[Interview] 浅井健一 – 5年振りのフィジカルシングル「METALLIC MERCEDES」リリースインタビュー!

今回は5月29日に久しぶりに配信ではなくCDというフィジカルな作品をソロ名義でリリースする浅井健一さんに作品についてのインタビューを刊行した。3曲入のシングルになっているのだが、それぞれの楽曲について色々とお話をお伺いする事が出来たと思う。
とにかく最高に格好良いので、このインタビューと共に作品も楽しんでもらいたいと心から思う。

邑田航平(Optimanotes編集長)

――本日はよろしくお願いいたします。

浅井健一(以下、浅井):よろしくです。

――今回5月29日リリースのニューシングル「METALLIC MERCEDES」の方のインタビューをさせていただきます。

浅井:うん。

――さっそく聴かせていただきまして、3曲ともかなり素晴らしい出来だなと単純に思いました。

浅井:うん。ありがと。

――ミドルテンポの楽曲とバラードが入っていて、今も気に入って聴かせていただいてるんですけれども、まず1曲目の「METALLIC MERCEDES」の方からお伺いしていきたいんですけれども、こちらのタイトルが前回のツアーのタイトルにもなっていたかと思うんですが、このツアータイトルっていうのは、決まっていた時点で楽曲っていうのはあったんでしょうか?

浅井:うん。あったんだけどまだ完成されてなかったんだよね。すごいかっこいいなと思ってたんだけど、なかなか曲が最後までできんくって、苦労してる最中だったんだよね、「METALLIC MERCEDES」。でも頑張って作り上げて、それが出せる状態になったらいいねっていう状態だったんだけど、ツアーが来ちゃったんで。とりあえず完成するっていうのを願って、ツアータイトルにしたんだよね。でもちょっと、ちぐはぐになっちゃったよね。曲が出る前にツアーやっちゃったから。

――ツアーが始まるまでは、正直こういう素晴らしい完成形を見て、リリースにたどり着くっていうにはまだそこまでしっかりは見えてなかったっていう。

浅井:全然見えてなかったでね。デモ状態だったね。途中まで。

――ちなみにそのツアータイトルというところでいくと、今回2曲目に「INDY ANN」っていう曲が入ってらっしゃいますが、これが今度夏に行われるツアーのタイトルに、入ってるいるんですけれども。

浅井:そだね。

――これも関連性が何かあるというところなんでしょうか?

浅井:「INDY ANN」に関しては、「INDY ANN」っていう曲が出た後にIndianツアーだから、ちょうどいいと言えばいいんだけど、それもちょっとちぐはぐだよね。真ん中の曲だし。

――メインの楽曲じゃないですからね。

浅井:でもちぐはぐなこともたまにはある。

――ありがとうございます。

浅井:いえいえ。

――今回「METALLIC MERCEDES」の方は、ベースに仲田憲市さん、SHERBETSの方ですね。ドラムに岡谷心平さんっていうことで、ソロ活動でドラムを叩いていらっしゃった方が参加されていて、以前「ぐっさり」で照井さん、椎野さんに続き、また新たな人たちが入って来たというところだと思うんですけれども、仲田さん、岡谷さんとのレコーディングはどういった雰囲気で進行していったのでしょうか?

浅井:心平くんと、仲田先輩は、結構古くって二人の間柄も。いつも通りっていうか、みんなお互い友達だから。でも音を出すのは初めてだからね、3人で。

――組み合わせとしては初めてということですね。

浅井:良いんだけど、心平は上手すぎるから。普通のことじゃ物足らないらしくて、ドラムが。すぐ難しい方向に、すごい高度なテクニックを追求するタイプだから、そこら辺は修正してもらったけどね。

――逆にシンプルな方にというか。

浅井:そうそう。ロックじゃなくて、ジャズの世界。プログレみたいなところにいっちゃいがちだからさ。だから、そこまでいかなくていいよって。それで上手くいったけどね。

――そういう形で、レコーディングされた後に小林瞳さんのコーラスも今回入っていらっしゃるということで、このコーラスのパートが非常に素晴らしいなと思って聴いているんですけれども。

