[Live Report] [ALEXANDROS] – 2019年6月16日 Sleepless in Japan Tour FINAL@さいたまスーパーアリーナ DAY2

個人的に緊張感が凄い。
[ALEXANDROS]のライブレポートを書くのはどれくらいぶりだろうか…。ライブレポートを書ける事が嬉しくもあり、この数年での彼らの圧倒的な飛躍ぶりを遠巻きに見ていたものとしては、相応しい文章を書かねばと変に気負ってしまう。
でも、僕の書けるライブレポートは、きっと僕にしか書けないものだから、観て感じた事を素直に書こうと思う。

さいたまスーパーアリーナという大人数を収容する凄い規模の会場、今回は2日間で32000人を動員する。開演前に会場を見渡していたら、しっかり埋まっている。人、人、人、そして今日はファイナル2Daysの2日目だ。もう、なんというか圧倒的な人気振りに驚かされる。

そんな事を考えていたら、開演時間が少し過ぎ会場が暗転。悲鳴にも似た歓声と拍手でこの大きな会場が埋まる。凄い鳥肌。

スクリーンに映し出される美しい風景に被さりメンバーの名前が表示される。そして、最後にツアータイトル「Sleepless in Japan Tour」の文字。
ステージでは彼らの象徴とも呼べる[](カッコ)が電飾で輝き、メンバーが1人ずつ登場してきた。

会場のテンションをこれでもかと上げた演出から始まった1曲目「LAST MINUTE」。素晴らしく気持ち良い磯部と庄村のリズムの上で川上がハンドマイクで気持ち良さそうにノッて歌っている。なんというか、ここまででもう彼らのスケールがこの会場に合っている事を実感させられた。
間奏前、川上から「さいたまー!」と一言、白井のギターソロもめちゃくちゃ良い音で鳴り響いている。

2曲目「Starrrrrrr」。
川上がギターを持ち、1曲目から繋がって庄村のドラム→川上のギターのカッティングからスタート。いや、めちゃくちゃカッコイイな。静と動を行ったり来たりする超絶エモーション。惹き込まれる。ラストのフレーズも完璧。

3曲目「I Don’t Believe In You」。
磯部のパーカッションと庄村のドラムに合わせ、川上が歌う。この曲、ライブだとこんな風になるのか!?と思った。良い!とにかく良いのだ!Aメロとサビ、どちらにも良さがあって、ずっと聴いていたいと思わされる。後半は攻め攻めのロックテイスト。これも良い。

4曲目「Follow Me」。
パンクな感じで始まる楽曲。今の彼ら、めちゃくちゃ脂が乗ってて、これ以上ない程完成されててカッコ良い。バンドの一体感、出す音が全て塊になって飛んで来る。最高かよ。
川上はもちろん、白井も磯部も庄村も本当に全員ヤバいくらいに出来上がってる感じがする。「凄っ…」と思わず声が漏れてしまう。

5曲目「spit!」。
彼ららしい、テンポの早い、重い音像のロック。
つくづく、というか相変わらずというか、幅広い音楽を作るなぁと感心してしまう。今に捉われず、過去の楽曲も今の楽曲も、一番良い形で演奏しようという想いが伝わってくるかのよう。
今の彼らのベストを観せてもらえてる気分になる。

6曲目「Girl A」。
ほら、もう出し惜しみなんてない。全曲代表曲に出来そうな楽曲のオンパレードでここまで来てる。間奏で赤と緑のライトが会場を照らし回り、ド派手で盛り上がる!
レーザー光線のような照明がとても印象的で、ステージに釘付けになる。

ステージに宇宙?と時計のような映像が投影され、サポートキーボードのROSÉが紹介され、ソロピアノを披露。

7曲目「Come Closer」。
引き続き、ステージには映像が投影され、シンプルな激し過ぎないソウルフルな演奏の上で川上がハンドマイクで歌う。ステージ全体がどことなくセクシーな雰囲気で、高音のボーカルメロディが、それを更に助長させる。
間奏でまた照明がレーザー光線のように飛び回り、ラスト星空のようなライトが映し出された。

続けて8曲目「PARTY IS OVER」。
個人的に最新アルバムの中でも大好きな楽曲。タイトル通り、パーティが終わった寂しさや切なさみたいなものを内包しつつ、とてもソウルフルなメロディとコーラスが印象的。
川上がステージから伸びる花道を先端まで歩きながら歌うのが印象的で、スポットライトを浴びながら観客を煽る姿がカッコ良過ぎた。

