村田悠生「いざイグニッション!」 Vol.31 – 「閃光のハサウェイ」は良くも悪くもリアルを追求したガンダムだった。

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身構えている時には、死神は来ない。それも戦場の摂理なのだ。

渋いね。ハードボイルドなセリフです。
もしかしたら、あれ?なんか聞いたことあるかも?と感じる人もチラホラいるでしょう。
このセリフは小説「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の、主人公ハサウェイ・ノアのセリフですね。あれ?ハサウェイのセリフなの??って思う人もいるんじゃないですかね。
そうなんすよ。劇場版ではアムロ・レイのセリフとして流れていますよね。
これは原作を知っている人に対してのサプライズ演出みたいなもんですね。

という事で、今回は延期延期の末ようやく公開された「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の話をしたいと思っています。
もう書きたくてうずうずでよ。なんたって村田悠生はガンダム大好きっ子ですからね。
ここで村田悠生のガンダム愛を語り出したらもうコラム4ヶ月分くらいの文字数になってしまうのでやめときますけどね!

そもそもこの「閃光のハサウェイ」が話題になった理由ですが、この作品はガンダムの生みの親である富野由悠季監督が作り出した作品であり、当時この作品は映像化をしないことを条件に書かれた小説と言われていました。
つまり富野氏の目の黒いうちは映像化はないと思われていたのです。
実際に富野氏がそんなことを言ったかどうかは、まだネットが普及していない時代での話なので定かではなく、某アニメ雑誌でのインタビューでそのような発言があった様な記録がある。くらいの信憑性はあまり高くない話です。がファンの間では当然の様に語り継がれている話です。
これまで映画化の話はなかったものの、ゲームでの活躍や、その独特な作風もありコアなファンがいる名作です。

そんな「閃光のハサウェイ」が2021年6月11日についに劇場公開しました。

だーけーど!だーけーどーー!!
ハサウェイ・ノアの声優が佐々木望さんじゃないんですよ。
じゃあ誰なのか?今大人気の小野賢章さんが新たにハサウェイの声を担当しています。
これは正直にいうとショックです。
今まで「閃光のハサウェイ」を題材とした作品は全て佐々木望さんが担当しており、当然この作品も佐々木望さんが担当すると思い込んでいました。
それが小野賢章さんに変わると聞いた時、マジでがっかりしました。
小野賢章さんファンの方には申し訳ないし、僕自身小野賢章さんは素晴らしい声優だと思っています。でもさ、でもさ、ずーっと聞いてきた声が変わるってかーなーりショックなんですよ。

恐らくそういう意見の方も多いでしょう。
なので正直に作品を見た感想をここに書きます。

小野さんでいい。

悔しいですよ?正直悔しいんですよ?でも、小野さんでいい。
かっこいいです。
違和感もなかったです。

作中にヒロインギギ・アンダルシアに耳打ちをするシーンがあるんですが、その時のセリフの演出がかっこ良かった。あれは小野賢章さんだから出せた雰囲気だったと思います。
そのシーンだけでも見る価値があると本気で思いました。

全体的に映像も演出も素晴らしかったのですが、今までのガンダム作品に比べて、戦闘シーンが現実的な演出になっており、最近のユニコーンやナラティブの様なド派手な戦闘シーンはあまりなかったです。ハサウェイの目線というのを強く意識しており、街中からの煽りの戦闘シーンが多かったり、夜間戦闘が多くMSがあまり目立たない演出になってました。

そして一番イマイチと感じてしまった演出が、最後の戦闘での“ファンネルミサイル”の演出です。
ある程度ガンダムを知っている方なら“ファンネル”という文字がついているだけで、この武器が必殺武器なのだろうと直感するはず。ぴきぃーーん!ってなるはずです。

その“ファンネルミサイル”の演出があっさりしすぎているのです。
確かにリアルな戦闘で、武器の名前を叫ぶとか、そういうのは変な演出としてわかります。
現実で「○○ミサイル発射!」なんて言いません。
しかし!しかしですよ?そのミサイルを撃つまでの過程はあるはずなんです。
巨大な兵器になればなるほど、人差し指でボタンを押すだけではなくなるんです。
その過程を経ての使用が、かっこいいと、カタルシスを感じたりするのです。
そのためのケレン味っていうのは無駄ではないと思うんですよね。
例えていうなら、MT車のギアチェンジのシーンなど、そういった動作がゾクっとしたりするものなんです。

この作品は全3部作の大作です。
1作目での掴みはとても大切で今後の作風や演出にも影響すると思うので、そういう演出面が今後どうなるのか、今からとても楽しみです。

しかーし・・・まだ続編の制作はスタートしておらず、次回公開も未定の状態です。
身構えている時には、吉報は来ないものなので、気長に待ちましょう。

↓テーマソング「閃光」のEnglish Ver.かっこいいのでぜひご覧ください!

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村田悠生コラムニスト(タレント)

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劇団東京乾電池を経て現在フリーで活動中
俳優業、声優業、ユーチューバーなど幅広く活動をしています。現在は個人事務所設立を目指して躍進中。
ゆうき13号名義でYouTubeで動画配信中。

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