浅井:これは瞳ちゃんさまさまだね。

――「Freedom」でもコーラスしていらっしゃって、THE INTERCHANGE KILLS(以下、キルズ)でもライブでもレコーディングでもコーラスをやっていらっしゃるじゃないですか。っていうところで、浅井さんが瞳さんのコーラスにおける信頼みたいなのがすごい見えてくる感じが。

浅井:っていうか、キルズにおける俺のヴォーカルの座が危ういでいかんわ(笑)このままいくと。

――このままでいくとヴォーカルが変わってしまうかもしれないですね(笑)

浅井:だから、小林瞳&THE INTERCHANGE KILLSで、キルズの方に俺が入っちゃいそうな感じで心配しとるんだけどね。

――本当に声も素晴らしいですし。

浅井:だよね。

――1曲目が「METALLIC MERCEDES」のコーラスって結構歌じゃないですか。コーラスと言いつつ。メロディラインがしっかりあって、歌詞がついている。

浅井:瞳ちゃんの歌?

――はい。歌なので。うわ、すっごい良いコーラスだなと思って、最初結構鳥肌が立ちまして。

浅井:本当、言っとくわ。書いといてそれ。喜ぶ。俺の座が危ないんだて(笑)

――すごい良いなと。

浅井:良いよね。瞳ちゃんの歌聞きたくなるよね。

――はい。ずっと2年間やってきたキルズの瞳さんのコーラスが入ってきているのに、しかもそのドラムを支えているのが、新しい血の仲田さんや、岡谷さんっていうところで、その組み合わせが、前回のインタビューでもおっしゃっていた通り、本当に新しい血が入ってきて、浅井さんのソロだなっていうのが、すごい1曲目から伝わってくる感じがしたんで。

浅井:そうだね。だから、別にルールっていうか。決まり事はないってことだよね。

――そうですね。縛りもない。

浅井:良いもの作るためにみんな自由に動いて。作品が全てだからね。

――そうですね。すごく楽曲からも伝わってきたので。実際にその楽曲が素晴らしかったので、これは本当に素晴らしいものだなと思いながら今も聴いています。1曲目の楽曲で、空っていうワードを私は思い浮かべながら聴かせていただいていたんですけれども、浅井さんって普段って空をよく眺めていたりとかって、ございます?

浅井:みんなと同じぐらいだよ。

――普通に。ちょこちょこ見るかなぐらいですかね?例えば、サーフィンとかもいかれると思うんですけど、都会の空だったり、サーフィンのだったりっていうところの好きな空みたいなのってありますか?

浅井:好きな空?

――時間帯とか。

浅井:全てそれぞれいいよね。もちろんどんより曇り空はちょっとつまらんかもしれんけど。夕陽なんかもすごいだろうし、ものすごい天気が良くて、うちの事務所のベランダからすごい広い空見えるから、そこですんげぇ雲がね、ぶわーって流れてる時とかよかったなぁ。いろんな空があるよね。

――特に今回1曲目に関しては、青空をすごく想起させるような歌詞が出てきたりするので。本当に透き通ったような雲一つない青空みたいなイメージを浮かばせていただきまして、「空が透明だと思っちゃうぐらい見つめて」っていう歌詞もあるぐらいなので、青っていうのがテーマになっているのかなと思いながら聴かせていただきました。そこら辺なんか、色彩みたいなものは、特に何かイメージをして作った楽曲ではないですか?

浅井:あんま関係ないよね。

――色は特に関係はない?

