杉山裕紀 – 悩ましき日々 Vol.26

11月です。皆さんこんにちは。
お元気ですか?ギュンと寒くなったけど、風邪とかひいてない?
僕はここ最近ず~っと舞台のお稽古をしておりまして。忙しいし、とても大変なのだけどまぁ充実した日々を送っております。
残念だけれど、時間というのは有限で残酷なまでに早く過ぎていきます。
一分一秒無駄にしない様に頑張っていきたいものです。

『シリアルキラー』とか『サイコパス』だとかっていう言葉を最近よく目にします。
調べてみると、ざっくり言うとシリアルキラーは短期間で多くの人を殺すような人、連続殺人犯みたいな人間を指すようで、サイコパスは反社会的な人格の人の事を指すのだとか。
では、例えば【ヒメアノ~ル】の森田剛の様な人間はどっちのタイプなのだろう。

ヒメアノ~ルは濱田岳主演で2016年に公開された映画である。
以前の僕のお芝居、【嗤うコテージ】の役作りの参考にさせてもらった映画の一つでもある。
森田剛の異常さと濱田岳の呑気さ、何だか作品とミスマッチ(良い意味で)な感じのムロツヨシの不安感(良い意味で)、そして男子の夢を詰め込んだかの様に可愛く、そしてエッチなヒロイン佐津川愛美。
これらのキャストが織りなす愛憎模様が素晴らしい作品なのだが。

主人公の岡田進の恋愛パートと、もう一人の主人公である森田正一が淡々と人を殺していくパートが並行して話が進んでいくのだが、この物語の構成のせいで、もうずっとヒヤヒヤしながら鑑賞せざるを得ないのである。
全く環境の異なる生活で話が進んでいくのに、岡田の生活環境に徐々に森田が浸食していき、最後にそれが交わった時の恐怖と言ったらもう。何とも形容しがたい感情を抱くのです。

尾野真千子主演の【フジコ】というドラマも同じようにずっとヒヤヒヤしていたけれど、きっとそれは自分の持つ倫理観と、その登場人物との倫理観がかけ離れすぎていて到底理解が及ばないが故に恐怖するのだ。

【サイコパス】という言葉が流行りだした頃から『自分はサイコパスだ』とか、『サイコパスの気持ちが解る』なんて得意気に言う人間が周りに増えたような気もするが、僕には今のところ到底理解できないし、そういう事を声高に言えるような人間にはなりたくないなぁと。
ただ、サイコパスだったり人殺しだったり、そういう類のものになってしまうスイッチの様なものは日常に多く潜んでいるような気もする。
どんな些細な事でそうなるか解らないのです。
積み重なってきた鬱憤やストレスが一杯になった時、あるいはほんの一瞬の衝動が破裂した時、誰でもそうなってしまうのではないかと。
そしてそれと同じくらい一瞬でそれらは僕たちの日常を破壊し得るのだと。
そういう隣り合わせの恐怖みたいなのがヒメアノ~ルにはあったし、見事にその恐怖感を表現していたと思う。

で、最初の疑問。ヒメアノ~ルの森田正一はサイコパスなのかシリアルキラーなのかと言う疑問。
天下のウィキペディア大先生でヒメアノ~ルのこと調べてたら、普通に答えが書いてありました。

『サイコキラー』

二つごっちゃにしてまとめた様なやつでした。
説明するのはもう面倒なので後は自分で調べてください。
なんやねんそれ。
サイコキラーって。

おしまい。

杉山 裕紀

杉山 裕紀舞台俳優

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フリーの役者をしながら何とか毎日を消費している人。
普段は舞台を中心に活動しているが、声がかかれば映像の仕事にも参加。

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