やっぱり非日常ってことですよね。
今人気絶頂中の山崎育三郎さんの一言。
「ミュージカルの面白さは?」という質問に対しての答えですね。
すごく同感です。やはりミュージカルの非日常。現実とは違う不思議な空間はとても魅力的だと思う。
え?村田悠生はミュージカル好きだったの?目指してんの?歌上手いの?先月なんで休載したの?
そんな質問が飛び交いそうですが、記者会見ではないのですべてにお答えするつもりはございません。
機材トラブルとだけ言っておきます。大変失礼しました…。
気を取り直していきましょう。
ミュージカルですねそうそうそれそれ。
好きか嫌いかで言われてると、好きと言っていいほど詳しいわけでもないし、
それこそブロードウェイのあの役者が熱いんだわとか語れるわけではないんですよね。
とはいえ、気になる作品は映画でも舞台でもちゃんと見に行きたいと感じるくらいには嫌いじゃあない。
っていうか別に良くない?好きとか嫌いとか。という若干のとがった感想です。
ではそんなとんがり悠生が今回見た作品はこちら
ザ・プロム
どうよ。どうよっていうか見た?面白そうでしょ?
ひっさびさにトレーラーだけでがつーんときて速攻視聴でしたよ。
いやいやまてまてそんなの村田悠生がミュージカルに親しみがあったからだろ?
普通の人はそんなに刺さってないから。
そりゃそうだ。実は僕も観たくなった理由はニコール・キッドマン様が出てるからですよ。
ネトフリで見る瞬間までミュージカルって気付きませんでしたよ。
映画なんてね、そういう観方でいいんです。
好きな女優、好きな監督、好きな音楽、何か一つでも気になるものがあるから観る。
そういうラフな感じでいいんです。
でもここで村田悠生がどれくらいニコール・キッドマン様が好きなのかを語ってもしょうがないので割愛。
正直僕は年に1回くらいしかミュージカルは見ないんだけど、
それでもとても素晴らしい作品だと感じました。
とてもハッピーな作品。やっぱり映画なんだから、そしてミュージカルなんだから、幸せない作品がいいよね。
前に話題になった「ラ・ラ・ランド」は、とてもシビアな作品だったので、正直あまり好きじゃなかった。
せっかく映画なんだから、そんなにリアルに「人生はそんなに甘くない」なんて事を突きつけなくていいじゃない。と。
こういう話は度々話すんだけどね。
例えば新海誠監督の「秒速5センチメートル」とかさ。
「人生はそんなに甘くはなく、たとえそれが映画の中だろうが、ご都合的な話なんてない。人生は残酷なんだ」
そういう斜に構えた様なリアリティを描く作品が僕は苦手なんです。
その後の「君の名は。」での「幸せになっていいんだ」という、なんていうかな。
子供から人生のつらさを知った大人になった男性が、さらに大人になって
「リアルだけがすべてじゃないんだ、幸せになってもいいんだ」
と、器が大きくなったのを感じてとても感動した。あの作品はとても好きです。
今回見たザ・プラムも、そんな感じのとてもハッピーで終わる作品です。
観ていて楽しい作品です。
僕は映画にそういうものを求めているので、とても満足しました。
そりゃね、なんで歌っただけでそんなに心を通わせられるんだよと、そういうご意見もあるでしょう。
でも、歌ってそういうものじゃない?
米津玄師も、Official髭男dismも、あいみょんも、音楽にのせているからとても刺さるんだと思うんですよね。
あれ、ただ単にセリフとして歌詞を聞かされても、くっさーーーとしか思えないわけですよ。
いや、そんなことない方もいるだろうけど、でも一般的な人はそうなんです。
音楽というのはそういう力があるものなんです。
このプラムも、2時間ちょいの作品ですが、良質なアルバムのMVを見た気持ちになる良作でした。
これを機にミュージカルを見てください!なんてお前どこの回し者だよ的なことは言いませんが、
ディズニーアニメだって形式的にはミュージカルみたいなもんですし、
レミゼラブルとか、キャッツとか、がっつりミュージカルってわけでもないので、
ほんと、音楽を勧められたから聴いてみようかなって気持ちで、ぜひ試してみてほしい。
そして素晴らしい映画体験をあなたも送ってみていただきたい。