[Interview] Tani Yuuki – 待望の新曲「Unreachable love song」リリースインタビュー!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

今回は、「Myra」の大ヒットで一躍時の人になったシンガーソングライターTani Yuukiさんへインタビューを敢行した。2021年2月20日に待望の新曲「Unreachable love song」が配信開始されたので、新曲を中心に、「Myra」についてはもちろん、人間Tani Yuukiさんに色々と迫らせて頂いた。
まだまだ情報が沢山は表に出ていない中でのインタビューとあり、貴重なご本人のお言葉の数々を頂けたのではないかと思う。すでにファンの方も、これから知る方もミュージシャンTani Yuukiさん、人間臭い部分のTani Yuukiさんの両方を知って頂けたら嬉しい。
これだけ時の人になっても、全く驕らず謙虚で、大変魅力に溢れた人だと感じた。是非これからも活動を追ってゆきたいと思う。
それでは、以下インタビューをどうぞ。

邑田航平(OPTIMANOTES編集長)

――本日はよろしくお願いいたします。

Tani Yuuki:よろしくお願いいたします。

――今回は、2月20日に配信リリースされました「Unreachable love song」を軸に色々とお伺いしていきたいと思っております。まず早速ですが、配信からすでに数日経っております。配信前からTikTokでもすでに話題にはなっていましたが、実際にリリースしてみて、ダイレクトな反応を受けてみて、現在どんな印象でしょうか?

Tani:今、推しがいる方たちが曲を使ってくれてるのがすごい多い感じがしています。TikTokでも動画で使ってくれている、その反響というのを大分いただいてて。こっからもっともっといろんな人に聴いてもらえたりとか、動画に使ってもらえたりと広がりを見せてくれるんじゃないかなって、ちょっと期待をしている感じです。

――TikTokにしてもYouTubeにしても、コメントを見させていただくと、「Unreachable」という「届かない」っていうところが、現実の恋愛もそうですし、住む世界が違う方へ恋をしていたりとか、そういった方たちに刺さっているなという印象を受けました。正直、推しの存在がいる方たちに刺さるというイメージがなかったので、「なるほど、そういう方に刺さるんだな」というのが面白いなと思いました。Taniさんと言えば、まずは「Myra」の大ヒットが欠かせないと思うんですが。正直あの大ヒットがあった後に今回この楽曲を制作してリリースするのにプレッシャーはあったんでしょうか?

Tani:ありました、ありました、ありました(笑)。結構ありました。あの曲で僕に出会ってくれた人も結構たくさんいて。あの曲を超えられるというか。みんなが期待してくれているのに応えられるかとか。どういう曲を出したらいんだろうって結構悩みましたね。

――今回のリリースに向けて、どういう楽曲を作っていくか、持ち曲だったかもしれないですけれど、どこからスタートしたんでしょうか?

Tani:「Myra」的なそのニュアンスはなくならいようにっていうか、欠けちゃいけないなって思って話をしてて。「Myra」も失恋ソングなんですけど。失恋だったりとか、ラブソングは大切にした方がいいよねっていうのは、僕らサイドで話してて。そこは大事にして、「Myra」でも大事にしてた、リズムをつけたりだったりとか。必要なものを一つずつ見極めて固めていった感じですね。

――なるほど。恋愛であったり、特に恋愛の中でも失恋っぽいものみたいなのは意識しつつ、制作していったということですね。

Tani:そうですね、はい。

――今はサウンドクリエーションもかなり手がけていると思いますが、今回の楽曲のトラックにもR&Bのテイストが入っていたりとか、打ち込みの印象的なリズムが入っていたりとかします。そういったところも基本的にはTaniさんが全部作っていくというか、土台を作ってらっしゃるんでしょうか?

Tani:そうですね。ファーストアレンジをして、そこからブラッシュアップするみたいな作業を一緒にやってくれる方がいるんですけど。基本的には一人で形にしてからっていう感じですね。

――今回の楽曲には途中で携帯の着信音が入ってるかと思うんですけど(笑)。あれってアイデアはTaniさんが出して、入れたんですか?

Tani:そうです、そうです(笑)。マイクで録って。

――なるほど(笑)。結構アナログに録音をしたんですね。

Tani:(笑)。

――あとは「Myra」は実体験を元にして歌詞を書かれたというので有名ですが、今回の歌詞を書くにあたって、何かを参考にしたり、自身の実体験がベースになってという事はあるのでしょうか?

