[先行Review] 石崎ひゅーい – 「Namida」「あの夏の日の魔法」

石崎ひゅーいから目が離せない。

デビューから約7年。ひゅーいのヘビーリスナーであり、何度もライヴに足を運んでいる私は、今の彼に最も注目し、自信をもって押している。

昨年弾き語りツアー「ピリオド」と「アンコール」計48公演を完走後の、今年4月のバンドツアー「ゴールデンエイジ」。
あのステージを見て、これからどこへ行ってしまうんだろうと、これからの飛躍に心底ゾクゾクしたのをまだ肌が覚えている。

そんなひゅーいが、配信限定シングル’Namida’’あの夏の日の魔法’をリリースするというので、期待に胸をふくらませ、一足先に聴かせていただきました!

デビューから変化と進化をし続けてきた彼が今、原点に近い場所で、素直にメロディーと言葉を綴っている。というのが第一印象。

ベスト盤「Huwie Best」に入っている、’ピリオド’、菅田将暉に提供したことでも話題となり、後にセルフカバーとして発表した’さよならエレジー’、そしてさよならエレジーと同じく「ゴールデンエイジ」のラストに収録された’アンコール’。

それ以前の真っ裸で無防備な、それでいてファンタジックなひゅーいから、さらに一歩踏み出したであろう、物語を紡ぐような、より磨きのかかった言葉選びをするこれらの曲作りを経て今、ファンタジーに回帰し、シンプルに、それでいて壮大な印象を受けたこの2曲。
「劇場版 誰が為のアルケミスト」のタイアップとして書き下ろされた主題歌とエンディングテーマ。どうりで、この2曲には流れる空気に共通点を感じる。

まずは’Namida’。前述のゴールデンエイジツアーと映画の製作発表でお披露目されたこの曲。
私は新曲として演奏されたこの曲を、ライヴ帰りの電車でもう口ずさんでいた。
すっと耳になじみ、切ないながらも心が温まった。歌詞にもあるように。
シンプルなメロディながらもここまで壮大で幻想的な光を放つのは、おなじみのトオミヨウのアレンジの巧みさでもある。
冒頭からその世界観を見事に作り上げている。サビの終わりにかけての高揚感がたまらない。
「宝物になるように」そんな言葉が優しく、聴いたあと心に残っていた。

そして’あの夏の日の魔法’。タイトルからしてもう、ノスタルジー。アコースティックギターがポロンポロンと奏でる音がなんとも心地良く響く。
「一輪のひまわり」という描写が印象的で、夏の季語でもあるのに、暑苦しいどころか柔らかい風が吹き抜けるような、さわやかで懐かしい印象を受ける。聴く人それぞれの夏の思い出がよみがえるような。幼いころからひゅーいの曲を聴いて育ってきたんじゃないか、そう思ってしまうノスタルジーの魔法にかかってしまった。

この2曲を並べてみても、ひゅーいの歌声はキラキラのアレンジで眩しいほどの光を放つことがよくわかる。
なのに。弾き語りでギター1本で表現されると、音がそぎ落とされているにもかかわらず奥行きを増し、懐の深さを感じる。その歌唱力と表現力が一層際立ち、なお光輝く。
曲のはじめにすっと息を吸う、その息づかいまでが歌となり、客席は息を飲む空間となる。

既に発表された同タイトルのツアー’あの夏の日の魔法’でその空気を生で味わっていただけるはず。ソールドアウトしている公演も出始めているので、急いでチェックしてみてください。

きっと、石崎ひゅーいから目が離せない。

富ぃ。

富ぃ。ライター

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邦ロックを中心に年間60本以上のライブやフェスに参戦する根っからの音楽ファン。好きが高じて音楽ライターをスタートさせる。
モットーは、ファン目線で親しみやすい文章を書く事。好きなものだけにフィーチャーし、好き勝手書いている。

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