浅井:最後、歌詞の通り空のブルーは出てくるけど。

――ありがとうございます。あと、一つタイトルについてお伺いしたいんですけれども、これは単純にベンツのことなんでしょうか?MERCEDESっていうのは。

浅井:MERCEDESってラテン語かなんかで、神様の恵っていう。

――慈悲とかですよね。

浅井:そっちだね。ベンツじゃなくて。

――やっぱりそうなんですね。MERCEDESってベンツって人の名前じゃないですか、MERCEDESって今おしゃっていた通りにラテン語で神の恵みだったり、慈悲っていう意味があるので。どっちかっていうと歌詞を全部読んでいった時に、意味合いとしてはそちらの方が関連づいているのかなっていうイメージを持たせていただいていたので。

浅井:もちろん。MERCEDESって、ベンツの社長かなんかの娘の名前なんだよね。

――そうなんですね。なるほど。

浅井:昔、ベンツができた時の社長の。意味としてはそっちの。みんなそこベンツのことだと思うかもね。

――実際に歌詞の中でも、「時をサーフしろ」っていう部分で「METALLIC MERCEDES」って出てくるんので、みなさんベンツのことはイメージ湧くんだろうなとは思いつつも、全体やっぱり読んでいくと、神の恵み、慈悲っていう方が、歌詞に合ってるんじゃないかと思いながら読ませていただいて、ちょっとこのタイトルのところはお伺いしたいなと思ってました。ありがとうございます。

浅井:いえいえ。

――次に「INDY ANN」ですね。この「INDY ANN」なんですけれども、後半の方の歌詞で、「遊ぼう 夜が来ても 昔みたいに公園でずっと」という歌詞の文言があるんですけれども。これを一番最初に聞かせていただいた時に、ポンと頭に入って来て、ライブの時にいつも浅井さんがMCで「朝まで騒ごうぜ」みたいなことを観客の方に言ってくれると思うんですけれども、それとちょっとリンクしたイメージがありまして。浅井さんの中に内面的にずっと騒いでいたい、遊んでいたいみたいな気持ちが眠っているのかなというのを少し感じたんですけれども、そういう気持ちってどこかにあったりってするんでしょうか?

浅井:大人なんで、やることちゃんとやって、たまには遊ぼうっていう。

――はい(笑)

浅井:ライブの時は、本当にそうだね。朝まで騒ぎたいんだよね。あぁいう時は。みんなとじゃないんだけどさ。それぞれ。うん。

――はい、ありがとうございます。ライブの時におっしゃってくださってるのは、本当の気持ちとして出て来ているということですよね。

浅井:間違いなく本当だね。遊びすぎは良くないよ。

――そうですね確かに(笑)

浅井:遊んでばっかりもやんなってくるからね。

――遊ぶことが嫌になってきてしまう。

浅井:遊んでばっかおったらなんかいかんこと、なんか、嫌だよね。遊んでないもん、やることやってじゃないと。

――やることやった上で遊ぶのがやっぱりいいというところですね。

浅井:それ普通だよね。

――はい。あとは、本当の気持ちっていうワードがちょっと出たんですけれども、本当の気持ちに嘘はつけないっていうイメージをこの楽曲から受け取ったんですけれども、ちゃんと自分の本当の気持ちというか本当の声みたいなところに耳を傾けなくてはいけないってことを歌っていたりもする楽曲なんでしょうか。

浅井:そうだね。じゃないと壊れちゃうね。なかなかそうも言ってられない状況もあると思うんだけど。

――そうですね。ただ、状況が状況だとしてもやっぱり本当の気持ちには嘘をついてはいけないなっていうのはやはり思うところはあります。気持ちとしては。

浅井:そうだよね。

――この楽曲がキルズのメンバーのレコーディングということで、その2年間があるので、近況のLIQUIDROOMを見させていただいたんですけれども、やっぱり安定感がすごいなっていうのが。

浅井:ほぃでもね、それ実はレコーディングしたの1年半ぐらい前。

――えっ。そんなに前なんですかこれ!?

