[特集] 野村太一(Yellow Studs) x CHOKO(着物ディレクター) Special対談

今回の特集は、Optimanotesにてコラムを連載してくれているバンドYellow StudsのVo,Keyの野村太一さんと着物ディレクター・ブロガーのCHOKOさんの対談をお送りしたい。
兼ねてより、共通点の多い2人に音楽とファッションについて語って頂いた。編集長の私は司会として参加する予定であったが、気付けば三つ巴の対談になってしまったが、それも含め楽しんでもらえればと思う。
夏もいよいよ本番という事で、昭和風情の残る甘味処『天野屋』さんで、甘味を囲みながら、風鈴の音を聴き、浴衣を3人で着て色々と話をした。
自然と嘘のない、それぞれの正直な言葉が飛び交っていて、読んでいて純粋に楽しめる内容になったと思う。今後もこういった対談の機会を作ってゆきたいなと思っている。

それでは、早速以下より対談を楽しんで欲しい。

邑田航平(Optimanotes編集長)

邑田航平(以下、邑田):本日はよろしくお願いいたします。

野村太一(以下、野村):お願いいたします。

CHOKO:お願いします。

邑田:毎月Optimanotesでコラムを書いてくださっているYellow Studsの野村太一さんと、着物ディレクター・ブロガーをやっているCHOKOさんの対談ということで、今日は甘味処の「天野屋」さんに来ております。昭和風情の残る甘味処で、浴衣を着て、夏が近いので、ちょっと風鈴の音なんぞ聞きながら対談をしようかなという趣向でございます。
テーマは「ロックxファッション」ということで、お互い気になってる部分であったりとかをメインに話していけたらと思います。

野村:気になってることね。たくさんありすぎる。

CHOKO:本当ですか?

野村:着物のコーディネートとかディレクションとかいつからやろうって思ったの?

CHOKO:着物を着るのが好きで、ずっと毎日のように着てたんですけど、着姿参考になるからネットで発信するようした方がいいよって友達に言われてブログ始めたんですよ。そこから小物とか自分が欲しいものをつくり出したんですね。15年前くらいに。
まだ全然自由なアイテムがない結構堅苦しい世界だったんで、欲しいものはいくらでもある感じでしたね。で、徐々につくりたいものが広がってって、着物自体をつくりだしたのは、まだ5年、6年。

野村:その時って服は何が流行ってたっけ?

邑田:12年前にはやっていた服?12年前っていうと、エディ・スリマンの絶頂期でDior Hommeがとにかく流行っていて、世界のファッションを席巻していた頃、後は多分裏原宿がすごくムーブメントになっていた頃。

野村:裏原系か、、、、懐かしいな。

邑田:A BATHING APEとか、UNDERCOVERとかがちょうどドンって出始めて。

CHOKO:そうかも。

邑田:僕が18歳、19歳ぐらいの時に、まだUNDERCOVERって店舗を持っていなくて。A BATHING APEのやってるNOWHEREっていうお店が最初やって、NOWHEREの中で、UNDERCOVERも取り扱ってるみたいな時代だったんですよ。それがちょうど20年ぐらい前。そこからすでに人気があったのが、多分12年前っていうと、不動の人気になっていて。
他の追随する裏原宿のブランドもどんどんみんな大きくなっていってみたいなことが12年前ぐらい。

野村:邑田さん何系ですか?

邑田:僕は全身Dior Hommeか裏原系でしたね。

野村:シャレてますね。俺は高円寺系だったんですよ。

CHOKO:古着系ですか?

邑田:古着系。

野村:70年代のパンタロン履いてみたいな。

CHOKO:ガラガラのサイケなシャツとか?

野村:お金が安く仕上がるから。CHOKOさん何系?

CHOKO:私もすごい古着が好きでしたよ。もともと服飾の専門学校行ってたので洋服も好きなんですよ。その頃は古着メインで、UNDERCOVERとかゴルチェとか着てました。

野村:古着っつうとどこで買ってた?

CHOKO:大阪のアメ村行ってました。

野村:アメ村に古着屋さんってあるの?

CHOKO:めっちゃいっぱいあった。今はちょっとわかんないですけど。

野村:ヒップホップ系だよね。黒人の方が。そうか、大阪なんだね。

CHOKO:出身は京都なんですよ。だから大阪もよく行ってました。

邑田:でもアメ村今でも古着屋、確かたくさんあるはずですよ。ビル群の中にたくさん入ってるんですよ。三角公園あたりの。

野村:俺ビル群に多分、入れてないんだな。真新しい服屋しか見てない。

CHOKO:本当ですか。

野村:俺らは音楽やってる上で洋服って大事なんだけど、着物やっている上で音楽が大事とかってあるの?

CHOKO:それぞれなんでしょうけど、多分あんまり関係ないかも。
私はずっとパンクとかロック聞いてて、ライブに行くのもすごい好きだったからライブハウスにも着物で行きたいなみ〜たいな気持ちがすごく強くあって。好きなものと好きなもののミックスカルチャーとか、楽しいじゃないですか。はじめは友達のバンドのライブに着物着て行ったりして、結構みんなに突っ込まれたりしましたね。すごく浮くから。

野村:浮くよね。けど、夏だったらいけるよね。

CHOKO:でもいける感じの少ないです。

野村:少ないんだ。夏祭りフェスとかあるじゃない。東京ゴッドファザーズがやってる。

CHOKO:やってますね。浴衣の女の子何人もいました!

野村:あれは助かる?

CHOKO:あれ助かります。浮かないんで。なんなら喜んでもらえる。あと着物とかで行くと、袖とか帯が邪魔だったりするから、あんま暴れられない。

野村:そっかそっか。

CHOKO:暴れるって予想できる時は洋服にします。

野村:暴れらんないよね。着物で暴れてたらびっくりする。

CHOKO:嫌ですよね。

野村:着物で、今の地位に行くまで大体5年ぐらい?

CHOKO:ブログはもう15年くらいやってて、徐々に見てくださる方が増えて。本当に初期から見てくださってる方とか、今も継続で結構いらっしゃって。

野村:ファンがいるんだ。

CHOKO:いてくださって(笑)。

邑田:なんでいてくださってで笑うんですか?(笑)。

CHOKO:いや、ファンって表現するのなんかおこがましいかと、照れ臭いというか(笑)。

邑田:ありがたいことでございますんで(笑)。

CHOKO:本当に徐々にです。そんなにやるぞっていう感じではないんで、タイプ的に。

野村:そう言えばCHOKOさんは何で俺らのことってなんで知ってたの?