Tani:もちろん実体験も織り交ぜて作ってはいるんですけど。まんまっていうわけではなくて、そっから自分の頭の中で話を膨らませたりだったりとか。例えばの話だったりっていうのもあったりして。100%実話っていうわけじゃないんですけど。実体験も入ってます。

――ある程度スタート地点として、実体験があるのと、スタート地点から想像で考えていくのだと、やっぱり実体験ベースで作っていく方がTaniさんの制作スタイルとしては合っていると思いますか?

Tani:僕は実体験ベースで作るのがほとんどで。他にはアニメをよく見たりしてるんですけど。アニメのストーリーに感化されて作ったりとかはあるんですけど。大部分は、僕の記憶の中でのお話を育てていく感じなので。基本そっちの方がやりやすいというか、基本それしかできないくらいです。

――そうすると、例えば、ストーリーテラー的な感じで、物語を想像して歌詞を書いていくみたいなのは、そもそも念頭にないのでしょうか。

Tani:今のところ全然やったことはないですね。自分で聴いてて、どうしても薄っぺらく聞こえてしまって。もともと自分の負の感情から(実体験)曲を作ってたのもあると思います。でも、そんな回数を重ねてないだけで多分、今後作ったりはあると思います。

――今のところ、Taniさん自身そういったものにはまだちょっと説得力を持たせられないのかなみたいな感じがありますか?

Tani:作り話だと、そうですね。皆さんに聴いていただいて、あんまり感じないと思ってもらえるかもしれないんですけど。僕自身ちょっと薄く感じちゃうんで。

――私の中でTaniさんは「シンガーソングライター」よりも、まず「シンガー」というイメージがすごくあります。なので、歌というものに対してすごく重きを置いている印象があるのですが、歌を歌う上で歌詞はとても大切なので、そこに感情を込めやすいとか、表現しやすいみたいな部分で、今は実体験ベースのものの方がよりリスナーに伝えやすい、よりTaniさん自身歌いやすい。みたいな部分があるということなんでしょうか?

Tani:そうですね。結構あると思います、はい。

――ありがとうございます。現在は、自身で作詞作曲アレンジもされて、歌ってという、所謂シンガーソングライターのスタイルですよね。Taniさん自身も、今は一シンガーというよりはあくまでシンガーソングライターというスタンスで自身のことを捉えていますか?

Tani:スタイルはずっとシンガーソングライターのつもりでやってます。裏ではアレンジとかトラックメイクとかエンジニアっぽい要素が強いですが。そうですね。シンガーソングライターという意識でやってますね。

――今はシンガーソングライターとして一番ご活躍をされていると思います。これから先の事を考えた時に、例えば一音楽家として、歌のない映画音楽の制作依頼が来たら興味があるとか。そういった、音楽制作・納品というのも、機会があったらチャレンジしたいみたいな部分はあるのでしょうか?

Tani:興味は、すごくあって、映画音楽で歌のない曲って仰ったじゃないですか?

――はい。

Tani:そういったものは全然作ったことがないので、将来的にはやってみたいと思っています。

――なるほど。今シンガーソングライターとして、バーンと表に出てる状態ですけど、根っこの部分では、もっと様々な音楽に携わりたいみたいなところは意識としてはあるっていう感じなんですかね。それとも、まだ興味があるぐらいなんでしょうか。

Tani:あくまでシンガーソングライターっていうところから派生してるやりたいことだと思います。

――あくまで根本はそこっていう感じなんですね。

Tani:そうですね。その歌の中に僕がいたりだったりとか。っていうのはありかなと思いますね。

――Taniさんの音楽を始めたきっかけが、おじいさんからギターをいただいたのがきっかけというのを別のところで知りました。最初そのギターを弾き始めて、そこから音楽に興味を持ったという感じですか?

Tani:楽器を弾き始めてるのがそのタイミングなので。ちゃんと興味を持ったというか、向き合ったのはそこが初だったと思うんですけど。でも、もともとお父さんだったりとか、お母さんだったり、音楽をガッツリやってたわけではないんですけど。聴いてたりだったりとか、楽器に触れられる人たちだったりしたので、音に触れる機会っていうのは結構あったと思うんですよね。なので、興味とか触れる機会みたいなのは幼少期からあったように思います。

――そのあと作詞や作曲を始めたのは何歳ぐらいからになるんでしょうか?