「さいたまに季節外れの雪を降らしてもよろしいでしょうかー!?」と川上から一言あり、9曲目「SNOW SOUND」。
ロックな曲、パンクな曲、ソウルフルな曲、バラード、本当に何を作って歌っても似合うんだよな。なんでだろう。彼らのオールマイティ感って、どこから出てくるんだろう。とか考えてしまう。
ステージでは雪が降る映像が投影され、センターステージでハンドマイクで歌う川上が「気持ち良いー!」と言う。観てるこっちまで嬉しくなる。彼らのファンサービスの良さというか、人柄の良さが滲み出る感じは何年経っても変わらないし、ギターソロまでシンガロングされるバンドって、今日本にどれほどいるのだろうか。本当に彼らは稀有なバンドだと思う。

「さいたまの皆さんこんにちは!みんな最高の歌声ですよ!だって、キー高くない?裏声だからね、もう1回歌ってみようか?」と言うと、アカペラで会場大合唱!!鳥肌!!!これはヤバい!

川上「日本でのツアーは今日がファイナルなんで、全力でぶつかっていこうと思います!」
磯部「ずっとツアー回ってきましたけど、どこの会場のみんなにも本当感謝してます。」

とMCを挟み、川上「今日はファイナルだから声枯らしますよ!みんないけるよね!?終わったら汗だくだよね!?」
からの10曲目「Kaiju」。客席に大きな風船が沢山落ちてきて、ラップ調なメロディがインパクトを持って飛んで来る。ディスクレビューでも書いたりしてる事だけど、彼らの音楽はもう国境を超えた音を出していると思う。
これをJ-Rockみたいなジャンルで括りたくない!

隙間を空けずに11曲目「MILK」。本当にね、このライブを観ている感覚というか、そういうのがもう邦楽とか洋楽とか、そういうところにいないのだよ。[ALEXANDROS]の圧倒的オリジナリティという感じ。どこの国に出しても胸を張れる日本の誇りのようなバンド・サウンドだと思う。とにかくカッコ良い!

会場が真っ赤な照明で染められて、「ちゃんと騒いでるかー?心の中から楽しんでるかー?騒ぎたかったら騒いでいいし、暴れたかったら暴れていいんだぞー!大人しく観たかったら大人しくしていいんだぞー!ロックは暴れりゃいいってもんじゃないぞー!自分自身がロックなんだぞー!」「最高の夜にしようぜー!」と会場全員を認める発言。やっぱり優しいなぁ。
そして、ギターをかき鳴らし、リフに移行12曲目「Mosquito Bite」。映画BLEACHの主題歌だった事も記憶に新しい、最強に上がるめちゃくちゃカッコ良いロックナンバー。個人的にも大好きで、今でもよく聴いてる。本当にイントロからAメロ、サビ、間奏、コーラス、どこを取っても無駄がなくて、最高の楽曲だと思う。重たいリフが最強!そこからの白井のギターソロがまた良い!
曲終わりに白井のリフに合わせ、川上が観客にコーラスを歌えと煽る!そして、ドラムが戻ってきて、「騒げー!」の川上の一言で絶頂を迎えて終了。ライブ中盤でボルテージはすでに最高潮に。

会場にシンセサイザーの音が鳴り響き出し、白井がFlyng Vを携えセンターステージへ。川上はステージを右へ左へ移動しながら歌う13曲目「Kick&Spin」。
会場の一体感が凄まじい!今日というファイナルを全力で楽しんでるのが伝わってくるし、それは伝染して僕も心から楽しんでいるし、とにかくこのライブが素晴らしいものにどんどんなってゆく!
間奏明け、また会場からシンガロング!今日の会場の人達は全曲ソラで歌えるんじゃないかと思わされる。ラスト赤と青の照明が凄いインパクトだった。

なんとっ!!
ここで、空からステージが降りてきた!!!なんという演出!?そのまま楽器を乗せたステージがセンターステージへ設置され、川上はメインステージからセンターステージへ移りアコギを手に。
「昨日は雨だったけど、今日は晴れたから雨バンドって呼ばないでね。」「さっきも言ったけど、暴れるだけがロックじゃないから、みんな自由にね。ここ(胸を叩き)があればロックだから!」と川上。

ここでMCを挟み、14曲目「You’re So Sweet & I Love You」をアコギ1本でアコースティック。曲前のMCが相変わらず温かい内容だったので、凄く良い雰囲気。途中で白井が入ってきて2人に。ROSÉが入り3人に。庄村が入り4人に。
コーラス部を歌っている時に、骨折している磯部が松葉杖を付いてステージへ。これで全員揃ってのアコースティックバージョン。1人ずつ増えてゆく演出最高っ!