CHOKO:Twitterとかですね。でもはじめは友達から。BLANKEY JET CITYとかTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT聴く友達が
教えてくれました。

野村:そこなんだよね。BLANKEY JET CITYだよね。

CHOKO:すごいかっこいいバンドいるよって。「脱線」のMVのYouTubeを送ってもらって、多分好きやでって言われて、それで見た。私「脱線」がYellow Studsっていうのを認識したのがはじめて。

野村:あざーまーす。

CHOKO:あざーまーす。

野村:俺があなたを認識したのは、気づいたらそこにいた。

CHOKO:(笑)。新宿で。

野村:そうそう、新宿で話しかけてくれたじゃない。

CHOKO:新宿でお会いしたんですよ。駅の構内で。

野村:俺がTwitterで新宿なう、一人なうみたいな、スタバなうみたいな感じでやってたら、ね。

CHOKO:私その時新宿駅迷っていて。太一さん新宿にいはるんやって思って、で、なんか歩いてたらいらっしゃって。

邑田:出会って。

CHOKO:出会って。

邑田:その時にすでに両者は認識があって?

野村:そこが初めて。

CHOKO:私がファンですって言って。

邑田:本当に街中で好きなアーティトを見た感じで話しかけて。一ファンとして話しかけたのが最初。

野村:それでフォローしあってね。わー、すごい子だと思って。

CHOKO:そうそう。

邑田:その時は着物だったんですか?

野村:その時は着物じゃなくて。

邑田:私服で?

野村:黒い系のセクシー系でした。スカートだったよね?俺のためにね。

CHOKO:出会うために(笑)。

邑田:太一さんのためにですか(笑)。

野村:俺のためにスカートを履いてくれたんだと思う。お食べ、お食べ。

CHOKO:お食べます(笑)。

邑田:「天野屋」さんのくず餅。CHOKOさんオーダーです。

くず餅

CHOKO:はい。オーダーしました。
いただきます。太一さん和菓子なんでも好きですか?

野村:なんでも好き。お茶があれば。

邑田:これみんなで食べましょう。「天野屋」さん一押しの氷甘酒。

氷甘酒

CHOKO:へぇ、甘酒!面白い。おいしそう。

邑田:いただきます。

CHOKO:いただきます。絶対崩れますよね?

邑田:うん。

野村:俺気にしないで行きます。

邑田:ボロボロ、ボロボロ崩して、こぼしてなんぼ。

野村:うまいや。

CHOKO:私めっちゃ崩しそう。

邑田:美味しいです。

野村:甘酒うめぇ。

CHOKO:美味しい。

邑田:その新宿で、初対面で、太一さんにしてみたらファンの子がすごいグイグイきたなっていう感じ?

野村:そんな感じでしたね。

CHOKO:すみません(笑)。

邑田:そのあとは、もうライブハウスで会って。

CHOKO:ただのファンなんで。

邑田:でも、ライブで度々見かけるなぁ。

野村:気になってブログとか見ると、あれ?って。なんかすごい人だなって。Optimanotesに出させてもらって、「心が揺れて跳ねるモノ」を見て、あれ?なんでここにいるのって。なんだかんだいつも近くにいるよね。

CHOKO:います(笑)。

邑田:なんだかんだいる。なんだかんだYellow Studsの周りにいる。

野村:いますね。

CHOKO:めちゃうろちょろしてますね。

邑田:なんだろうな。CHOKOさんのイメージって、着物ブロガーって最初言ってて、ずっとブログやってるじゃないですか。でもすごい服飾のいろんな方々とコラボしたりとか、ポップアップショップやったりとかっていう、あぁいう服飾の繋がりって、どういうところからできていって今に至るんですか?

CHOKO:さっきも言いましたけど、お洋服も大好きで、今メインで一緒にポップアップとかでやらせてもらってる鷺森アグリさんは、私が彼女のファーストシーズンを雑誌で見て一目惚れして。ショップがなかったんですよ。まだデビューしたてのブランドだったんで。で、アトリエに電話して「お洋服欲しいんです」って言ったら実は私がはじめてのお客さんだったみたいで。そこからのご縁。

邑田:不思議な。

野村:これ(くず餅)一個食べていい?

CHOKO:もちろん。一個じゃなくいっぱい食べてください。

邑田:そんなことあるんですね。

CHOKO:だから、すごい好きな人には、ギュッギュッって行きます。

邑田:そういう感じですもんね。太一さんの時もギュッと行って。

CHOKO:でも本当に駅とか街で、アーティストさんをお見かけして声かけたの初めてなんです。

野村:そうなんだ。

CHOKO:本当に!

邑田:他にも見かけたことはあったけど。

CHOKO:見かけたことは。くず餅美味しいですか?

野村:うめぇな。普通に2個食べちゃう。

CHOKO:もっと食べてください。

邑田:これもよかったら。

野村:あざまーす。

宇治抹茶金時白玉

邑田:これ邑田が頼んだ、宇治抹茶金時白玉。

野村:あ、うまそ。

CHOKO:美味しい。

野村:音楽でTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTとBLANKEY JET CITYって言ってたけど、やっぱり通るんだね。

邑田:そこ共通項なんですね。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、BLANKEY JET CITY。

野村:いや、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTとBLANKEY JET CITYは、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは、あんま聴いたことがなかった。で、BLANKEY JET CITYはすっごい聴いてた。

CHOKO:聴いてたんですね。

野村:けど日本で好きなバンドだと、どっちかっていうと、マイナーな方しか好きじゃないかもしれないな。

邑田:マイナーっていうとどこら辺?

野村:勝手にしやがれとかって知ってます?

邑田:はいはい。

野村:行方知レズとか。その辺ですね。日本のバンドって、あとエレファントカシマシか。あれはかっこいいですね。最近音楽聴かないんですけど。二人は最近聴く?歳とったら聴かなくなんない?