Tani:初めてオリジナルを作ったのが高校3年生の卒業するタイミングぐらいのときです。その後、音楽の専門学校に入って同じようにシンガーソングライターの子がいたりするんですけど、自分とのレベルの差を痛感して作詞作曲に没頭した時期がありましたね。

――そうやって楽器に触れて、音楽に興味を持って、シンガーソングライターを目指して作詞作曲の勉強をしてとやっていく中で、影響を受けたアーティストとか、漠然とこういう存在になりたいみたいなアーティストは学生時代にいたんでしょうか?

Tani:僕はアコースティックギターをおじいさんからもらったんですけど。アコースティックギターを多分選んだのが、当時ゆずさんとか絢香さんとかが好きだったからなんですよ。なので、路上ライブですごい人だかりの映像とかあるじゃないですか。ああいうギター1本とかで立てるアーティストになりたいって思ってたりとか。あとは、専門入ってからバンドを組んだりとかしてたのでよく好きで聴いていたRADWIMPSみたいになりたいとか。
今は、マルチに制作できるクリエイターさんみたいになりたいって思っているので、米津玄師さんだったりとか、Eveさんだったりとか。何でもできちゃってクオリティめちゃくちゃ高いよねっていうようなアーティストになりたいなって思ってます。

――そういう目標みたいなものも含めて、現在はサウンドクリエーションにも凝っていってるっていう流れがあるんですか?

Tani:そうですかね。無意識の中であるのかも。

――アコギ1本で勝負しようじゃないですけど。そういう時は、やはり様々なジャンルの音色・楽器であったりとか、アレンジの仕方であったりとかっていうものを取り込むっていう意識はそこまで大きくないと思うのですが、今作でも「Myra」にしても、どんどん音がすごくブラッシュアップされていってる感がやはりあるので。そこのサウンドメイキングも全部自身でやってらっしゃるっていうのを知って、様々なジャンルのサウンドクリエーションを勉強して、取り込んでっていうのがお好きなのかなというのは感じていました。あとは、ライブ映像を見させていただくと、アコギを弾きながらバンドスタイルでガッツリ演奏したりするので、Taniさんの色々な側面が見えてくるなというのを感じています。

Tani:ありがとうございます。でも全然してないです。勉強は全然してないですよ(笑)。

――勉強してないんですか(笑)。例えば、好きなアーティストがいたりして、そういう方たちの音の作り方であったりとか。それぞれに特徴があるじゃないですか、ジャンルで言えば、ジャズやクラシックもそうですし。そういう特徴みたいなものを無意識下に掴むということをやっていたりとかはないですか?

Tani:確かにリファレンスで聴いてたりとか面白がってます。そうですね(笑)。そういう意味では勉強してます(笑)。

――そういう意味では勉強している(笑)。

Tani:勉強してます(笑)。

――世間的に、イメージ的には恋愛ソングであったり、R&Bのテイストだったりっていうのが周知されてきていると思いますが、それを踏襲して、しばらくその路線でいこうみたいなスタンスなのか。もしくは、もっと色々なチャレンジングなことをしていこうというスタンスでいるのか。どちらかといえば、どちらの方向ですか?

Tani:それは、しばらくこのスタイルでというか。もともとそのアコースティックとか、バンド調の曲が多かったんですけど。このR&Bとかだったりとか、ダンス系のミュージックだったりとかも全然嫌いってわけじゃなくて、むしろ好きなぐらいで。ダンスをやっていた時期もあったりしたので馴染みがあったりするんですよ。だから、このスタイルも結局僕の一部なのかなっていうのを持っているので。しばらくこのスタイルというか。このスタイルを貫きつつ、そことはちょっと外れたというか。違うジャンルのアコースティックだったりとか、バンドで曲を作ってたときみたいな曲を出していけたらなとは思っています。

――なるほど。今はどうしてもグググッときてる流れがあると思いますし、そこは恐らく無視できないというか。良い流れだと思うので、そこにはきれいに乗りたい。みたいな感じがあるんでしょうか。