そのままセンターステージで15曲目「明日、また」。
[ALEXANDROS]の爽やかサイドな楽曲ってイメージ。綺麗でポップなメロディとコーラス、激し過ぎない演奏、やっぱり世界標準な音だと思うんだ。後半川上を残して他メンバーはメインステージへ戻り、間奏からラストサビ。盛り上がる!センターステージに降りてきた楽器はそのまま上へ上がって戻っていった!本当に凄い演出だったな。

16曲目「NEW WALL」。
そう言えば、この「NEW WALL」がまだ歌詞が完成していない状態で発表・初演奏された日の幕張公演、行っていたな。と感慨深くなった。
イントロのストリングスがとても印象的で、第一印象から大好きになった曲だったなと想いを巡らせながら聴いていた。好きだなぁ、この曲。

17曲目「FISH TACOS PARTY」。
昔から歌詞が詰まったメロディを歌うのは得意なバンドだったけれど、それが個性の一つに完全になったよなぁ。と聴きながら思った。川上が歌うラップや詰まった歌詞のメロディは本当に聴いていて心地が良く、サビで一気に開けるところも最高なんだよな、と思う。
ラスト、カットアウトが完璧で気持ち良かった!

ステージにMVさながらの映像が流され、オルゴールの音が鳴り響き、18曲目「Your Song」。とても優しい歌。涙腺をダイレクトに刺激してくる川上の声が素晴らしい。
歌詞が胸に飛び込んで来る。ステージ真ん中のビジョンに歌詞が映し出され、観客はシンガロング。本当に素晴らしい、人に寄り添ってくれる歌詞だと思うし、それを伝える完璧な演奏だと思った。
胸がとても温かくなった。彼らの優しさが詰まった演奏。

「約半年以上続いたこのSleepless in Japanツアー、今日で終わりです!本当にありがとう!NYに行って曲作って4人暮らしをして、沢山曲を作りました。めっちゃカッコ良いアーティストのライブを沢山観て悔しい思いをして凹みました。でも、やっぱり自分たちが世界一だなと思ってます。怪我したり喉壊したり腰悪くしたり、まぁ無事な人もいますけど、[ALEXANDROS]は進み続けます。くそじじいになっても、お前らが付いて来なくなっても、進み続けます。必ず俺らは一番になります!認めさせます!」というMCがあり、胸が熱くなった中、19曲目「Adventure」。
ここで、これが来るか!めちゃくちゃ名曲。こんなに良いメロディの曲、なかなか世の中には存在していないと思う。
いつ、どんな時に聴いても引き込まれて、一緒に歌いたくなってしまう魔法のような楽曲。
今日の演奏でも、最初から最後までシンガロングが凄かったし、僕も一緒に歌ったし、コーラスでは大声出したし、本当に魅力的な曲だと思う。こういうのを名曲と呼ばずして、何を名曲と呼ぶか。

さて、本編ラスト20曲目「アルペジオ」。
出だしのコーラスから会場の声が凄く一体感も凄く、[ALEXANDROS]と一緒に演奏しているんじゃないかと思ってしまう程。彼らの王道ロックナンバーという印象を僕は持っている。
途中の展開の付け方など凄く特徴的で、これぞ[ALEXANDROS]だと思う。きっと、ファンにとっても大切な1曲だと思う。
しかし、ここまで20曲、本当にバンドの演奏力・表現力が前にライブを観た時の比じゃなくなって進化しているのを感じた。

バンドメンバーがステージを去ると同時に、会場中から大きな拍手でアンコールを求める。みんなライトを付けて振っていて、会場内はとても美しかった。
そりゃあ、ツアーファイナルだから当然アンコール求めるよね。
アンコールが拍手から「アルペジオ」のコーラスに変わる。こういうの素敵だなぁ。

そして、しっかりアンコールに応えてメンバーがステージへ戻る!真っ赤に照らされた会場内に戻ってきたメンバーが演奏を始める。
「生 Burger Queen」だ。アンコールで戻ったと同時にテンションぶち上げて来る!最高!