邑田:大丈夫ですか、それ。

野村:全然大丈夫ですよ。

CHOKO:好きなものがこれってなったから、新しいのを全然開拓できない。

野村:そうそう。そういう感じ。わかるわかる。iTunesでも新しく買うことはしなくなってしまった。ASIAN KUNG-FU GENERATIONを買ったのが最後かな。

CHOKO:Yellow Studsはすごい本当に久しぶりに新しく知ったバンドで、ガーってのめり込んだんです。

野村:マジ?超愛してる。

CHOKO:(笑)。

邑田:そう考えると、CHOKOさんもCHARAとか。

野村:CHARA良い。

邑田:CHARA、BLANKEY JET CITY。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、Yellow Studsとか。決まったアーティストが好きっていう感じがする。

CHOKO:だから、Optimanotesを毎月やっていて、着物と音楽の曲とかと絡めて毎月やってるんですけど、同じのしか出てこなくて。

邑田:ある程度ローテーションになって。アーティストは。

CHOKO:BLANKEY JET CITY何ヶ月前にやったか。まだもうちょっと駄目とか。

野村:普通けどそうだよね。幅広くして出ないよね。

CHOKO:なかなか(笑)。

野村:昔はなんであんなにいろいろ聴いてたんだろう。

CHOKO:聴いてました。イベントに行くのすごい楽しかったです。たくさん出るバンドの。

野村:ライブハウスに行くタイプだったんだよね。俺行かないタイプだった。

CHOKO:っぽいですね(笑)。

邑田:すごい、こもってそうな。

野村:こもってます、こもってます。

CHOKO:バンドやる方ってすごい行く方と、全然行かない方って。

野村:そうなの?

邑田:わかります、わかります。

CHOKO:いらっしゃって、その違いってなんなんやろうって。

邑田:それこそ拳握りしめて、「うぉーっ」て声出す系のバンドマンと、超内弁慶で、そもそもライブどころか表にも出ませんみたいなバンドマンがいて、すごい分かれるっていうか。

野村:それそれそれ。俺ライブやるときにさ、「拳上げろ」って言えないじゃん。言ったことないじゃん。「どうした新宿元気ねぇぞ」とか言ったことないじゃん。

CHOKO:ないです。

野村:冷静なんですよね。常に。

CHOKO:そう、冷静っぽいすごく。

邑田:まぁ、でもそのイメージはあるかもしれないです。

野村:お客が元気ないのを見て「どうしたー新宿?」って叫んでいるバンドを見ると、「いや、お前こそどうした?」とか思っちゃうタイプなんだよね。元気ないぞ!って言われても、、、そりゃ元気ないよ。だってお客さん5人しかいないもん。そういうのをずっと眺めてきたんで。

邑田:それで俯瞰的になっちゃった?みたいなとこあります。

野村:なりましたね。俺らがバンド始めた時スーツバンドが、モテスーツを着るのが流行ったわけですけれども、今は私服の子が多いじゃん。対バンしても覚えられない。それこそ着物とか着ててくれた方がかっこいいなってなるんで。

CHOKO:バンドの色っていうのが。

野村:なんかバンドに提供してないの?着物。

CHOKO:してないです。まずメンズ自体つくったの、太一さんに
着てもらってるこの浴衣だけなんですよ。

邑田:が、一着目?

CHOKO:はい。レコード柄浴衣が1着目。邑田さんのは、邑田さんすごい大きいから、どうしようかなって思って、普通の無地の浴衣を買ってそれを自分で。

野村:つくったの?

CHOKO:他の生地買って。

邑田:継ぎ接いでくれた。

CHOKO:継ぎ接ぎました。

野村:めちゃくちゃすごいな。

CHOKO:リメイクしました。

邑田:っていう。

CHOKO:184cmで合うプレタの浴衣とか絶対ないんで。手もすごい長いから。

野村:長い。

CHOKO:ニョキって浴衣から飛び出ちゃうんですよね。

邑田:それ洋服でも着物でも浴衣でもなんでもそうなんですけど、日本のサイズが体に合わなくて。日本の普通のLサイズを着ると胴回りは平気でも、袖が必ずつんつるてんになって。

野村:ベーシストですか?ギターやってるって言ってましたよね?

邑田:なんでも屋なんで、ギターもベースも。ピアノも弾きます。

野村:そうなんっすね。じゃあ、作曲家だったんですね。

邑田:作曲もしますね(笑)。

CHOKO:なんでもできる。

邑田:なんでも屋です。

CHOKO:器用。なんでベースって思ったんですか?

邑田:ベースって言われること多いですよ。

野村:手が長げぇから。

CHOKO:ベースの人は手が長くなるんですか?

野村:いや、長い人がやるイメージ。長い人が似合う。

邑田:下げられる。

野村:SEX PISTOLS。すごいローポジで、なんであんなローポジかっこいいって思ったんだろう?

CHOKO:誰かかっこいい人がいたんでしょうね。

邑田:当時いたんでしょうね。

野村:KOJIMAとか知ってます?

CHOKO:知ってる。

野村:山嵐とか。

CHOKO:知ってる。どっちもライブ行ってました!

野村:しょうがない子だね。

邑田:しょうがない子だね(笑)。

野村:あぁいうのを見るとね、すごい低く弾いててかっこいいよね。

CHOKO:かっこいい(笑)。

野村:Hi-STANDARDとか見て、あぁ低いな、かっこいいな。

邑田:Hi-STANDARD確かに低い。難波さん。

野村: けどThe Beatlesを見ると高い方がオシャレだなって思うときもある。俺もベース好きだから弾くんだけど、ポジションは高い方が弾きやすいし、かっこいい。歳と共にポジションは高い方が好みになってくるんだろうね。

CHOKO:太一さんもすごい器用ですよね。絵も描かはるし。

野村:描きはる?マジ描きはる。

邑田:で、グラフィックデザインしはる。

CHOKO:しはりますよね。

野村:しはりますね。

邑田:(笑)。しはりますよね。

野村:この間パソコン買いました。

CHOKO:買わはりました?

野村:27万。Windowsでですよ。

邑田:え、高っ。

野村:Windowsで27万って高いじゃないですか?

邑田:どんだけスペックいいんですか?

