[Staff Recommend] レキシ – 「ムキシ」レビュー

2年2ヶ月ぶりの6枚目となるアルバムはストレートに(?)「ムキシ」!!
今回のアルバムは幕末をテーマとした曲が多く、そのレキシワールドはとどまるところを知らない。池ちゃんいわく、今回のアルバムは歴史上の事実こだわらず、詞曲同時に作成したものが多いという。自然体で鍵盤に向かっても、レキシワードが出てきてしまうなんて、レキシーランドの住人にしかありえないことだ。

そしてこれも毎回楽しみとなっている豪華ゲストとその楽曲とは。
ビッグ門左衛門こと三浦大知とは、石川五右衛門をテーマとした『GOEMON feat. ビッグ門左衛門』、オシャレキシこと上原ひろみとは一発録りという『SAKOKU feat. オシャレキシ』、カモン葵こと手嶌葵との『TAIROW〜キミが目指してんのは〜 feat. カモン葵』、お馴染みの足軽先生こと いとうせいこう&シャカッチと『マイ会津feat. 足軽先生、シャカッチ』となっている。

『なごん』爽快で、それでいて「枕草子を片手に君はやってくる♬」なんてレキシワールド全開。ワクワクする世界に足を踏み入れるような、一曲目にぴったりな曲。

『GOEMON feat.ビッグ門左衛門』三浦大知の声が想像よりもずっとレキシにしっくりとハマっていて、ライヴで一緒に歌っているのを見たいと思う。最後の一行の歌詞が見事だなぁと関心してしまう。ダジャレなんですけどね。

『GET A NOTE~下駄の音ver.~』タイアップソングとしてゲゲゲの鬼太郎のエンディングでもあるこの曲。一度で耳に残るサビのメロディとワードと下駄の音(笑)。この曲こそきっと詞曲同時にできたんだろうと思わせる。個人的にこの曲のギターがとても気に入っている。ゲゲゲの後ろで歪む音とカランコロンあたりのギターのリフが特に聴きどころだ。

『出島で待ってる』これもまた個人的ではあるが、このアルバム一押しの曲。出だしのメロディのまったりした湿度のある空気感からサビの爽やかなグッドメロディへの流れは、レキシらしくもあるし、新しい魅力のようにも思える。それでいて歌詞が「出島で待ってる、ボクまだ待ってる、5時まで待ってる」ってちょっと切なくて好みの一曲。途中の笛の音はオカリナの音にも聴こえるが、前の曲がゲゲゲの鬼太郎のタイアップなのと関係あるのかないのか?このようにレキシの曲にはそこかしこに関連性や、隠しワードがあるのではと、あれこれ思いを巡らせるのも楽しかったりするのだ。

『TAIROW~キミが目指してんのは~feat.カモン葵』手嶌葵がレキシに?正直、曲を聴くまではまったくイメージが湧かなかったのがこのゲストだ。重めのメロディに消えそうな声、それでいて圧倒的な存在感。心地いい違和感という初めての感覚を味わったような気がする。

『KATOKU』シングル曲でもあり、CMにも起用され、MVでも話題となったこの曲。80年代のロックをオマージュしつつも、ここまでレキシ色が強いという衝撃。「世襲制♬」って出だしで心鷲掴みです。もしMVを見ていない方がいたら、必見です!

『SEGODON』こちらはNHK大河ドラマの「西郷どん」のパワープッシュソング。ライヴで盛り上がること間違いないだろうこの曲。大声で叫んだり、踊ったりしたい。コール&レスポンスが無駄に(?)長そうで、大歓迎なナンバーです。

『奈良に大きな仏像』これまた壮大なテーマである。そういえばまだ奈良の大仏は曲になってなかったのかと今になって思ったりした。歌詞は割と壮大ではないというか、シンプルというべきか(笑)。しかし曲は大仏並に壮大なアレンジに仕上がっている。そのギャップがまたいい。

『SAKOKU feat.オシャレキシ』この曲は一発録りとのこと。しかもビッグバンドと。どこまでが曲として完成していた部分で、どこからがアドリブなのかは想像がつかない。ピアノとの掛け合いと息が切れそうで声がかすれながらの「鎖国」連呼は必聴。

『マイ会津』切なくて美しいメロディと、トリプルミーニングの「あいづ。これぞレキシだと思う一曲。足軽先生のラップとシャカッチのギターも彩を加えていて、胸がいっぱいで終わるアルバムとなる。アウトロでは、会場いっぱいのお客さんが左右に手、いや稲を振る姿が想像できてしまう。美しいエンディングテーマとなった。

ここでレビューを書かせていただいているのに、本末転倒だとはおもうのだけれど、レキシの曲って初聴の衝撃を味わうのも醍醐味であるから、初回は情報を入れずまっさらな状態で聴くのがおすすめだったりする。なので、できることなら、まずはCDを手に入れて、一度聴いてニヤニヤとひとり味わってからこれを読んでいただけたら非常に嬉しいです。

今回の恒例となっている直筆手書きジャケットは16,666枚の手書きジャケットとのこと。これって、枚数を増すごとに大変なことになるのでは?と思うのは私だけではないはず・・・。そして次回のタイトルを想像するのも恒例ですね。その前にまずは、「ムキシ」を隅々まで十分に味わってみてください。



富ぃ。

富ぃ。ライター

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邦ロックを中心に年間60本以上のライブやフェスに参戦する根っからの音楽ファン。好きが高じて音楽ライターをスタートさせる。
モットーは、ファン目線で親しみやすい文章を書く事。好きなものだけにフィーチャーし、好き勝手書いている。

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