Tani:それはもちろん僕自身のエゴだけでは、もちろん駄目なので(笑)。期待してくれているのをなるだけ応えていこうと思ってます。

――Taniさんの制作チームで納得できて、かつ、その中でもやっぱりTaniさん自身がこういうものが出したい、こういうものをアウトプットしたいっていうものが、一番実現できて納得をしてリリースをしていけるっていう状況が一番ベストではあるという感じですよね。

Tani:そうですね。それは一番ベストだと思います。

――そもそも、じわじわ人気が出てきて、世間に周知されてっていう方も世の中にはいれば、Taniさんみたいに突然1曲でガラリと人生が変わってしまうみたいな事もあると思うんですね。で、現在はYouTubeでも2千万再生超えていますが、TikTokから始まった「Myra」の現象っていうのが、あそこまで爆発的になるっていうのは当然予想はしてはいなかったと思うんです。実際あの現象が起こった時ってどういう感じだったんですか?

Tani:本当に頭が真っ白になりますよ(笑)。あれ?みたいな。今までの数字とは明らかに違う数字が画面に出て来てて、ネット上にも。「ヤバいヤバいヤバいヤバい」ってなってて、1回ブラウザのタブ閉じて、開き直して確認したりするんですけど、「やっぱそうだよね?」みたいな。バズっちゃったかもしれないみたいな。嬉しい、素直に嬉しいもありつつも、「どうなっちゃうの?」っていう。変な不安が回ったりとかして。実感するまでに時間かかったんですけど。実感してからも、まさかここまでというか。今こういう事になるっていうのは想像できてなかったですよね。

――それこそ、大御所のミュージシャンの方がカバーをしたりとか。それにダンスをつけてEXILEのメンバーが踊ったりとかっていうところまでは当然想像していなかった。起こること起こることに驚いていったという感じですかね。

Tani:本当ですね。カバーして頂いた動画のコメント欄に「ありがとうございます!」って片っ端から書いていきました(笑)

――今回の楽曲を聴かせて頂いた時に、「Myra」でファンになった方たちの期待には本当120%応えられるぐらいの楽曲だと思いました。実際のコメント欄でもそういう温かいコメントがすごく多いと思います。本当に「Myra」みたいなバズり方って、ちょっと異常なバズり方じゃないですか。なので、「Myra」を別物と捉えたら、今作のバズり方も十分バズっているわけで、すでに安定感のあるところまで一気にきたんだなと感じています。

Tani:曲を出す度に思いますけど、次が大事ってなっていくので。今回の楽曲もやっぱり周りの人たちとやりとりしながら見極められた曲だったので、持続というかもっと飛躍できるようにたくさん曲を作って頑張りますっていう感じですね。

――近い将来、きっとアルバムの話とかも聞こえてくるでしょうし、制作はずっとやっていらっしゃると思うので、そこは楽しみにしています。同時進行で、YouTubeの「歌ってみた」のようなカバーは、今後も続けていこうと思っていますか?

Tani:その部分はまだ模索していて。自分の見せ方としてそれっていいのかな?みたいなところで引っかかるところもあったりするので。今スタッフと話し合ってます(笑)

――そうすると、現在すでに大勢の人たちに認知をされている存在ではあるけれど、Taniさんの中では、まだなんとなくスタートライン感があるというか。ここからどう進んでいくかっていう方向が、道筋の可能性が色々とあって。そこのどの方向に行くかをまだ良い意味でも決めてないというか。考えている段階だったりするという状況でしょうか。

Tani:基本的にはオリジナル楽曲でいきたいっていう気持ちがすごくあるので。そういう意味での見せ方として、どうなんだろうって引っかかるところがあるってことなんですけど。道筋として今迷っているというよりかは、自分たちで決めた道を辿る中で、カバー曲をどういう扱いにしていこうかっていうところで悩んでるんですかね。

――なるほど。ちなみに、単純にカバー曲を歌うこと自体はお好きなんですかね?

Tani:もちろんです。歌いたい曲とかありますし。この曲めっちゃ良い曲だな。カバーしたいなとか思ったりします。

――ありがとうございます。もう一度楽曲制作の話に戻らせてください。今作に限らず、作詞作曲アレンジとあると思うんですけど。Taniさんはまずどこから制作をスタートしますか?