野村:とりあえず64ギガは必要かなと思って、メモリは。

邑田:本気のグラフィックの人だ(笑)。

野村:グラフィックはQuadroの良いのを積みまして。ロックンロールとか言ってても、売れないということに気づきまして。パソコンにそこで目覚めました。カッコよく言いたいところなんですけど、ロックにパソコンいらないでしょって。

CHOKO:(笑)。

邑田:まぁ、まぁ。

野村:周りの事は全部自分らでやんなきゃいけないじゃないですか。パソコンも30万のやつ必要だわって。だから、パソコンやってるんですかってがっかりされる方多いんですけど。

CHOKO:えーっ。

邑田:がっかりポイントなんですか?

野村:がっかりポイントみたいですよ。

邑田:なんでですかね?

野村:ロックにパソコンって。

邑田:ロックにパソコンはいらねぇと。

野村:The Bugglesみたいな感じだったら似合うんでしょうけど。テクノとかトランスやってれば似合うんでしょうけど。ロックンロールってパソコンをカチャカチャしないですよね。

邑田:まぁ、そう。でも今の時代じゃないですか。

野村:今の時代だったら。

邑田:現代でパソコンそもそも使いませんっていうロックンローラーがいたら、結構希少種というか。

野村:希少種ですか?

邑田:希少種ですよね。

野村:でもどっちがイケてるってなったら、パソコン使ってない人の方がイケてるって。

CHOKO:確かに(笑)。ちょっと不器用そうな音楽しかできないっていうのが。

邑田:本当は使ってるんでしょうけど、例えば、NUMBER GIRLの向井秀徳さんとか、パソコンカをタカタやってるイメージはないなぁっていう感じっすね。eastern youthの吉野さんとかが、パソコンをカタカタやってると、あぁ、確かにイメージ違うって思うかもしれない。

クリーム白玉あんみつ

野村:みなさん食べて、美味しい。何これ?美味しい。(クリーム白玉あんみつ)

CHOKO:食べたい。これアイスかな?

野村:邑田さん聞きたいことバンバンぶつけてください。

邑田:聞きたいこと?僕が聞きたいことですか?

野村:はい。思ってることとか。

邑田:思ってること。お互いのコラム書いてもらってますけど、どう感じてますか?

CHOKO:毎月しっかり読んでます。

野村:俺オシャレと、あとすげぇ頭いいんだなって。

邑田:頭がいい?

CHOKO:えっ?

野村:すごく難しい言葉を書こうとしないじゃん。みんなが読めるように書いていて、ストンっと入ってくるから。それは頭良くないとできないんですよ。

CHOKO:めっちゃ嬉しい。

野村:難しい言葉で書くのって、すごい簡単なの。俺は思うんだ。それをいかに下げて、わかりやすくするかっていうのをしてもらえると助かるぅって。だから、そんなイメージ。頭いいっていうイメージ。

邑田:頭いいイメージ。

CHOKO:思ったことないでしょ?(笑)。

邑田:頭いいって、ピンポイントで思ってないですけど、でも今言った読みやすいとか、難しい言葉を使わないっていうのは、両者に感じてます。

CHOKO:太一さんもすごい優し味に溢れてる。

野村:あ、本当?

CHOKO:うん。

野村:俺の想い伝わっちゃった?

邑田:誰が読んでもちゃんと読めるっていうか。

野村:横文字とかイライラする。アジェンダをどうのこうのって、そこにプロットしてとかって。もぉ、なんなん?って。ちゃんと日本語でちゃんと言ってくれよって。ググるの大変なんだけど。

邑田:なるほど。

CHOKO:私Optimanotesとかだと、特に音楽のサイトじゃないですか。あそこに着物で入れてもらったから、全然知らない人に興味を持ってほしいなっていうのがあるから、そこはちょっといつもより、もしかしたらわかりやすいようには意識してるかもしれないです。

野村:ちゃんと考えてるんだね。

CHOKO:伝わってほしいなと思って。

野村:最近、邑田さんにも言ってるんだけど、コラム書けませんって。日記書けません。記事書けませんって。

CHOKO:本当ですか。

野村:うん。大変です。どうしようって。「大丈夫ですか?」って聞きながら。2ヶ月連続で調子悪いんですよね。

邑田:調子悪いって、言ってはいますね。
僕は否定してますけど。

CHOKO:いつもはどのぐらいの日に入稿されます?ギリギリ?

野村:はじめは10日締めっていうふうにしてた。末締めにしてたんですよね。

邑田:そうですね。

野村:だんだん原稿を落としはしないけど、この間当日でしたもん。前日か?

邑田:前日です。

野村:本当に申し訳ないってのと、書けないって。昔って、すごい簡単にしゃべれたじゃないですか。しゃべれたし、書けたし、不謹慎だとか、炎上することもなかったんだけど、ネットモラルがさ、すごいしっかりしてきたから、だんだん怖くなってきちゃったんだよ。

CHOKO:そっか。

邑田:そういうところを意識しての書けないっていうのもあるんですね。

野村:そういうことなんですよね。本気で書いちゃったら、えらいことになるインターネット。

邑田:でも炎上してなんぼみたいなところありません?

野村:かっこいい。

CHOKO:私はメンタルもたないと思う。

邑田:もたないですか?

CHOKO:うん、無理そう。

邑田:そうなんだ。

CHOKO:なんか怖くないですか?目の前でうわーって言われるのは平気なんですけど。

野村:それわかる。目の前なら平気。

CHOKO:見えない人に言われすぎたら、えっ、どうしようって。

野村:重たいパンチなイメージかな。すごい。軽いんだけど、このダメージ蓄積されるわっていう。2chで書かれたこともあって

邑田:えっ、あるんだ。

野村:あれ、くるんです。はじめの頃すごいきたもん、2chで。あいつとか言われると。

CHOKO:太一さんに向かってあいつって。

野村:本当無礼。

邑田:知り合いか、知り合いじゃないかすらわかんないですからね。2chなんて。

野村:絶対知り合いじゃないじゃないですか。だから、コラム書くときにいろいろ考えちゃう。炎上したら、邑田さんに迷惑かかるんじゃないかと。

邑田:かかんない。かかんないからいいですよ。

野村:そういうサイトなんですか?

