[Live Report] King Gnu – 2018年7月13日 King Gnu One-Man Live 2018 “FLASH!!!” @ebisu LIQUIDROOM

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2018年7月13日、3月に観たワンマンライブ以来のKing Gnuのライブ。会場が前回の2倍近いキャパになったにも関わらず、チケットは即完売。今のKing Gnuの勢いをよく表していると思う。今年はFuji RockのRED MARQUEEにも出演が決定しているし、夏は大忙しだろう。
ただ、やはり短いステージとワンマンライブでは全く魅力が異なると思っている。短いステージでは、その限られた時間にギュっと濃縮したライブになるし、ワンマンでは、しっかりとバンドの真髄、メンバーの個性まで魅せてもらえる。この違いは大きいので、今日のライブは本当に楽しみにしていた。

会場に入ると、ステージには黒い幕が張られ、中はすでに薄暗く夏らしく祭囃子が流れていて、天井の照明がチカチカと点滅しており、さながら夏祭りと言った雰囲気だった。やる事が本当に面白いな。と素直に感じた。
チケット即日完売とあって、観客席はすでに人で埋まっていたけれど、まだ入っていない観客も外へ沢山いて、全員入ったら本当にギュウギュウだろうな。という感じだった。
開演直前、こんなに人の入ったLIQUIDROOMを見たのはいつぶりだろうか。すでに観客の熱にあてられそうな雰囲気だ。
開演時間が近づくにつれ、天井の照明が派手になってゆく。これから始まるライブへの期待がどんどん大きくなるのを感じる。胸がドキドキしてくるような演出。すでにライブは始まっているんだな。と思った。

そして、ついに会場暗転。
と同時に1曲目、なんと「Vinyl」!!徐々にステージの幕が開き、中にはすでに4人の演奏する姿が。この始まりは予想を裏切られた!観客のボルテージも一気に上がる!
井口のボーカルは今日も最強に艶っぽい。最高!
ギターソロでは常田にスポットライトが当たり、大歓声。

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King Gnuの初っぱなから全開のパフォーマンスを観ているうちにあっという間に1曲目が終わり、続けて2曲目「ロウラブ」。ヤバイ、もう会場全体がKing Gnuの4人に飲まれている。ステージに釘付け。しかし、今日も全員最強か!?リズムの強靭さ、キレッキレの常田のギター、そして井口の会場全体を虜にする歌声。

3曲目「Catch!!!」。
常田がメインボーカルの楽曲。常田と井口のツインボーカルは本当に素晴らしい。キャラクターの全く違う2人だが、相性が最高で一緒に歌うパートは体ごと持っていかれる。
新井のベースが荒ぶり、それに合わせて勢喜のドラムも勢いを増す。カッコ良すぎか!

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4曲目「あなたは蜃気楼」。イントロで大歓声。アルバムで聴くのとライブでは大違い。凄まじい勢い、ロック。音で脳天殴られるってこういう感じだよね。と思う。とにかく、ここまで全く手を抜かず観客を殺しに来てる。凄いの一言。

5曲目「NIGHT POOL」。新井がシンセベースに移り、深い深い音像を作り出す。ギターの音色も、リヴァーブが深くかかり、まさにタイトルを想起させるような音。ミドルテンポバラードぽい楽曲なのに、尖りまくっているのが印象的。ラストの演奏でカオスに飲まれる。気持ち良い。

6曲目「Prayer X」。トーキョー・ニュー・ミクスチャーというのがピッタリくる楽曲。アニメ「Banana Fish」のEDテーマソングにもなっている。リズムが独特で、彼らにしか出せないリズムだと思う。とても印象的な楽曲。

ここでMC。アニメタイアップの話や、目出度いワンマンである事、あとは観客の数に驚いていた。

7曲目、常田がキーボードへ移り「Hitman」。シンプルな演奏の上で歌う井口のボーカルが最高。サビでリズムが変わり、コーラスと井口のボーカルに心を持っていかれる。後半の盛り上がりが素晴らしい。

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8曲目「Heroine」。常田のピアノソロからスタート。しかし、この人は本当に何でもこなすな。と感心せずにはいられない。天才。
常田のピアノに段々ドラムとベースが合わさってきて、井口のボーカルも入ってくる。とにかく難しい曲。よくこんな演奏を出来るなと思ってしまう。まず、この楽曲を作曲する事が凄いし、アレンジが素晴らし過ぎる。凄く中毒性のある楽曲。

そして、「Heroine」から綺麗に繋がるように9曲目「PPL」スタート。常田メインボーカルの楽曲。途中新井のベースソロから、常田のピアノと勢喜のドラムが入ってくるところが最高。ゴリゴリのリズムに踊らされる。
曲終わりと同時に「サンキュー!」と井口から一言。会場暗転。

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暗い中、常田のアコースティックギターと井口のボーカルで10曲目「TIME」。のっけの井口の歌声に鳥肌が立つ。新井のアップライトベースが曲の雰囲気をとても出している。楽曲がアコースティックになる事で、曲のコード進行やメロディがいつもより浮き彫りになって、本当に良い曲だな。と思わされる。
そのままアコースティックセットで11曲目「It’s a small world」。