Tani:僕の場合は作曲のメロディからがすごく多くて。お風呂でメロディを鼻歌で歌っていて、携帯でメモをとって残してるんですけど。お風呂の中で他のフレーズの部分だけ先に歌詞をつけちゃって。作曲と作詞は、割と同時進行で進めていくというか、交互に進めていくスタイルかなと思っているので。それを自分のデスクに持ってきて、打ち込んで仕上げていくっていう作業なので。曲が先の詞があとから来て、また曲をしようみたいな感じでやってます。

――最初にメロディを作る時は、楽器でコード鳴らすでもなく、もう本当にそらで浮かんだメロディを歌ってみて、しっくりきたものを残しておいてっていうところがスタートになるんですね。

Tani:が、多いです。でも、本当に浮かばないときは楽器使ってますけど。

――お風呂というところが重要なんですか?例えば、自宅の制作環境の前で座って考えるよりもリラックスしてるからいいとかありますか?

Tani:多分そうだと思います。全然デスク座っているときよりも、風呂入ってるときの方が曲が浮かぶので。そのときに気が回ってるんですかね。

――下手に考えすぎてないからこそパッと出てくるみたいな感覚もあるのかもしれないですね。もしかしたら。

Tani:潜在的な部分で過去の体験だったりとか。ポロッとこぼすのかもしれないです(笑)。

――次に、これもお伺いしたかったんですけが、今作もそうですし、過去の作品もそうなんですが、歌詞の韻の踏み方がすごく上手、上手というか特徴的かつ上手だなと思っています。すごく気持ちいい音感というか。とても綺麗に韻を踏んでいるので、本当に心地良く入ってくるという印象を受けています。

Tani:ありがとうございます。

――言葉の選び方に関しては、やはりかなり意識している部分ではあるんでしょうか?

Tani:意識はしてます。狙って意識するときもありますし、無意識に気にしていることもあって。自分で作るタイミングで、メロディに歌詞を乗せるタイミングで口ずさんでみるんですよ。そこで歌っていて、例えば、これで歌ってるとなんか恥ずかしいなとか、歌いづらいなとか、この響き好きじゃないなみたいなのを感覚で選んでるところがあります。

――そこで選んだ言葉を起点に、歌詞の世界を広げていったり、みたいなこともあったりしますか?

Tani:もともとのその言葉から始め、韻をつなげていくみたいな話ですよね。

――そうですね、はい。

Tani:もちろんあります。

――そうすると、さっき一番最初の起点は実体験が多いというお話があったと思うんですが、そうして広げていった時に、想像もどんどん広がっていくとは思うんです。歌詞の内容が自分の手を離れていく感っていうのはないですか?例えば、1個の言葉があって、そこで韻を踏もうとして想像を膨らませて、音感とか意識して作っていった時に、気づいたらこんな世界観の歌詞が自分には書けたんだ、みたいな。Taniさん自身も想像しなかった完成形を見るみたいなことってあったりしないですか?

Tani:あったりします。予想外な部分に着地することも全然あって。ここで先に決めたワードの部分、韻をちょっと踏みたいなっていうような大体決まってて。それを選んで言葉をはめていくんですけど。この言葉だとなんか意味合い違うなっていうところを自分の言いたいことに近いワードに変えていったりとか。結構しています。あまりにも的外れなところに降りちゃったときとか。なんかその、ちょっとずれたところに着地しちゃうのも、それはそれで面白かったりするので、なんとなくそれはありというか使ったりしてます。

――仮に想像してなかったところに着地したとしても、全ての言葉はTaniさんから出てきた言葉ではあるじゃないですか。

Tani:そうですね。

――そういう意味では、結果的に新たな自分の一面じゃないですが。それを知れたりっていうところもあったりするんですかね?

Tani:あったりしますね。あれ?俺こんなこと思ってたんだみたいな。

――こういうこと思って、こういう言葉を紡ぐ人だったなみたいな(笑)。

Tani:意外とこういうこと思ってたんだとか(笑)。あります、あります。

――楽曲を作る事で自分をもっとより深く知るみたいな作業。作業というか、そういう側面もあったりするんですかね?

Tani:自分で気づけてなかった部分みたいなのはあったりしますね。結局、自分の中にある言葉なので、素だとは思うので。でも、確かに聞いてみればそうやなっていう。

――後から腑に落ちるみたいな(笑)。今作が完成して、制作期間って細かいところまで詰めていく事を考えると、とても長い時間を費やすと思います。時間をかけて完成して、Taniさんご自身が最初に完成音源を聴いたときに、最初に何を思いましたか?