CHOKO:そういうサイト(笑)。

野村:じゃあ、言っちゃおう。

邑田:全然炎上していいし、炎上したものが僕に返ってくる分には全然いいし。Twitterとかでネガティブなこと書かれても気にしないタイプなんで。全然、バシバシ炎上してください。

CHOKO:たくましい(笑)。

野村:炎上しにかかる。

CHOKO:え、じゃあ、これから太一さんのコラム(笑)。

邑田:書きたいこと書いて炎上したら、「うっせぇ」って僕の方から言うんで。

野村:助かります。

邑田:編集長判断で載せてるんだって。

CHOKO:編集長判断(笑)。

邑田:それで書きたいこと書けないとか、伝えたいことが伝えられないってなるのって勿体ないと思うんですよ。

野村:本当それなんですよ。なんか言葉が詰まるっていうのが勿体ねぇなって。

邑田:本当に思ってることとか、伝えたいことは言っちゃった方がいいと思っていて、それでなんか文章とか原稿が面白くなくなっていったりとか、何かに気を使ったような感じになっていくんであれば、もうブチまけちゃった方が絶対面白いし。

野村:Twitterつまらないよね。告知とかで使うツールだったらいいんだけど。自分の考えを発信する人好きなんだけど、いなくなったよね、昔に比べてね。不謹慎とかいろいろ言われたりしたんでしょうね。

CHOKO:でしょうね。

野村:これ(甘酒)盃みたいにちょっと飲んでいいですか?

CHOKO:どうぞ。これ(宇治抹茶白玉)も飲めます。

野村:飲みたい。

邑田:なんか本当そこら辺なんでしょうかね。この間、全然すごい個人的な話なんですけど、うちの甥っ子が男3人いるんですよ。ちびっこなんですけど。YouTuberが将来の夢って言って。

CHOKO:いまどき!

邑田:YouTubeデビューをしたんですよ。

野村:おめでとうございます。

CHOKO:おめでとうございます。

邑田:三兄弟の一番上が、今小学校5年生で。まだSNSとかやっちゃいけない年齢なんで、親が。親って姉弟なんですけど。うちの姉がアカウントを全部作って、それに出演してもらってるみたいな感じで、チャンネルを作って、YouTuberデビューをしたんですけど。それの手伝いをしていて、手伝ってるときに叩かれるんだよって、ネットでね。出て、顔出して、なんかやると絶対叩かれるから、それで弱らないメンタルが必要だよみたいな話をしに行ったんですけど。

CHOKO:5年生に(笑)。

邑田:5年生に。そしたら真面目に書いてましたけどノートに。強いメンタルみたいな感じで。

野村:メンタルの意味わかってるんだ。

CHOKO:本当だ(笑)。

邑田:強い精神力。精神力ってなぁにみたいな感じで。毎週1本動画あげてますけど。

野村:YouTuberとか聞くと昔はなかった職業だから、ちょっとアレルギー反応起こすけど、今の子たちはそれが当たり前になっていくわけじゃない。なんか好きじゃないなっていう。この時代嫌だなっていうのはとても思う。Twitterも嫌だし、インスタも嫌だし。YouTubeは見たけど、面白いけれども、これはちょっとすぐ飽きるなって。テレビももうつまんなくなってきて、最近全部つまんないんですよ。何が面白いんだろうって。ライブくらいかな。

邑田:立ち返って昔の小説とか。

野村:俺小説読んだことない。

邑田:活字読まない?

野村:活字読めないんですよ。ブログみたいに横に書いてないと読めないんですよ。右から縦に攻められるとちょっときついわってなる。

CHOKO:へぇ。どういう作用ですか(笑)。

野村:縦の文が嫌なんだろうね。

CHOKO:嫌なの(笑)。

邑田:確かにネットの記事とかって、なんかライトで、パァーッと目で追える感じはあるけど、小説ってもっと頭使いますよね。

野村:難しい。

邑田:読み解いていかないといけないっていうか。咀嚼して頭に入れてく感じが。

野村:想像力が俺ないから。

CHOKO:えーっ。

邑田:想像力あるでしょ。

野村:本当少ないっすよ。

CHOKO:でも曲とか作るの想像力とかはいらないんですか?

邑田:歌詞とか。

野村:歌詞は人生経験ただ吐いてるだけなんで。そんな想像力は使わなくて、思い出して、記憶力。昔のことを思い出して誰かに向けて歌って、手紙だったり、想像だったり、俺は想像は書かないけど、いろんな意味合いがあるじゃない。俺は大体手紙みたいな感じで書いてるって感じかな。かっこよく言うとね。

CHOKO:だから、すっごいくる。

邑田:なになに?

CHOKO:大体Yellow Studsのライブ行ったら、どっかで胸にズブズブ刺さって泣いてます。

野村:そうなの?泣いてんの?

CHOKO:泣きます。

野村:抱きしめてあげたい。

CHOKO:何回聴いても、同じくだりで泣いちゃう。

野村:泣くんだ。

邑田:感受性豊かですよね。

CHOKO:多分、すごいむき出しなんです。

邑田:Twitterとか見ててもしょっ中泣いてますよね。

CHOKO:CHARAちゃんのライブも本人出てきたらすぐ泣く。

邑田:出てきたら泣く。

CHOKO:姿見た瞬間に泣く。

邑田:それはどういう効果なんですか?

CHOKO:はぁ〜ってなって、、、よくわかんないですよね(笑)

邑田:その存在になんか感情が揺さぶられるってこと?

CHOKO:CHARAちゃんの場合は、恋愛とか、女的な面を全てサポートしていただいて生きてきているので、その人が現れるってなると、もう私の。

邑田:教祖様的な。

CHOKO:多分そうなんだと思う。女神様って思うから。だから、CHARAちゃんの体内に入りたいって思う。

邑田:体内に入りたい?すごい表現。

CHOKO:CHARAちゃんの体の中に入って、CHARAちゃんの声とかを全部全身に浴びたいとか。

野村:とても感受性が豊かな表現だね。

CHOKO:気持ち悪いですよね(笑)。

邑田:なかなかしない。

CHOKO:ライブとか好きなのも全身に音が入って、すごい振動がくるじゃないですか。それがたまらなく気持ちよくって。

野村:そうなんだ。

CHOKO:ライブが大好き。

野村:ライブの面白さ、俺は知らなくて。やる楽しさはわかるけど、聴く楽しさって知らないんだよね。楽しいの?