ここでMC。前回のワンマンで話し過ぎた事を友人に怒られたという井口から、「今回はちゃんとしてない?」と。いつも会場を考えずに取ってしまうので、今回のLIQUIDROOMもヒヤヒヤしていたと話した。
あとは、11月20日にここよりも大きい会場でライブをやる事が発表され、会場は大騒ぎ。

special guestにラッパーのRyohuを呼び込み、12曲目「Jump around」。Jump aroundもKing Gnuにかかると、ちゃんとKing Gnuの曲になるんだな。と圧倒された。Ryohuのラップも素晴らしい。これは盛り上がる。

13曲目「McDonald Romance – with Ryohu」彼らのキラーチューンの1曲にラップ?と思ったけれど、間奏で常田のギターに合わせラップを始め、更にその後リズムだけになった上でラップで観客を煽る。これぞ本当のトーキョー・ニュー・ミクスチャーか!こんなに相性が良いと思わなかった。ここでRyohuがステージを去る。

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14曲目、きた!「Tokyo Rendez-Vous」。
もう、どの曲もキラーチューンなんだけど、この曲で彼らを知った人も多いと思う、本当にヤバイ曲!
拡声器を使って歌う常田と、井口の美しいボーカルが最高。リズムは強靭!言う事無い。
ラストの「ラララ」のコーラスで勢喜がステージ中央に出てきて観客を煽る。
最高の終わり方。

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15曲目「破裂」。名バラード。井口の歌声が更に艶っぽくなる。常田のギターは、どこか哀愁を帯び、新井と勢喜のリズム隊は重たく土台を支える。バラードだが、演奏が凄くエモーショナルで胸を掴まれる。
今日の演奏は、いつも以上に重く刹那を感じさせるようなものだった。「すべては幻」という歌詞が心に刺さる。

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間髪開けずに、16曲目「Teenager forever」。BPMの高いアップテンポな曲。勢喜のリズムの変化が楽曲を支配していて、King Gnuの楽曲の中では特にポップな楽曲。常田の掻き鳴らすギターも、新井の良いタイミングで入れるオブリも全部最強だ。

17曲目、ラストソング。「サマーレイン・ダイバー」。彼ら定番のラストソング。この、底が見えない程の深い音像に身を任せる幸せ。常田と井口の歌声と演奏と共に深く深く潜ってゆく。僕はこんな楽曲を他に知らない。精神的・肉体的快楽に包まれて、深海にいる気持ちになる。
会場が大きいからか、理由は分からないけれど、ラストもいつもより凄まじかった。

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曲が終わり、メンバーがステージを去ると凄まじい拍手の音、会場中がアンコールを求める。しばらくして、ステージが明るくなり、勢喜が青のジャージ姿で1人で出てきた。後から出てきたメンバーがジャージを開けるとKing GnuのTシャツ姿。会場からは大歓声。

ここで、新井からMCで「もっと大きいステージ行きたいから、みんなで行きましょう。」と語られた。

アンコール「FLASH!!!」!2018年7月13日に配信リリースされた、King Gnuの宣戦布告のような超キラーチューン!
ステージはタイトル通り、凄まじいフラッシュのような点滅する照明。
白や真っ赤な照明のステージの上で本日ラストの大爆発。それ程の勢いとカッコ良さだった。

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会場の大歓声と拍手に送られるように4人がステージを去った後も、会場の熱量が凄く本当に一瞬に感じられたステージの余韻を感じた。

今日観たワンマンライブは、3月に観たワンマンとは全く別物になっていた。4人のメンバーのパフォーマンスの向上、バンドとしてのスケール。どれを取っても格段に進化していて、もうLIQUIDROOMじゃステージのサイズが合わないと思わせられた。
King Gnuはもっともっと大きなステージへいくバンドだ。そう確信するのには余りある程素晴らしいライブだった。

今観終わったばかりなのに、もう次のライブが観たい。こんな事を思わせてくれるバンドは滅多にいないので、本当に日本の音楽シーンにとって貴重で稀有な存在だと思う。

次は一体どんなものを魅せてくれるのか。そんな事を考えながら帰路についた。

【セットリスト】
01, Vinyl
02, ロウラブ
03, Catch!!!
04, あなたは蜃気楼
05, NIGHT POOL
06, Prayer X
07, Hitman
08, Heroine
09, PPL
10, TIME (Acoustic)
11, It’s a small world (Acoustic)
12, Jump around – with Ryohu (special guest)
13, McDonald Romance – with Ryohu (special guest)
14, Tokyo Rendez-Vous
15, 破裂
16, Teenager forever
17, サマーレイン・ダイバー
-Encore-
18, FLASH!!!

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2018年7月13日 ebisu LIQUIDROOM
King Gnu One-Man Live 2018 “FLASH!!!”

text by 邑田航平

photo by Ito Kosuke

Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

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