浅井:ちょうど良くなり始めた頃。

――そうですね。パッと聴いた時に、あっ、なんかもうしっかりまとまってるなっていうのをすごく感じたので演奏的に。

浅井:まとまってるね。

――割と最近のレコーディングなのかなっていう印象を抱いていたんですが、そんなに前のものだったんですね。

浅井:そうなんだよ。

――ありがとうございます。やっぱりキルズの激しい、ハイテンポな曲っていうのもすごい魅力なんですけれども、ミディアムテンポの楽曲がみなさん本当演奏が上手いなっていうのをすごく感じました。

浅井:そうだね。めずらしい…少ない方だよね、ミディアム。

――なんですが、その雰囲気の出し方とか、ミドルテンポならではのテンポが重たくなる感じとかっていうのが、すごくうまく演奏されていらっしゃるなっていうのをすごく感じました。聴いてくうちにスルメじゃないですけど、どんどんそのリズムが気持ちよくなっていって、繰り返し聴いてしまうっていう感じの楽曲だなと思って、聴いているんですけれども。

浅井:そうだね。いい組み合わせだよね。「METALLIC MERCEDES」と。

――本当にいい組み合わせだと思います。特に1曲目2曲目っていう並びが本当に秀逸だなと思いながら。

浅井:そうだね。

――やっぱり「METALLIC MERCEDES」の方を聴き終わると「INDY ANN」の方を聴きたくなるっていうふうにちゃんと並んでいるのがやっぱり素晴らしいなと。今作、「Freedom」のことも後で聞くんですけれども、「Freedom」を含めて3曲ともとても歌詞が、ミドルテンポっていうところもあると思うんですけれども、今まで以上にすごく飛び込んでくるなって思いながら聴いていまして、音の素晴らしさもそうなんですけれども、それよりも浅井さんの歌、歌詞みたいなものが、すごく頭の中に言葉として飛び込んでくるイメージを持っています。3曲とも自分自身というか、内面。浅井さんの内面に向かっているようなイメージを抱きながら聴かせていただいたんですけれども、そういったイメージっていうのはあったんでしょうか?

浅井:なんもイメージなくて、その都度一生懸命歌詞を作っとるだけだけどね。

――特に何かを意識して内面に向かっていこうみたいなことがあったわけではないということですね。

浅井:別に、何も意識してないっていうか。してなかったと思うけどね、そん時。かっこいい歌にしようという意識はもちろんあるけど。

――はい。ありがとうございます。

浅井:今あるのは明るい歌を作りたいなっていうのはあるけどね。

――明るい歌。確かに前作の「HARUKAZE」と「ぐっさり」っていう楽曲も、「HARUKAZE」はすごく優しい歌でしたし、「ぐっさり」に関しては、インターネットのことを歌っているけれども、最後はすごくやっぱり救いのある歌でしたし。明るいというか前向きというか、そういった印象はすごく抱いています。あとは勝手なイメージではあるんですけれども、そういった歌詞の世界観だったり、歌詞のスケール感みたいなところで、浅井さんが昔よりも大きくなったようなっていうか。人として強くなったようなイメージを歌詞からすごく受けまして、言葉の強さであったりとか、メッセージ性であったりとかっていうところで、すごく強い方だなっていう印象を歌詞から私は受け取っているんですけれども。ご自身で昔と今と比べた時にそういったところで違いって感じたりしますか?制作していて。

浅井:自分で全然わからないね。強さを感じてんだったら、それはそれで嬉しいけどね。

――すごく強く大きくなられたような印象を、楽曲からは受け取っております。

浅井:長い間生きてくると、いろいろ体験するもんだで。だんだん鍛えられるんかな。

――あるかもしれないですね。多分、深みなんでしょうかね?人としての深みみたいなもの。すごく受け取って。

浅井:深みが出たらいいけどね。

――かっこいいなっていうのを単純に、こういう人間になれたらいいなっていうようなことを思わされます。

浅井:いやいや。プロモーションビデオがすっげぇかっこいいよ。

――本当ですか。楽しみにしております。

浅井:今できた。

――今できた?あっ、そうなんですね。

浅井:今できた(笑)

――ちょっともう、楽しみにしております。

浅井:あとで見してあげようか?

――えっ、本当ですか。見せていただけるのであればぜひ。

浅井:見せん方がいい?

スタッフ:いや、そんなことないです。全然見ていただいて。

――大丈夫であれば(笑)

浅井:絶対、宣伝になるから。

スタッフ:そうですね。(インタビュー後、実際に観せて頂いたMVは本当にぐぅの音も出ない程にカッコ良かった!浅井さんの書かれた絵もMVの中で動いたり、とにかく世界観が素晴らしいので是非皆さんにも観てもらいたい!)

