村田悠生「いざイグニッション!」 Vol.02 – 村田悠生は宇宙人の夢を見るのか?

ベッドわきの薄型テレビから、かわいいアナウンサーが送ってきた陽気な笑い声で、村田悠生は目を覚ました。

どうもひと月ぶりですね。何を隠そう村田悠生です。
今回も有名な小説の冒頭を真似してみましたよっと。
この文章だけでピンときた人、サブタイトルもパクッてるやんけー!って思った人。
ごめんなさい、やっぱり僕はそこまで文学好きじゃないのであくまで「真似」をしているだけなのです。

今回拝借したのは、フィリップ・K・ディック氏の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の冒頭。

もうこのタイトルがまず反則。反則級の販促効果だよ半端ないよ。絶対気になるじゃん。絶対手に取るじゃん。
最近のラノベとかでよく見かける「○○が○○したら○○だった件」みたいな感じのタイトルなんだけど、
これが書かれたのは1969年。50年前だよ。ここまで来たらもう先取りってレベルじゃないよ。タイムトラベラーだよ。

てことで、今回の冒頭はSFから持ってきました。
村田悠生はSFが大好きなんですよ。
ロボット、宇宙人、ブラックホール…そういう単語が出てきただけでワクワクしてしまう少年のような心を、
うっかりこの歳まで大事に持ってきてしまった。その中でも宇宙人についての話は大人になった今でも大好きなんだ。

SFと言われて一番最初にピンとくるのは、
時をかける「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でもなく、
宇宙をかける「スターウォーズ」でもなく、
酸をかけてくる「エイリアン」だ。

みんなはどうだろうか?

僕はこの広い宇宙で地球にしか生命がいないとは到底思えないので、きっとどこかの星に宇宙人はいると信じているし、都市伝説で語られているグレイという宇宙人も本当にいるんじゃないかって、本気で信じている。早くみんなの前に出てきて欲しい。
だから「エイリアン」とか「プレデター」とか「宇宙戦争」とか、宇宙人が現れる作品はどれも胸が踊るし心が踊る。踊り疲れて寝込んで結局夢でマハラジャするレベルまで行っている。いやいやマハラジャって元々踊ると言う意味ではないんだけどなんか勢いで言ってしまった。ていうかサブタイトルに宇宙人の夢は見るのか?って書いたのに、このタイミングで夢でマハラジャするのかよ宇宙人の夢見ろよ!って思ったあなた。なかなかの洞察力、ツッコミ力、M1にチャレンジしてみてはいかがだろうか?

閑話休題。

なぜ村田悠生がそこまで宇宙人に固執するのか?それは僕の小学生の時に見ていた作品に起因していると思う。
なんだったら、このお笑い好きな性格そのものが、あの時の作品の影響だといっても過言ではない。
もう僕の育ての親ですらある。これは過言だった。

そんな村田悠生が小学生の頃に刺激を受けた作品。
それが「ALF」である。

知っているだろうか?
「エイリアン・ライフ・フォーム」略して「ALF」。
NHKで放送されていた海外ホームドラマ。
当時の海外のドラマと言ったら「フルハウス」とか「ビバリーヒルズ白書」とか、そういうのが流行っていたんだけど「ALF」はその中でもかなりの異彩…異彩っていうか異質のドラマだった。

毛むくじゃら宇宙人が、ある家族の家に住み着いて毎度事件を起こすドタバタコメディー劇なんだけど、
主人公のアルフを所ジョージが吹き返してて、未だに所さんの声を聞くたびにアルフを連想してにやけてしまう。

内容といったら宇宙と地球の文化の違いのせいで、よかれと思ってやったことが大問題になったり、
宇宙では猫は食料として扱われていて、飼い猫を食べそうになって怒られてしまったり、
そんな異文化交流をテーマにブラックジョークを交えて進んでいくんだけど、当時まだ小学生だった僕にはそんな高度な見方はできず、単純にコメディーとしてハチャメチャな、無茶苦茶な、毛むくじゃらなアルフに完全に完璧にいとも簡単に、心を奪われていた。

今だから思う。僕はアルフにかなり影響されていると。

僕はもともと人前でしゃべったりするのって得意じゃなかったし、面白い事を沢山言う人間でもなかったんだけれど、アルフが無邪気にブラックジョークをかます姿を見て、とても刺激を受けていたんだと思うんだよね。
盲目の人が読んでいる点字の本を見て、点と点をつないでスパゲティーの絵を描いて、これ料理の本なの?
なんてことを無邪気にやっていた。ウケる。まさにブラックジョーク。

そういえば、僕は耳の聞こない人や、そのほか障がいを持っている方々と仕事をする機会が多かったんだけど、その人たちって結構自分の体をネタにして笑い話にしたりするんだよね。乙武さんみたいな感じって言えばわかりやすいかな?
そういう気さくなブラックジョークを、なぜか健常者は聞かなかったふりをする傾向にある気がするんだ。
その気まずさって、結局健常者と障がい者の間に壁を作ってしまった結果だと感じるんだよね。
僕はそういう時こそ笑い飛ばすし、なんだったらバカヤロウってツッコミを入れるくらいはする。
こういう図太さって、逆に相手はホッとするんじゃないか?って最近思うんだ。

「あ、自分は特別扱いされてないんだ。対等なんだ」
って。

正直コレは僕がそう思っているだけで、もしかしたらそんなわけねーだろ障がい者を馬鹿にするなって怒られてしまうかもしれないけれど…
でも僕はそういう方々と未だに仲良くさせていもらっているので、一端はOKだったんだろうと納得しておいてます。

ちょっと話がそれたね。

つまり何が言いたいかっていうと、
子供のころに好きだったものに今の自分は大きく影響を受けているはずということ。

アンパンマンが好きだった子は、人を助ける事が好きだったはず。
セサミストリートが好きだった子は、英語に抵抗がなかったはず。
セーラームーンが好きだった子は、水金地火木土天冥海をすぐに覚えていたはず。

そのはずなんだ。

今はどうだろうか?
あのころ憧れたいたものや、覚えたこと、刺激を受けたものって、未だに心の中にあるだろうか?
もし忘れてしまっているのなら、子供のころ刺激を受けたものを思い出してみてほしい。
もしかしたら、今まで忘れていた特技や、やりたかったことが発見できるかもしれない。

大人になった今でも、アンパンマンの親切さはとても大事だし、
セサミストリートくらい英語が喋れていれば十分すごい事だし、
セーラームーンみたいにあなたがミニスカートはいていれば僕はとてもドキドキします。
ぜひ僕にその姿を拝ませ…ん?おっと誰か来たみたいだ。

失礼取り乱しました。

冗談はさておき、って冗談をどっかにおいてしまったら、このコラムは完全なる白紙になってしまう気がするので冗談はそこそこにと言い直すとして。
とにかく子供の頃に影響を受けたものっていうのは、良くも悪くも今の自分自身に影響していると思う。
今の自分自身を伸ばしたいのか、直したいのか、人によって違うかもしれないが、伸ばす方法や直す方法というのは、案外そういう子供の頃の記憶を紐解けば解決するのかもしれないと、この歳になって僕は思うのだった。

村田悠生

村田悠生コラムニスト(タレント)

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劇団東京乾電池を経て現在フリーで活動中
俳優業、声優業、ユーチューバーなど幅広く活動をしています。現在は個人事務所設立を目指して躍進中。
ゆうき13号名義でYouTubeで動画配信中。

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