CHOKO:バンドをしはる前もライブは見に行ったりとかは?

野村:しない。なんでライブやってんの?って言われたら、やることなかったんかな本当に。

邑田:そもそもなんで音楽で食べて行こうと思って始めたんですか?音楽。

野村:社会になじめない人種で、やりたいことが音楽のほかに無かったんですよ。そんでバンドを始めたらお客さんも来てくれるようになって、気づいたら飯が食えるようになってました。

CHOKO:ピアノはずっとされてたんですか?

野村:ピアノは中3までやって、復活したのが23歳から。

邑田:じゃあ、バンドをやるタイミングで復活して。

野村:そうです。最初片手でピアノ弾いてた。それライブやるべきじゃないよねっていう。

邑田:曲づくりもそっから?

野村:そっからです。もっと昔からやってれば売れてたのかな?

邑田:いや、それはわからないですよ。

CHOKO: 一念発起的な感じで、よしっ音楽スタート、みたいな感じなんですか?

野村:うん、やるか、みたいな。やることないし、やるか、みたいな。

邑田:そうなんだ。てっきり昔というか、学生時代から音楽をやって曲を作ってきていて、23歳でYellow Studsを組んだってだけなんだと思ってました。

野村:全くやってなかったです。

邑田:学生時代は音楽で生活していこうだなんて全く思っていない?

野村:俺獣医さんになりたかったんですよ。

邑田:獣医さん。

CHOKO:意外(笑)。

野村:高校の時にやっていたのが、ギターはちょっとやっぱりかっこよかったから、趣味でやってたかな。単車とギターとそれぐらいかな、俺がやってたのは。バイクとギターのみだったね。CHOKOさん高校の時、何をしてたの?

CHOKO:高校の時は、演劇部でした。

野村:えっ、役者?

CHOKO:本当部活だけで終わりました。演劇部。

邑田:でも演じてた?

CHOKO:演じてました。

野村:できんの?

CHOKO:やらないですよ(笑)。やらないですよ。学生の時だけです。

野村:邑田さんは?軽音部?

邑田:帰宅部です。

CHOKO:帰宅部(笑)。

野村:マジっすか。

CHOKO:帰宅してそう。

邑田:帰宅してそうでしょ?

CHOKO:してそう。

野村:してそう。

邑田:帰宅してたし。

CHOKO:めっちゃ帰ってる。

邑田:めっちゃ帰宅してたし、そのあと遊びに行っても夕飯までには家に帰ってたし。

CHOKO:いい子。

邑田:夕飯食べたら早い時間に寝るみたいな。

野村:逆に悪くないそんなの?

邑田:逆に悪く?なんで?(笑)。

CHOKO:やるべきことやらなかったから?

野村:もうちょっと発散させてあげたら。

邑田:いやいや。高校ちょっと遠いところ通っていて、私立の。

野村:頭良かったんだ。

邑田:クラスから、毎日一番最初に出るんです。さようならって言った瞬間に。

野村:ガタンって。

邑田:瞬間に出て、誰とも話さず。

CHOKO:変な子。

邑田:速攻で一人で帰って。

野村:それ悪ですよ。

CHOKO:(笑)。

邑田:地元に帰ると中学時代の腐れ縁の友達みたいなのがいて、公園とかにたむろして遊んで、みんなそのまま夜更かしとか、夜遊びに流れるんですけど、17時ぐらいになると夕飯だからって帰るんですよ。

野村:めっちゃかっこいい。

邑田:家で夕飯食べて、夕飯食べた後に、大体ギター弾いてとか。やりながら遊んでそのまま寝ちゃう。

野村:いいね。

CHOKO:一人が好きなの?

邑田:一人が好き。

野村:容易く想像できる。

CHOKO:できた。

邑田:作りエピソードじゃなく、本当にギターと一緒に寝てて。ギター弾いてそのまま疲れちゃって、ギター抱えて寝るみたいなのをリアルでやってて。

野村:そんな映画みたいな。

邑田:映画みたいな。そう(笑)。

野村:俺もギター弾いて、汗だくになって、山田かまちみたいに感電死して死ぬんだろうな。やってたことあったけど、高校の時って得てしてそういうものなのかもしれないですね。

邑田:本当3年間そんな生活を送って。転機って言えば、大学入る時に母から「あんたそんなに音楽好きなんだったら、もう覚えてないかもしれないけど、幼馴染が音楽やってるらしいから会ってみたら」って言って、会ったんですよ。本当に生まれた時から知ってるぐらいの幼馴染らしいんですけど、十何年会ってなくて。お互いのこともほぼ初対面で、あっ、どうもみたいな。聴いてる音楽とか好きな音楽が全部一緒で丸かぶりしてて。これはなんか一緒にやったほうが面白いよねっていってバンド始めた。

野村:今もやってるんですか?

邑田:やってない、やってない。もう解散しました。

野村:けど、プロ目指したの?

邑田:目指しましたね。がっつり目指しました。

野村:がっつりだったんですね。

邑田:がっつり目指しましたね。

野村:すごい。

邑田:がっつりやってました。某社の新人開発部にいたりとか。

野村:それ勝ち組じゃないですか?

邑田:いやいや。

野村:勝ってます、勝ってます。どこからも相手にされず。

邑田:あれも良し悪しだなと思って。結局、担当さんがついてくれて、ライブ見にきてくれて、ライブの感想を言ってくれるだけなんですよ、基本って。ちょっといい感じになってきたら、レーベル主催の関係者が見るライブに出してくれるとか、そういうチャンスはあるんですけど。定期ライブみたいなのがあったりして、そういうのに誘いがかからなければ、ただ担当さんっていう名のレコード会社の人がライブの感想を言ってくれるだけですよ。だから、別にそれ以外の恩恵何にもなくて。

野村:お金をくれるとかそういうわけでもなく。

邑田:全然ないです。

野村:でも箔がつきましたよね。

邑田:どうなんですかね。わかんないですけど。結局、すぐ関係も切れて。その後、完全自主でアルバム2枚出して、日本と台湾でリリースして。

野村:台湾は盛り上がりますよね。CD売れないけど。

邑田:CD売れましたよ。

野村:マジですか。

邑田:僕が行ってた当時はめちゃ売れましたね。

野村:それショップに置いたんですか?