現在GYAO!にて期間限定でフルバージョンが観れるので、是非観て頂きたい!

浅井健一 「METALLIC MERCEDES」MUSIC VIDEO

――はい、ありがとうございます。楽曲の方に戻らせていただいて。「Freedom」なんですが、とりあえずとてもシンプルだなと。当たり前なんですけど思いました。アコースティックギターとバイオリンっていうところで。あとは瞳さんのコーラスも入ってらっしゃって。とにかく美しいなと、すべての音が。アコギってやっぱりエレキと違って、弱いとこ強いとこの強弱がすごく出やすいじゃないですか。っていうところで、それと歌がシンクロしてくる部分っていうのに合わせてバイオリンも激しくなって弱くなってというのが、すごく1曲の中でバイオリズムの様に流れていって、そこに瞳さんの美しいコーラスが入ることで、シンプルなんですがこれ以上ないアレンジだなっていう印象を受けました。

浅井:そうだね。

――本当にとにかく美しいなって思いながら、聴かせていただいて、「I love you」っていう歌詞が続く部分に関しても、語りかけるようなというか、歌い方がとても印象的で3曲目にこれが入ってくる。

浅井:この3曲目にこれっていうのがね。

――たまらなかったです。

浅井:あんりまーって感じだね。ちょっと寒いかも。

――歌詞の方で「人間って素晴らしいはずだよな」っていう歌詞が2回続きまして、それでそのあとに「それともだめなのか」という自問自答がここで印象的に鳴り響いていたんですけれども。

浅井:もう駄目なのかなって思っちゃうから。

――(笑)これは書いていて、前からの浅井さんの歌詞の書き方と着地点がわからないで書いていくっていう話をしていたんですけども。

浅井:もちろん。

――人間って素晴らしいはずだよなって書いたあとに、うーんやっぱりっていう自問自答があらわれてきたっていうことだったんでしょうか?

浅井:そうだよ(笑)

――それがそのまま歌詞に反映されてるっていう。

浅井:だってそのまま歌詞にしないと駄目じゃんだって。そこで変化つけたりとか、装飾しちゃったりしたら、本物じゃなくなるから。

――それは先ほどの本当の気持ちっていうところから持ってきてしまうってところですよね。あとは、「I love you」っていう歌詞が何度も出てくるんですけれども、「I love you」の「you」っていうのが、一人称にも複数にもなる言葉だと思うんですけれども、その聴いている方一人に向けて歌っているよりももっと大きいスケールで、世界に対して本当にわけ隔てなくみなさんに対して「I love you」って言ってるような感じにも聞こえてくるような本当に語りかけるような「I love you」だったんですけれども。これはレコーディングで歌う時にはどんな気持ちでのぞんで歌ったんでしょうか?

浅井:ある二人だよね。要するに、表現の自由とかみんな言ってさ、もちろん大事だけど表現の自由。だけど、自由を履き違えちゃってる人たちがおるじゃんと思うんだよね。すごい相手をものすごい傷つけてるんだけど、それが表現の自由だって言って、何も気にせずそれを続ける人たちさぁ。まぁ、そんなようなことも含めて世界中が。それができたのちょうどパリで、パリの風刺画を描く人と、タブロイド紙っていうのかな。イスラムのことを侮辱した絵とか記事を書いて表現の自由だみたいな感じで、その人たちが殺された事件があったんだけど、テロで。その頃にできたんだけど。そういう悲惨なことだらけな世界で、結局、誰かが誰かのことを好きになる。例えば、自分が自分の子どもを愛することだとか、それは「I love you」じゃん。それでしかないのかなっていう。それだけが人類の救いっていうかさ。そういうことなんじゃないのかなっていう場面だよね。だから、なんだろ、歌ってる時は、別にみんなに向かって歌っとるつもりはないかな。ある人に、自分が本当に好きな人に対して、言う場面がいつか来るのかなっていうそんな感じで歌ってるよね。