Tani:ファーストアレンジまで僕がやらせていただいて、そこからちょっとブラッシュアップする作業を別の方と一緒にやってるっていうお話をしたんですけど。そこで完パケした音源と。僕の方の完パケで出した音源とブラッシュアップして完パケした音源との差が、差というか分厚さがすごくしっかり土台ができてる感じがしたのがあって。クオリティがすごく高くなったな、上がったなっていうのと。あとは「Myra」の雰囲気みたいな香りみたいなものをなくさないようにと思ってたところがクリアできてるなっていうのは思ったので、すごく良かったなっていうか一安心でしたね。まず聴いたときに。

――一安心。つまり自信を持ってこれだったら出せるなっていう感覚だったんですかね。

Tani:そうですね。

――次に、初めてのインタビューで必ずお伺いさせて頂いている質問をさせてください。Taniさんの音楽家としての側面を考えたときに、音楽家Tani Yuukiさんの一番欠かせない大事なものって何だと思いますか?「言葉」かもしれないですし、「歌」なのかもしれないですし、あと全然関係ないことかもしれないです。お答えはお任せします。この要素がなかったら音楽家Tani Yuukiは存在しないというか、確立しないだろうなというものは何だと思いますか?

Tani:僕の場合、存在しなかったらっていうのは、僕の過去がなかったら絶対に今の僕はなかったなと思っていて。音楽を始めたきっかけにもなってるギターをもらったタイミングが中学2年生の頃だったんですけれども。あんまり、病気をして学校に行けてなかった時期があったりして。その前はちょっといじめられてたりとかもあったりしたので、そういう負の感情が生まれるような体験をしてなかったら、今の僕は多分いなかったなって思いますね。なので、「過去」とか「記憶」とかですね。一番大事だと思うな。

――様々な恋愛にしてもそうですし、ご病気されて学校に行けなかったとかもそうですし。多分、おじいさんの思い出だったりとか、そういうのも含め、本当に「人生」って言ってしまったらそれまでなんですけど。そのターニングポイントになるところで色々と起こってきた実体験みたいなものが、音楽家Tani Yuukiさんを作っているという感じですかね。

Tani:そうですね。「体験」が多分そうですね。一番ピンとくるかもしれないです。

――ありがとうございます。これも聞いておきたいなと思ったのですが。やはり、TikTokがスタートでここまで一気に有名になったという印象を、ファンの方でも抱いている方が多いと思います。今はSNSで有名なものですと、TikTok、Twitter、Instagram、様々なプラットフォームがあって、そういうSNSと音楽家Tani Yuukiさんとの関係性については、ご自身ではどう捉えていらっしゃいますか?

Tani:関係性は、現状は僕にはなくてはならない存在で。グループを別で組んでいるんですけど。WHITEBOXっていうアカペラグループがあって。そこのリーダーの子と初めてYouTubeに動画を投稿したんですよね。SNSでの発信っていうのをそこで知ってから、ここにくるまでずっと何をするにも欠かせないというか。常にSNSという発信の場があったので。今も僕にとっては欠かせないものだとは一つの武器だったりとか、発信する手段だし、結局現状の今の状況を招いてくれたのは、もとはといえばSNSで。すごく助けられたツールですね。SNSは。

――WHITEBOXでのYouTubeの投稿はTaniさんが高校生ぐらいの時でしたっけ?

Tani:そうです。高校2、3年ぐらい。

――5年前とか、そんぐらいですよね?

Tani:そうですね。4、5年前ですかね。

――音楽活動と平行してSNSがそれだけの期間、ずっと側にあったとしたら、本当に今ではなくてはならないものというか。生活に自然に寄り添って存在しているものっていうのがSNSであり。もちろん今となっては意識して武器にしてる部分もあると思うのですが、そこまで意識せずとも近くにいて、自然とそこで発信することが当たり前になっていてっていう状態ですか?

