[Live Report] millennium parade – 2019年5月22日 “millennium parade” Launch Party !!! @恵比寿LIQUIDROOM

King Gnu常田大希、新プロジェクトmillennium paradeのローンチパーティへ。
音源リリース前から、チケットは即完売、「ミレニアム・パレード」のステッカーや、millennium paradeの構想版であるAlbumのアルバム『 http:// 』の物販も会場に着いた頃には、完売してしまっていて、注目度の高さを伺わせる。

わたしは、深く強烈な耽溺な世界に触れて思う。この世界はまだまだ面白い。

3Dメガネ着用での約1時間半にわたるステージ。
開演前の会場には、ミニマルな電子音がループし続けて、時折ある間に翻弄されて会場の高揚感が昂ぶってゆくのを感じた。

会場の暗転と同時にステージに灯りが灯った瞬間に、会場の熱気は一気にステージに向けて放出され、まさにmillennium paradeの産声が会場の声で成りたっているような気さえして、ここまで予定調和だったら、、、と常田とPERIMETRONの才能に狂気さえ感じてしまった瞬間だった。

スクリーンのすぐ後ろ中央には、客席に背を向け演奏者に向かって戦艦コックピットのように積んだ機材の前で指揮をとる常田の姿。
一曲目から重心を深くとる石若駿とKing Gnu勢喜遊のツインドラムでのヒップホップ調の強烈なビートに揺れる演者のシルエットと一緒にスクリーンからは分裂して立体化し溢れ出した3Dの赤子たちが踊りまくっている。

安藤康平による太くジャジーなブラスのメロディにラップがのり、アッパーな曲が続く。当日リリースされた「Veil」の他、すべて初披露される14曲は、Flying Lotusを彷彿とさせるような自由で、エクスペリメンタルで、カオティックな類い稀なバランスで絡み合うアンサンブルだった。

唯一イベント当日にリリースされた「Veil」がはじまると、現在注目のユニットBlack Boboiでも活躍中のermhoiの希有なエキゾチックな世界観をもつ声が響く。
緻密な電子音と絡み合うには最高のスパイスであり、最高のエッセンスの音の層をもつ彼女の声と、歌詞の置き方、間の捉え方に幾度も震えた。
また、彼女の前に3Dで現れる大きな女性像が孤り。有するのは耽美的な強く尊い世界で、彼女と同じリズムで唄っていた。

会場を象が歩行したり、ライオンと目があったり、吸い込まれるようなネオンの繁華街を凄いスピードで駆け巡ってみたり、深海を漂ってみたり、リアルに非現実的な(矛盾しているが)
3D × 音楽 がまた知らない音楽の在り方と強さを気づかせてくれた。きっとまだ凄いのが待ってる!

世界へ向けての一歩として発信された本公演後には、アフターパーティーも開催された。
画家のRyusuke Sanoによって描かれた限定300個の貴重なプラカップで美味しいお酒と、Licaxxx、Friday Night Plans、HIMI などの感度の高い音楽を堪能し東京という街を再確認した。

「世界から見た東京の音」をテーマに掲げるmillennium parade。
音楽を聴いて、聴き手が勝手に立体化させてきた想像するという感性を
3Dで具現化させるということで統一されたステージ。脳が試されるなぁと思いつつ、フルにダイレクトに力をもつ音楽の今後の世界展開が、楽しみでならない。

【SET LIST】
1. Fly with me
2. 盆
3. www
4. Vail
5. Swan dive
6. NEHAN
7. SNIP
8. Dark
9. STAY
10. Call me
11. ABUKU
12. Radio
13. Plankton
14. DURA
※楽曲名に関しては、変更になる可能性があります。

—————————————
2019年5月22日 “millennium parade” Launch Party !!!
@恵比寿LIQUIDROOM

text by 34423

photo by Ito Kosuke

34423

34423電子音楽家

投稿者の過去記事

愛媛県出身、東京在住。電子音楽家。コラージュ音楽家。幼少より録音機器や楽器にふれ、独自の音創りをはじめる。容姿と相対する硬派なサウンドと鮮烈なヴィジュアルイメージで注目を集め、2013年待望の世界デビュー盤『Tough and Tender』(邂逅)をリリースし話題をさらった。
2015年に2nd アルバム『Masquerade』(邂逅)をリリース。
また、鈴木光司原作・福田陽平監督のホラー映画『アイズ』、田中佑和監督長編映画『青春群青色の夏』、ヤマシタマサ監督『東京ノワール』など多岐にわたる映画の劇伴や、広告音楽、サウンドロゴなどの作編曲も手掛けている。
2018年は、5月より3ヶ月間デジタル配信での連続リリースを行い、ラップトップの他、モジュラー、コンパクトエフェクターなどのアナログ機材を使用したライブパフォーマンスが話題。

特集記事

LIT

コラム記事







Staff Recommend

PAGE TOP