――はい、ありがとうございます。今作からは少しだけ離れる質問かもしれないんですけれども、浅井さんの歌詞には、自然に関するワードっていうのが出て来ることが多々あるなというのを今作聴いていて、1作「METALLIC MERCEDES」の方でもそうなんですけれども思いまして。普段って自然自体、例えば、花やハーブだったりとか。そういった自然に咲いているものだったりとかっていうものから、何かインスピレーション受けることがあったりとかっていうのはしますか?それとももっと人との繋がりから、インスピレーション受けることの方が多かったりしますでしょうか?

浅井:どうやってできてるんだろうね。今も一生懸命作ってるんだけど。ずーっと考えてるね。作るとなると朝から晩まで寝る時もずーっと考えてる。何十曲も作ってるから同時に。なかなか思い浮かばなかったりすると、サーフィン行ったりだとかした方がいいかもね。何かからインスピレーション受けようとも思うんだけど、考えてるかなどっちかっていうと、ずーっと。自問自答っていうか。自分は何が言いたいんだろうっていう。何を表すべきなんだとか。何を歌えばかっこいいんだろうとかさ。そんなことをずっと考えてる。で、そのうち出て来る感じ。

――じゃあ、本当に今おっしゃっていただいたみたいなインスピレーションを何かから受けようと思って、インプット先を探すというよりは、本当に自分の中で何かいろいろずっとずっと考えていって、その中から何かが芽吹いていくではないですけれども、ポンと出てきて。

浅井:そうかもね。

――それが繋がっていってっていうイメージの方が強いという感じですかね。

浅井:うん。

――ちなみに絵もそういう感じで書かれてらっしゃいますか?

浅井:今インターネットがあるから、たまに綺麗な景色とか入れて、アメリカの古いカフェとか入れて、映像見たりとかして、そういうので影響を受けたりとか、しようかなと思ったりするんだけど、たまにそういうこともするけど、結局は、自分の中から出てきたやつの方がね、すごい良い。自分の中から出てきた方が。確かにそういうので、きっかけみたいなものを見つけて、自分の感覚と化学変化して、何かが生まれるっていう時もあるけどね。だから、いろんな場面があるのか。

――いろんなパターンがある中での、それでもやっぱり考えて出てきたものっていうのが、一番比率的には大きくて、割と自分の中から出てきたものっていうのに良さを感じる場面が多いっていうイメージなんでしょうかね?

浅井:そうだね。そんな自分はあらゆるものに影響を受けながら、そうなってきたからね。あらゆる映画を見て、あらゆる音楽を聴いて、育ってきた血だからね。だから、何かに影響を受けているのは絶対間違いないよね。

――ただそれがやっぱり生きてきた中で、いろんなものがインプットされてきたものっていうのがあるので、ピンポイントでこれから影響を受けましたっていうわけではなくて、やっぱり人生そのものっていうところから出てきてるっていうところなんでしょうかね、イメージ。

浅井:うん。もちろん、たまにものすごい映画見たりだとか、ものすごいかっこいいバンド見たりとかしたら、モロに受ける時は何回もあったよ。

――そういうこともあるんですね。意外です。ありがとうございます。残り少なくなってきたので、お伺いしたいことラストお伺いしたいんですけれども、最近の浅井さんを見ていると、見ていると言っても、活動であったりとかライブっていうところで見させていただいていて、昔よりもすごく人間味が溢れる感じがしています。それはとても良い意味でなんですけれども。例えば、ライブのMCで地方に行った時のエピソードをお話ししてくれたりとか、前回インタビューでお酒で週2、3日潰してしまうっていうエピソードを聞かせくださったりとかっていうところで、あっ、なんか浅井さんってやっぱり、当たり前ですけど、同じ人間なんだなって思うところが、最近すごく滲み出てきていて、それが逆にかっこよさに繋がってるなっていうのを最近感じているんですが、ご自身でそういったところをあえて出していこうみたいなことって考えたりはするんでしょうか?