さぁ、アンコール1曲目「Dracula La」!
のっけのコーラスを川上と会場でコールアンドレスポンス、川上のカウントから楽曲スタート。こういう定番曲もしっかり演奏してくれるから大好きだよ[ALEXANDROS]。本当にファンサービスが旺盛で、全員優しさが滲み出てて、人間としても惹かれてしまう。素敵な事だなぁ。と思う。
彼らのファンはきっと凄くいつも楽しいだろうなと思う。かく言う僕もその1人だが。

磯部「楽しいねぇ、はっはっは(笑)、スッゲー景色ですよ、これ。みんな見えてますよ!」
そして、昔のデビュー前のエピソードで、さいたま新都心にあるライブハウスでとても良い思い出があった事を話し、今さいたまスーパーアリーナでやれている事がとても幸せな事を語った。
そして、ここで立ち止まらない事、来てくれたファンへの感謝を述べた。

川上からは父の日という事で、お父さんとの思い出を語り、次にやる新曲!!を父が聴いて言った感想を母から聞いたエピソードを話し、そのお父さんに捧げますと言って始まった。
アンコール2曲目「月色ホライズン(新曲)」。
印象的なイントロのフレーズ、メロディの感じがサビは凄く[ALEXANDROS]なんだけど、Aメロがどこか新しく感じられた。また、彼らの新たな一面を観た気がする。
凄くキャッチーで良いメロディ。
過剰なアレンジは敢えてせずに、メロディと歌詞が凄く前面に出ている感じがした。
と言っても、そこで一筋縄ではいかないのが彼らで、間奏のキメやベースだけになるパートなど、インパクトのある箇所は何箇所も用意されていた。
ただ、それらも全部含めてとてもポップで良い曲だった。

そして、またしてもセンターステージに楽器が降りてきた!
メンバー全員センターステージへ移動して、MCを挟みアンコール3曲目「Pray」。
「映画ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 日本版主題歌」。本当に美しいバラード。タイトルもとても歌詞や楽曲の雰囲気と合っていて、聴き惚れてしまった。素晴らしい演奏と歌だった。白井のイントロとアウトロのギターがとても綺麗な音色で引き込まれた。

ここで、ツアーファイナルならでは。川上から「スタッフへ拍手をお願いします。」「キーボードROSÉ、彼女無しでは出来ません。」「見事復活しました、ドラム、庄村聡泰。大きな拍手を。」「ごめんね、復活出来なかった、ベース、磯部寛之。骨折しててこんなに暴れるベーシスト世界にいないと思います。磯部くんで良かった。」「このツアー唯一何も起こらなかった悪運の持ち主、ギター、白井眞輝。」「そして、ボーカル川上洋平でした、ありがとう!」とメンバー紹介があり、「こんだけ声枯らしてもこの曲を歌います。」と一言。
アンコール4曲目「ワタリドリ」。
やっぱり、この曲を聴かないとライブ終われないよね、特にツアーファイナルともなれば。最初からシンガロング!会場の声が凄い!
そして、銀テープがアリーナ席へ向けて飛び出す!最後の最後で、テンションは最高潮に達したと思う。素晴らしいツアーファイナル。
センターステージで会場のシンガロングを楽しむ川上が魅力的で釘付けになってしまった。そして、ラストはちゃんと自分で歌って、「さいたま、声出そうぜっ!」と良いラストのコーラスを最高の一体感で出し尽くし、今度こそライブが終わった。

そして、ステージの上でメンバー一列に並び、川上がマイクを使わず生声で「あいしてる、さいたまー!」と叫び、その後もステージ上からピックを投げたり、お辞儀をしたり最後の最後まで時間いっぱい使って最高のファンサービスをして、メンバーはステージを去った。

【セットリスト】
01, LAST MINUTE
02, Starrrrrrr
03, I Don’t Believe In You
04, Follow Me
05, spit!
06, Girl A
07, Come Closer
08, PARTY IS OVER
09, SNOW SOUND
10, Kaiju
11, MILK
12, Mosquito Bite
13, Kick&Spin
14, You’re So Sweet & I Love You(サブステージ)
15, 明日、また
16, NEW WALL
17, FISH TACOS PARTY
18, Your Song
19, Adventure
20, アルペジオ

[ENCORE]
SE, 生 Burger Queen
EN1, Dracula La
EN2, 月色ホライズン(新曲)
EN3, Pray(サブステージ)
EN4, ワタリドリ

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2019年6月16日 さいたまスーパーアリーナ
[ALEXANDROS]Sleepless in Japan Tour FINAL DAY2

text by 邑田航平

photo by 河本悠貴、山川哲矢、ハタサトシ

Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

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