[Live Report] ADOY – 2019年5月24日 ADOY x Tempalay Live in Tokyo @新代田FEVER

韓国ではすでにチケットが取れない程の人気ぶりを発揮している、ここ日本やヨーロッパでも最近注目を集めつつあるバンドADOY。2017年デビューで、まだEPを2枚リリースしているだけだが、ヨーロッパや日本でも確実に着実にファンを増やしていっていると思う。
そして、今日はTempalayとのツーマン。Tempalayとツーマンをやるって時点で今の時代に完全にコミットした音を鳴らしてくる事が容易に想像出来るが、ライブを観るのは勿論初めてなので、楽しみでドキドキする。

会場にはTempalayファンもADOYファンも当然いて、韓国語も飛び交っていて、なんだか良い空間だった。こんなツーマンをキャパ300人の新代田FEVERで2019年に観れる幸せを噛みしめる。チケットは当たり前だがSold Outだ。

会場に入ってまず思ったのは、知ってたけどステージ近いなぁって事。新代田FEVER、本当に良いライブハウスだと思う。

開演時間が近付くにつれ、会場はどんどん人で埋まってゆき、熱気を放ってゆく。とにかく開演が待ち遠しい。楽しみだ。

開演時間が訪れ、ステージに出てきたのは今日のお目当ADOY。会場暗転。ボーカルのJuhwan(ジュンファン)が「こんばんは、俺たちはADOYです。」と日本語で挨拶。そして「Ready?」と会場に確認した後ライブが始まった。

1曲目「I Just Can’t Forget Her」。
キラキラとしたZee(ジー)のシンセサイザーのフレーズが会場を異世界に連れてゆく。Dayoung(ダヨン)のベースとGeunchang(グンチャン)のドラムのリズム最高。気持ち良すぎる出だし。いいよ、いいよ、今日。
丁度良い浮遊感と80’s popsな雰囲気に完全にやられて踊っていると、あっという間に2曲目「Say That」。
1曲目よりも強いリズムとアルペジエイターのようなシンセが曲を押し進め、Juhwanの深いリヴァーブがかかったボーカルが冴える!完全に2019年の音だわ、本当に。歌詞が英語なのがまた素晴らしいと思う。世界水準の音楽だと思う。

3曲目「San Francisco」。
Juhwanが観客に手を上げてもらい「Are you ready?!、本当にAre you ready?」と日本語と英語混じりで語りかける。この感じがまた良いなぁ。
シティポップスとも少し違う、確実に新しい音楽だ。懐かしいのに新しくて、これからの時代の音がする。Tempalayもそうだが、この現代感覚は本当に凄い才能だと思う。

MCでJuhwanが日本語で色々話そうと必死になっているところがまた愛らしく、クールという感じのキャラではないのだが、バンドのフロントマンとしてとても存在感と求心力のある人だと思った。

4曲目「Wonder」。
曲が始まる前にJuhwanが曲名を告げると会場から歓声。すでに日本でも人気がちゃんとある事に多少驚きつつも、その音楽を聴いていると当たり前か。という気もしてくる。
ベース紅一点Dayoungのコーラスが美しくてドリーミー。

5曲目「Grace」。
続けてDayoungのコーラスから曲がスタート。JuhwanのメインボーカルとDayoungのコーラスは凄く相性が良くて惹き込まれる。そう、こういう音楽聴きたかったのよ。という感じ。過剰なアレンジをしないGeunchangのドラミングとDayoungのベースのリズム隊が全体的に本当に良い仕事をしてると思う。
上物のZeeのシンセやサポートギタリストJaehee(ジェヒ)のプレイも素晴らしい。この上物がなかったら、このドリーミーで懐かしくも新しい音楽は完成しないと思う。

ここでMC。
Juhwanの日本のファンへのサービス精神が凄く、よく覚えたなと思う日本語のMCが飛び込んでくる。会場も温かくそれに応える。良い空間だ。

6曲目「Young」。
JuhwanとDayoungのツインボーカルが印象的で、なんとも美しい。緩くて体を揺らしたくなるリズム、ポップで脳に直接入ってくるようなメロディライン。
あっという間に気持ち良い時間が過ぎてゆく。

MCにてキーボードのZeeから自己紹介が始まる。「私はキーボードのZeeです。」Dayoungから「初めまして。Dayoungです。ベーシスト~。」「ギターのJaeheeです。」とそれぞれ自分達で自己紹介。これも温かい。

Juhwanから「日本のビールは最高です!」と一言。笑

7曲目「Balloon」。
Juhwanもギターを持ち、音の厚みが増し、アンサンブルが更に心地良くなる。思わずうっとりと音に酔いしれてしまう。こういうバンド、本当に大好きだし今の時代を象徴するような音像だと思うし、国なんて関係なくこれからどんどん日本でも人気が出てゆくんだろうな。と素直に思った。

8曲目「Laika」。
ここで、ちょっと毛色を変えてくる。Jaeheeの歪んだギターから強いベースとドラムで幕を開ける。Juhwanの伸びのあるコーラスが素晴らしい。歌と同時にリズムがハイハットで16を刻みながらバスとスネアを重たくする。1曲の中でのリズムの変化の付け方が秀逸だ。そして、メロディラインは相変わらず美しい。

楽しい時間はあっという間。次でラストソングだと。
ボーカルJuhwanからコールアンドレスポンス。「大きく!大きく!」とコーラスをオーディエンスと交互に歌い一体感が増す。
そして、そのままの勢いで9曲目「Don’t Stop」。
今日のセットリストでは一番ロックなナンバーだと思う。まさにタイトル通りDon’t Stopな感じ。曲前にコールアンドレスポンスで練習したコーラスパート前Juhwanから「お願いします!」と一言。オーディエンスもこれに応え、今日一番良い時間になったと思う。
ステージ上のメンバーもみんな楽しそうに体を揺らして跳ねて、本当に幸せな空間が出来上がっていた。

そして、曲が終わりJuhwanから「ありがとう!」と一言ありADOYはステージを去った。

9曲だけとは思えない濃厚で素晴らしい時間に、本当に体を持っていかれた。最高か、ADOY。これは、今後の日本での展開も本当に楽しみだ。

すでにリリースされているEPを明日からヘビーローテションで聴くんだろうなぁ。とか考えながらとても気持ち良く帰路につく事が出来た。

ありがとうADOY。本当に世界基準だった。アジアやヨーロッパ以外でも、どんどん活躍して欲しい!
そして、僕は次にライブが観れる日を心待ちにしようと思う。

【セットリスト】
01, I Just Can’t Gorget Her
02, Say That
03, San Francisco
04, Wonder
05, Grace
06, Young
07, Balloon
08, Laika
09, Don’t Stop

【リリース情報】
ADOY 7inch Record 「Young / Grace」リリース

■ADOY 『Young / Grace』
発売日:2019年5月24日(金) 先行発売 ※5月31日一般発売
フォーマット:アナログ7inch
品番:HR7S141
税抜価格:¥1,800

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2019年5月24日 新代田FEVER
ADOY – ADOYxTempalay Live in Tokyo

Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

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