邑田:ショップにも置いてたし、ライブでも売れたし。

野村:ライブでも売れた。

邑田:台湾全土のツアーとかもありました。

野村:マジですか?じゃあ、すごい。

邑田:で、フェス出て。

野村:それでなんで辞めたんですか?盛り上がってたんだったら行けばいいのに。

邑田:まぁ、まぁ、バンドなんで、いろいろあるじゃないですか(笑)。

野村:いろいろあるけど。辞めたんですね。

邑田:まぁ、辞めたんです。いろいろあって辞めたんです(笑)。

野村:俺、台湾全然CD売れなかったな。

CHOKO:ライブはすごい盛り上がってそうですよね。

野村:ライブは盛り上がってたね。すごい、なんでだろうねって。自分たちでもわかんない。結局、次に繋げることなく帰ってくるから、毎回。繋げても旅費がすごいから。

邑田:でも旅費考えても全然バックできてましたよ。

野村:マジで。それは多分、俺らの盛り上がってるって言ってる以上に。

邑田:普通にライブのギャラが普通に出るぐらい。お客さんも入ってたし。

野村:それ台湾で頑張ってたら良かったんですよね。

邑田:出ました、出ました当時、話。台湾移住するかしないかみたいな。台湾だったら食べていけるかもしれないみたいな。

野村:ルーロー飯とか食べたりとかね。

CHOKO:ルーロー飯(笑)。

野村:80円ぐらいで。

CHOKO:わー。めちゃ安い。

野村:安いよ。

邑田:全然生きていける。けど、日本で売れたかったんで辞めて。落差があるんですよね。その台湾でそれだけ盛り上がって、お客さんパンパンに入って、CDとかグッズも売れて、チヤホヤされるんですよ。変な話、台湾行ってる間、街中歩いてたら写真撮ってくださいとか。

CHOKO:すごい。

邑田:ガチガチ言われる。

野村:すごい言われた。

邑田:台北とか小ちゃいんで。

CHOKO:そうなんや。

邑田:ライブの翌日とかに、街中歩いてると、自分たちのバンドのTシャツ着てる子たちとかと遭遇するわけですよ。ってぐらい小ちゃい街で。スター気分を味わってくるんですけど、日本に帰ってくると誰も知らないし、ライブやっても5人とかしかお客さん入んないし。そうするとあれはなんだったんだろうみたいな感じになって、その落差でだんだんモチベーションが下がってったんですよね。

野村:台湾行かなきゃ良かったんですね。

邑田:日本で現実を知って戦ってた方が、もしかしたら良かったのかもしれない。

野村:俺16年やったけど、10年は何にもなかったですね。

邑田:でもどっから転機ですか?何か流れが変わってきたみたいな。

野村:流れはきっと、ずっとこういう感じで緩い線を。転機とか何にもないですよ。ここが転機ですよっての。会社設立しましたっていうのも転機じゃないし。気づいたらお金を稼げるようになってたかなって。気づいたらじゃない?

CHOKO:私も気づいたら。

野村:気づいたらだよね。劇的な話がないなぁ。

邑田:気づいたら、音楽で生計を立てられるようになっていって、気づいたら着物で生計を立てられるようになっていた(笑)。

CHOKO:そう(笑)。

邑田:それって逆に幸せじゃないですか?

CHOKO:幸せやと思う。

邑田:突然何かが起こって、どんって持ち上げられて、なんか危うい土台の上でお金になってるみたいな感じよりは。

野村:自力でしっかりしてる。

邑田:そう。地面に足をちゃんとつけて、歩いて来た分だけ周りに認められて、お金になってて、生活できてるって、その方が先を考えた時に息が長い。

野村:それわかります。あと分を超えてもらってないから、分を超えてもらうやつって大体消えるじゃないですか。潰れるじゃないですか。このやり方であってたんだなって、最近は思いますけどね。

邑田:本当にまさに言った通りで。潰れるんですよね。事務所がついて、事務所がお金全部出してくれて、レコード会社もチヤホヤしてとかってやってると、そこら辺が離れた瞬間に自分たちでやっていく力は持っていないので、結局そこで終わっちゃうのを結構見てきていて、メディアとかやってると。あれ、このバンド今事務所もなんもついてないみたいな人とかたくさんいるので。

野村:地力持ってるやつの方がね。メジャーから帰ってきて、さらにそれを糧にインディーズでいけるっていう人たちもいますけどね。でも潰れるのが大体関の山ですよね。

邑田:そうですね。

野村:着物で言うメジャーデビューってどこなの?

CHOKO:私的に一つはやらせてもらったんですけど、百貨店の一階でpop up shopをできた事。着物は百貨店だと、上の方にある呉服の階が基本なんですね。はじめにがオファーをもらったのは呉服の階でっていう話だったんですけど、私はファッションとして着物をやっているから、呉服の階は思惑と違うんで「下のファッションの階で声をかけてくださるんやったら出たいです」ってめちゃ生意気に言ってお断りしました。で、何年か前に今一緒にやってるお洋服ブランドの人のおかげですけど、ファッションの階に出させてもらえました。

野村:進出したんだ。それがメジャーデビューなんだ。

CHOKO:私的には!それってすごい画期的で。

野村:革命ですな。

CHOKO:革命的に。だから、それは本当やったぁ!と思って。
あと、この間大阪うめだ阪急のショーウィンドウに、Yohji Yamamotoさんとかのマネキンと一緒に並んだり。

野村:それはメジャーデビューだね。

CHOKO:それはやっぱ感動しました。

野村:GLAYと一緒にステージ上がるみたいなもんだね。

CHOKO:おんなじステージで(笑)。

野村:今GLAYしか出てこなかった。

CHOKO:格は違うけど、出させてもらいましたみたいなそういう感じ。

野村:すごい人と一緒にやった時、自分ここまでこれたんだなって思うんだよな。

CHOKO:思います。同じステージでも、全然前座ぐらいの感じだとしても、そこに上がらせてもらえたんだっていうのはすごく大きい。

野村:俺ってそういうのすごい感動するかなと思ってたの。けど、自分が昔憧れてた人たちとかに会うじゃないですか。中村達也さんとか、例えば、あと勝手にしやがれの面々だったり、MO’SOME TONEBENDERとか、俺からしたらヒーローなんだけど、嬉しくないんだよね歳とったら。

CHOKO:なんでですか?

