曲が一気に走り出す。11曲目「フラッシュバック」。シンプルに走っていると思ったら大間違え!Cö shu Nieはそんな一筋縄ではいかない。縦横無尽にリズムが行き交い、間奏のカオス部で中村のギターソロが暴れる。最高!

また間髪開けずに12曲目「Ö=Simple is」。この曲は比較的、うん、比較的タイトル通りシンプルに走ってゆく。3人のバンド・サウンドが前面に出た、ひたすらにカッコ良いロックナンバー。

そして、またMC音源が流れ、11月に東京・名古屋・大阪でのワンマンライブが開催される事が発表された!これには、オーディエンスも大喜びだった。

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そして、ライブは終盤戦に。
13曲目、シングル「asphyxia」のもう1曲のカップリング曲「PERSON.」。重たいリズム隊が印象的で、その上で歌う中村がまた魅力的だ。サビを皮切りにリズムが変わり出し、ステージには動く都会の映像が流された。間奏を明け元のリズムに戻ってくる。複雑な展開は間違いなくCö shu Nieの個性だし、魅力なのだが、それ以上に、中村の歌、松本のベース、藤田のドラムが素晴らしくて、この3人の魅力が何よりも一番だな。と思わされる。

14曲目、中村から「どうしようもないね、音楽で暖まろう、さよなら。」と一言。「butterfly addiction」。ピアノの音がとても印象的で美しくも激しい楽曲。

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打ち込み音が会場を埋める。そして、ドラムのカウントから始まった15曲目「asphyxia」。待っていた人も多いだろう。ステージには水と花の映像が流れ、演奏が進んでゆく。凄まじい完成度だった。中村の歌も松本のベースも藤田のドラムも、とにかく素晴らしくて鳥肌が立った。

ステージには、今度は海の映像が流され、中村から今日来てくれた観客へ感謝が述べられた。そして、16曲目「海へ」。中村がキーボードを弾きながら歌う、最高のバラード。とにかく演奏もメロディも歌も美しく、聴き惚れた。

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17曲目、ラスト「迷路」。
何というか、進化してゆくような不思議な楽曲。最初はとてもシンプルなリズムから始まり、展開する毎に複雑になってゆく。そして、最後は3人の激しい演奏で終わる。なんと最後に相応しい楽曲だろうか。Cö shu Nieの美しさ、激しさ、優しさが全部詰まったような楽曲だ。

一切手を抜かず、Cö shu Nieの持つ魅力を全て出し切るような最高の時間だった。
演奏の難しさや楽曲の展開の複雑さは彼らの個性であって、彼らにとってはきっと当たり前の事なのかもしれない。と感じた。
中村未来の作り出す楽曲は、どの曲も他にはない素晴らしいメロディに溢れているし、それを演奏する松本と藤田は複雑な楽曲を複雑に感じさせないようなテクニックを持っていて、どの曲も凄く自然に聴けて気持ちが良い。
でも、一歩踏み込むと実はとんでもない事をしている。そんなバンドだと思う。少なくとも、僕は彼らに似ているアーティストを知らない。

唯一無二のサウンドとメロディ。使い古された言葉かもしれないけれど、そんなバンドだ、Cö shu Nieは。

音源も楽しみだし最高なんだけれど、彼らの本領はライブにあるな。と感じた夜だった。次またライブを観るのがとても楽しみだ。

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2018年6月19日 東京 TSUTAYA O-nest
Cö shu Nie – Oneman Live「asphyxia」 

text by 邑田航平

photo by 鳥居洋介

Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

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