Tani:それもありますし、専門に通っていたとき、決められた形があったりするじゃないですか。「主流はこうだよ」みたいな、あると思うんですけども。っていう縛りもなく、自由に表現できるところでもあったので、自分がやりたいことを第一に優先して出せる場所でもあったので、欠かせなかったと思います。

――確かにそうですよね。ソーシャルネットワーキングサービスといいつつ、自身の個人メディアみたいなものでもあると思うので。発信の場としてもすごく強い。上手く使えればとても強いと思うので。まさにそれが上手くいったということなんでしょうね。

Tani:そう思いたいです(笑)。

――各プラットフォームを合計したら、とても沢山のフォロワーさんがいらっしゃると思います。そういう方たちが今後もTaniさんを追っていって、そこからさらに広がりを見せて、これまでにYouTubeではTHE FIRST TAKEにも出ていましたが、そういった活動含め、どんどん色々な場所に派生してゆき、今後もっと存在を知られてゆくのだろうなと各SNSを見て思いました。

Tani:ありがとうございます。見ていただいて。

――SNSとの付き合い方って、本当に難しいと私自身思っています。一歩間違えると悪い意味での炎上とかもしがちだなと。ですので、SNSとの付き合い方ってすごく難しい中、Taniさんはとても綺麗な使い方をされているなという印象を受けているので、SNSとの関係性が気になっていました。

Tani:僕自身は、SNS結構苦手なんですよ。出し方にもセンスがなかったりとか結構あったりするんですけど。SNSって負のはけ口になってるっていうのも現実あると思うんですけど。それはその、裏アカって持ってる人いるじゃないですか。そこで留めててほしいですよね(笑)。

――確かに、負のなものが表にあまりにも見えてくるのは、なかなか複雑な気持ちになりますね(笑)。では、ここでまたメインに戻らせていただいて。2月20日にリリースされました「Unreachable love song」。こちら、すでに沢山の方に届いていますし、沢山聴かれております。Taniさんの今後の音楽人生でもずっと歌い続けていくような楽曲だと思っています。まだこれから知ってゆく方や、すでにTaniさんが大好きで聴いている方、そういった方たちに、この楽曲に込めた思いを含めてメッセージをいただけたらと思います。

Tani:この曲「Unreachable love song」っていうタイトルが、そもそも到達不能なとか、届かないラブソングみたいなのが意味合い的に込められてるんで。テーマとしては失恋ソングなんですけど。ちょっと見る目を変えると、伝えたい気持ちがあるけど伝えられなくて葛藤してる、もどかしい思いをしている人の目線にも見えてくる、二つの面がちょっと垣間見える曲になってるんですよ。なので、聴いてくれる人たちは、失恋している、今失恋しちゃってみたいな人たちは、それを聴いて自身に重ねたりとか、前に進む糧にしてくれたりとかだけじゃなくて、今伝えたいけど、こんな時期も相まってなかなか思っていることを直接伝えられるっていう機会も少ないと思うので。振り絞る、伝える勇気を振り絞るのがきっかけになってくれたらなって思っています。

――ありがとうございます。今作はもちろん、これまでに作ってきた楽曲をひっさげて、沢山の観客の前で歌える日が来るといいですね。

Tani:ライブは早くやりたいですね。

――1日でも早くそういった世の中に戻ってほしいなと思いますね。

Tani:そうですね。まだちょっと大変な時期ですけど、みんな頑張りましょうっていう。

――その間はオンラインや人数制限したライブかもしれないですが、そういった活動も楽しみに待ちつつ、それまではリリースされたばかりの今作を何度も聴いて、次のTaniさんの活動を楽しみに待ちたいと思っております。

Tani:よろしくお願いします。もっともっとたくさん曲を出すので。

――嬉しいお言葉です。こんな時代ですから、音源だけでも沢山届くとファンの方たちは、もちろん私も含めすごく嬉しいです。これからも制作を頑張っていただきたいなと思います。

Tani:ありがとうございます。

――本日は沢山の貴重なお話をお伺いできて感謝しております。それでは、本日はこれにて終わらせていただきたいと思います。大変貴重なお時間をありがとうございました。

Tani:こちらこそ、ありがとうございました。

Unreachable love song – Tani Yuuki (Official Lyric Video)

【オリジナル】Myra/TaniYuuki full ver.

【Tani Yuuki SNS】
Twitter
YouTube
TikTok
Instagram

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOPTIMANOTESの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

特集記事

LIT

コラム記事







Staff Recommend

PAGE TOP