[Staff Recommend] 服部峻 – 『MOON』レビュー

NBL-215

音楽での衝撃ってこういうものだった。
って思い出せた一枚。
出逢いは、少し待ち時間ができて、レコードショップで試聴機に入った作品をうろうろと聴きまわっていたとき。
彼の作品を聴く前に、OPN (ワンオートリックス ポイント ネヴァー)の最新アルバム『Garden of Delete』を聴いていて、
今回のアルバムの実験性や、ベース音、ビートの肉厚さに自分の心を鷲掴みされるくらい昂ぶっていました。
そんな中、隣りの試聴機に移り、何の前情報なく『MOON』を聴いた瞬間、ゾワゾワがとまらなくなり、そうこういうこと!なんて声をあげたくなる程だったのを覚えています。
OPNを一瞬忘れてしまうくらい。
型にハマらない自由さ、でもただ自由なだけじゃない。ジャンルなどを考えるのもバカらしく何もかもが音楽的要素という共通言語上、絶妙なバランスで共存してしまう。
いや、空気を通って振動して音が鳴る関係上、、、ですね。ってくらい。そのくらい根本的なことなのかも。。。ただ自然に惹きこまれてゆく。
枝分かれする前の吸い上げた養分って感じで、膨大な力を持ってるにも関わらず、その生命を司る太い幹がニヒルな笑みを浮かべているような。な、な、何が起こってるんだ一体。。。そんな気分。
これを私たちの耳に届くように作品としてカタチにしてしまえた彼の凄さ、、、。
音楽もいつしかカテゴライズや説明をされないととっつきにくいもののようになってしまっている気がしているけれど、説明しきれない、強靭な存在感のあるものでよいんだと再び思えました。

彼の作品を、好き嫌いだけじゃなくて、この時代に「在る」音楽として、世界中で楽しんでもらえたらいいなぁと思います。

頭で考えることなく、シンプルに音を聴いて震えるほど感動したのは久しぶりでしたし、
わたしは、この音楽と出逢えてよかった。
ありがとうございました。

服部さんの詳しい情報はこちらより↓
nobleレーベルサイト
http://www.noble-label.net/release/?ja&code=0

服部峻プロフィール:
大阪在住の音楽家。映像作品も手がける。
映画美学校音楽美学講座の第一期生。当時まだ15歳だったにもかかわらず特別に入学を許可される。
2013年12月、6曲入りの初作品集『UNBORN』を円盤レコードより発表。
2015年11月、自身初のフルアルバム『MOON』をnobleよりリリース。

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34423電子音楽家

投稿者の過去記事

愛媛県出身、東京在住。電子音楽家。コラージュ音楽家。幼少より録音機器や楽器にふれ、独自の音創りをはじめる。容姿と相対する硬派なサウンドと鮮烈なヴィジュアルイメージで注目を集め、2013年待望の世界デビュー盤『Tough and Tender』(邂逅)をリリースし話題をさらった。
2015年に2nd アルバム『Masquerade』(邂逅)をリリース。
また、鈴木光司原作・福田陽平監督のホラー映画『アイズ』、田中佑和監督長編映画『青春群青色の夏』、ヤマシタマサ監督『東京ノワール』など多岐にわたる映画の劇伴や、広告音楽、サウンドロゴなどの作編曲も手掛けている。
2018年は、5月より3ヶ月間デジタル配信での連続リリースを行い、ラップトップの他、モジュラー、コンパクトエフェクターなどのアナログ機材を使用したライブパフォーマンスが話題。

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