村田悠生「いざイグニッション!」 Vol.03 – ゴジラ VS 村田悠生

めでたく新年を迎えました。旧年明けましておめでとうございます。

早いもので1月も後半、このタイミングで明けましてと言っても乗り遅れた感は否めないが、
新年の挨拶というものはやはり必要ではなかろうかと思い意を決してご挨拶させていただいた次第で…
ってそんなに意気込んだわけでもなく、単純に今年一発目のコラムなのだから常識的世間的に考えてここは新年の挨拶をするべきだろうと、右に倣えの精神で臨んだわけだ。

ところでみなさんは「明けましておめでとう」の意味をご存じだろうか?

そりゃ年が明けたんだからおめでとうだろう?ってそりゃそうなんだけど、最近「新年あけましておめでとう」という方がそこそこいる気がする。
単刀直入に一刀両断しよう。
明けて新年になったんだよ。新年明けましてって新年は明けてないんだよ。何勝手に2019年を終わらせてんだ。
斬捨て御免かよ。年斬り抜刀斎かよ。正義の名のもとに年・即・斬かよ。るろうに剣心面白かったなぁ。

閑話休題。

さてみなさん、正月と聞いて連想されるものは何だろうか?
かっこいい事は考えなくていい。お年玉でもいい、餅でもいい。
こういう時にもっともらしい答えを長考する人の話は大抵つまらない。
えーっととかそれっぽく悩んだ結果、見栄を張ったかっこいいセリフを言ってもそこまで響かない。
じゃあ村田悠生はどんな答えなんだ?

僕は「ゴジラ」だ。

ここで何人の読者が「なんでやねん」と思っただろうか。間違っても、今年まで僕がゴジラであることを隠し、
年を明けた事をきっかけに、ウォーレン報告書を紐解くかの様に自分の正体を公にしたわけではない。僕は人間だ。

正月映画の「ゴジラ」です。

「いいね!ゴジラ!」「こいつわかってるやん」「今度こそうまい酒が飲めそうだ」と感じた方。
これはいける。飲もう。過去2回のコラムでは実はそこまで…って流れだったこの下りも、
今回は声を大にして言いたい。ゴジラの話で新年会しようぜ!どうだこのカタルシス!
スカッとする。ここにきて漸くきたー!!

今でこそゴジラはハリウッド化、アニメ化、エヴァ化されて度々上映されているが、
僕が子供のころは「ゴジラVS○○」の正月映画が定番だった。
紅白でHYDEとサラ・ブライトマン連続演奏したYOSHIKIの様にどっちの味方やねん!ってなるし。
RIZINでメイフェザーVS那須川の様にいやもうこんなの勝てるわけないやん!ってなるし。
SASUKEの様な巨大建造物をクリア(破壊)!して行く爽快感が最高だし。
笑っちゃいけないくらいツッコミどころ満載だし。

「ゴジラ」には年末年始のすべてが詰まっていた。

なんでここまでゴジラが好きなのだろうか。
それはやはりゴジラが強いからなのだ。

ゴジラは最強でなくてはならない。それが人類の敵であっても味方であっても不動のテーマだ。
人間の業でゴジラを生み出してしまい、そのゴジラに悪戦苦闘し倒すことができず、
まるで地球を代表するかのように暴れまわるゴジラ。
時に未知の怪獣をなぎ倒し、時に有名なランドマークを破壊し、時に人類を助ける。
敵でもなく味方でもなく、ただひたすらにゴジラという存在が最強であることを誇示し続ける作品。
それが「ゴジラ」だ。僕はそれがすごく好きだった。

ハリウッド化して筋肉隆々の鼻息荒いマッスルゴジラになっても、
アニメ化して宮野真守のほうがゴジラより吠えてるやん、俺がゴジラだ!ってお前またそれかい!ってなっても、
エヴァ化して無人在来線爆弾という男心を鷲掴みにする作品になっても、
僕はゴジラが大好きだった。僕はカタルシスを感じたいのだ。

カタルシスってよく使うけどちゃんと説明できるのか?と言われると、
言葉では言い表しにくいのは認めます…。
なんていうんだろう。
今から僕はとんでもなく、モノを書く人間としてやっちゃいけない表現をする…。

だめだ・・だめだ・・・負ける・・・きゅぴーーーーーん!!うりゃーーー!!(超絶大覚醒)

どう?最悪でしょ?
でもこういうことなの。

わかった大丈夫文章でも説明する。

すごく単純に簡単に言うと、これまでの鬱憤を晴らす展開って言えばいいのかな?

クリリンのことかー!!って言って超サイヤ人に変身した時の悟空。
綾波を返せ!!って言ってシン化した怒りシンジ。
アクセスコード”GRIDMAN”であの頃の姿に変身するグリッドマン。

どれもカタルシスの塊である。
僕はこういう展開にすこぶる弱い。
僕はこういう展開にしんそこ憧れる。

新年を迎えて、去年を振り返ってみれば、2018年は村田悠生にとってとてもつらい年だった。
仕事、体調、交友関係。全てにおいて涙を流していた。
でも、それはみんなそうなんだ。去年一年間で全く苦難がなかった人なんて居ないのだ。
自分だけがつらい2018年ではない。なんだったら人から見れば僕は幸福なほうなんだと思う。
しかし、自分がつらいと感じた2018年は確実に存在していて、
みんなもつらいからと言う理由で自分のつらさを棚上げしてはいけないということを、僕はある人から教わった。

人に何を言われようが、2018年の自分がつらかった出来事は嘘ではないし、
それを他人のつらさと比較してはいけない。
つらかった事を我慢してはいけない。
つらい事を素直につらいんだと打ち明けた時に、親身になって話を聞いてくれる仲間を僕は思いのほか沢山持っていた。
それが心の支えとなり今に至っている。

だからこそ。

今年こそ、去年心配をかけてしまった仲間たちに、自分が覚醒して目の前の壁を必殺技で木端微塵にする展開を見せたい。
そのカタルシスこそ、僕がゴジラを好きでいる理由そのものなのだと今年改めて感じたのである。
そしてその王道ともいえる展開を、このコラムを読んでいる読者にも体験してほしいと切に願っている。
難しい事はしなくていいし、めちゃくちゃ巨大な悪を倒す必要もない。
去年クリアできなかった事を一つでもクリアできたら、それは大なり小なりとても素晴らしいカタルシスになるはずだと思う。

人の評価はそこに必要はないと思う。
そんな簡単なことクリアしても意味ないなんて事はない。
万人に簡単な問題なんてない、得手不得手も当然ある。
彼には出来て僕には出来ない=彼より劣っているわけではない。
彼には出来ない何かが君にはあるはずなんだ。それが見つからないのは探していないからではない。
気付いていないからなのかもしれない。きっと暗いダンジョンの隠し階段の先の隠し部屋の宝箱の中にあるのかもしれない。

是非秘密の扉を守る隠しボスを攻略して、秘密の隠し宝箱を開けてみてほしい。
緋村剣心が持つ逆刃刀の様に、今持っている武器より何倍も手に馴染む最強ではないが最高の武器が手に入るかもしれない。

今年は僕も誰しも憧れる自分専用の最強装備を探そうと思う。

村田悠生

村田悠生コラムニスト(タレント)

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劇団東京乾電池を経て現在フリーで活動中
俳優業、声優業、ユーチューバーなど幅広く活動をしています。現在は個人事務所設立を目指して躍進中。
ゆうき13号名義でYouTubeで動画配信中。

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