浅井:ライブでよくしゃべるようになったと自分でもわかっとって。前誰かにも言ったんだけど、今自分を表わせられてる、お客さんに伝わってるなっていう感覚がすごくあって、ライブやっとって。だから、中盤以降になってくると、今日すごいやっぱお客さんにこれ絶対伝わってるわ、っていうのが肌でわかるから、そうなると自然にしゃべれるんだよね。なんでか知らんけど。安心してるっていうか。なんか自信があるから、だから、自然現象なのかな。地方で俺たちがライブやるじゃん。そこでライブ見に来てくれた人たちと、二度と会わないかもしれないから、だから、その人たちの心の、その人たちと一緒に喜びたいんだよね、ライブで、多分、結局。盛り上がりたいというか。だから、それはミュージシャンにとって、みんなと一緒にいい時間を過ごせたって思えれるのは、自分自身が嬉しいんだよね。二度と会わないかもしんないとか、いろいろ想像するとよりスーッと終わっちゃうんじゃなくて、なんかみんなでわーって盛り上げる時が何回かありたいなっていうのが最近の思い、それが昔と今の違いかな。

――なるほど。ライブの現場で一期一会ですけど、本当にその瞬間しか、人生的に出会わないかもしれない人たちと一緒にっていうところで、一緒に楽しみたいってそういう気持ちから自然と言葉も出てきて、一緒に楽しませてあげようみたいな気持ちもあったりっていうところなんですかね?

浅井:まぁ、楽しませてあげようっていうのではないけど。

――ちょっとそれだと上からになってしまいますが。

浅井:昔から、笑わせるのが好きなんだわ。小学校の時から、クラスで。笑わせるのが好きなんだと思う単純に。

――そうですよね。MCでたまに面白い話シリーズみたいのがあったりしますもんね。昔の面白かった話シリーズみたいなので笑わせていただいたりもしているので。

浅井:うん。

――すごく今しっくりきました。最後になるんですが、今回5月29日に浅井健一のソロ名義で、「METALLIC MERCEDES」っていうシングルがリリースされますが、これを手にとって聴いてくれるリスナーの方々に浅井さんの方から何か一言メッセージをいただければと思います。

浅井:「METALLIC MERCEDES」を、それはラジオとかいろんな場面で聴けて、それはもちろんかっこいいんだけど、プロモーションビデオがすんげぇかっこいいで、それを観て欲しいなと思うんだけど。あとの2曲、「INDY ANN」と「Freedom」がまたそれを一緒に聞くとよりシングルの重さが、凄さがわかると思うから、3曲まとめてめちゃくちゃ良いんで、期待して買ってください。

――はい、ありがとうございます。

浅井:ありがとうございました。

――本日は、ありがとうございました。

一同:ありがとうございました。

浅井健一「METALLIC MERCEDES」MUSIC VIDEO(Short Ver.)

■リリース情報
SINGLE「METALLIC MERCEDES」
2019年5月29日(水)発売

初回生産限定盤

初回生産限定盤(CD+DVD)BVCL 964~965 ¥2,200(税別)

通常盤

通常盤(CD)BVCL 966 ¥1,000(税別)
〈CD〉
01. METALLIC MERCEDES
02. INDY ANN
03. Freedom
〈DVD〉
浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS Sugar Days Tour 2018 Final at Shinkiba STUDIO COAST
Watching TV ~English Lesson~
Vinegar
どっかいっちゃった
OLD PUNX VIDEO
パイナップルサンド
スケルトン
ヘッドライトのわくのとれかたがいかしてる車
すぐそば
Turkey
Beautiful Death
SKUNK
Fried Tomato
DERRINGER

予約・購入リンク

■ライヴ情報
浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS
INDIAN SUMMER QUATTRO GIGS
6月22日(⼟)名古屋CLUB QUATTRO
6月23日(⽇)⼤阪CLUB QUATTRO
6月29日(⼟)渋⾕CLUB QUATTRO
6月30日(⽇)渋⾕CLUB QUATTRO

チケット購入

Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

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