邑田:それ歳なの?若い頃は嬉しかった?

野村:若い頃ね、そういう人と会ったことないんですよね。

邑田:ある程度年齢がいってから、そういう機会があって。

野村:一緒にやったりするようになったけど。別に、うん。ミーハーな気持ちが何処かへ行ってしまった。ミーハーな気持ちって逆を言えば原動力になるじゃない?大事なもの消えちゃったなって。けど、まぁ、いっかって思ってるけど。

邑田:逆にそういう方たちと同じステージに自分がいるっていうのを、ちゃんと意識できるようになったっていうことじゃないですか、それって。

野村:強くなってるってことなんですかね?わかんないっす。

邑田:いて当然じゃないけど。

CHOKO:普通。

邑田:同じ土台で戦ってる人たちでただ初対面なだけっていう。

野村:そういうのがあるかもしれないですね。

邑田:これがミーハーな気持ちって、若ければ若いほど強いはずなんですよ、絶対に。憧れの存在で、雲の上の存在たちがたくさんいて、でも自分がその人たちが雲の上だったくらいの年齢になった時に、自分が誰かの雲の上の存在になってるかもしれないわけじゃないですか。

野村:そういうのもありうる時もあるんですかね。

邑田:好きって言ってくれたり、憧れてますって言われるような存在に自分がなっていたら、そこの差ってそれ以上の差って、あんまり関係ないんじゃないかなって思ってて。

野村:ある程度上いったらってことですよね。

邑田:同じ土台の上。

野村:会えば。けど、ミーハーにならないな。広末涼子がきたら、どうもって。すごいリアルに想像したけど、こうはなんないね。

CHOKO:それはポーカーフェイスとかじゃなくて普通に、フラットな感じ?

野村:感動がなくなってきちゃったんだろうね。

CHOKO:(笑)。冷牟田さんとかとライブ、オファー来たりした時には、どうしようみたいな緊張とかもなかったんですか?

野村:正直なかったです。

CHOKO:なるほど。

邑田:仕事として、オファーがきて、おぉみたいな。

野村:飲みに行かない?って言われて、金ないからCOCO’Sでいいかな?みたいな。COCO’Sのドリンクバーで飲んでたんですけど。

CHOKO:(笑)。めっちゃ面白い。

野村:小二時間。特に何も気を使うこともなく、しゃべってましたね。尊敬する大先輩なんだけど、緊張しなかったですね。冷牟田さんがすごい出来た人なので。尊敬する人、います?

邑田:尊敬する人っすか。難しいな。カッコ良いなっていう先輩はいる。

CHOKO:私はミーハーなんで。

野村:ミーハーなの?

CHOKO:ミーハーっていうのかわかんない。すごい好きで憧れる人がいろんなところにはいる。

野村:いるんだ。

CHOKO:うん。

邑田:CHOKOさんは、わーってなりそうなタイプ。

CHOKO:すぐわーってなる。

野村:すごすぎるみたいな。

CHOKO:でも恥ずかしいから、アホなこと言うたらどうしようと思うから、逆に何も言えなかったり。

邑田:で、無言になる。

CHOKO:なんか言って嫌われたらどうしようって思って。

野村:俺めちゃくちゃ怒られた時あるよ。有名バンドの人にめっちゃ怒られた。

CHOKO:怒られたんですか(笑)。

邑田:えっ、怒られた?

野村:うん。

CHOKO:(笑)。

野村:見てろよこの野郎っていう気持ちで今やってます。

邑田:そういう感じなんだ。

野村:いつか見てろよみたいな。

CHOKO:それが原動力だったら別にそれはそれで。

野村:いいよね?

CHOKO:いいですよね。

野村:俺をバカにしてたやつ見てろよって感じでやってんのかな、今。

邑田:反骨精神は大事だと思います。何をやるにしても。

野村:じゃあ、このまんまでいいんだ。

CHOKO:うん(笑)。

野村:歳をとると大人しくなるからね。

CHOKO:ならないですよ。

野村:ならないの?落ち着きません?

邑田:落ち着かなすぎて、周りが心配するぐらい。

野村:(笑)。邑田さん結構動くんですかね?

邑田:「邑田すぐ暴走するからな」って、しょっ中言われるぐらい。敵だらけっす。敵だらけ。

野村:敵だらけ。俺と一緒だ。

邑田:敵つくるのと、嫌われるのは得意。

CHOKO:得意って(笑)。

野村:どうしようもないやつなんですね。

邑田:そんな嫌われたくもないし、敵をつくりたくもないんですけど、気づいたら敵が増えていて、気づいたらすごい嫌われてるっていう。あれ〜?みたいな。

野村:好き勝手やってるとね。

邑田:好き勝手やってると、うざったい人にはうざったいみたいで。なんか目につくみたいな。

野村:本気でやる人と怒ってる人、結構似てたりするから。本気でやると絶対本気同士ぶつかるし。

邑田:ぶつかりますね。

野村:本気出した時って、絶対ぶつかるじゃないですか。いいことなんですよ、敵がいること。

邑田:そこをなんか穏やかにそれなりにやっちゃうと、あんまり面白いことできないなって思っていて。面白いことをやるんだったら、本気でやって、ぶつかってもいいんで面白いことが結果的にできたら、正解かなって思います。

野村:さっきも言いましたけど、コラムそういう感じで書きます。

CHOKO:楽しみにしてます。

邑田:そういう感じで。全部アウトプットしてください。言いたいことも書きたいことも。

野村:知らぬ間に気づいてた自分らしさの俺の中で、もがいてたということで。

CHOKO:(笑)。

邑田:では本日はコラムを書いてくださっているYellow Studsの野村太一さんとCHOKOさんの対談を行わせていただきました。

野村:あざーっす。

邑田:いろいろと面白いお話が聞けたんではないかと思います。それでは本日はありがとうございました。お疲れ様でした。

野村:ありがとうございます。

CHOKO:ありがとうございました。

対談の舞台となった、甘味処・天野屋

カメラマンオーダー:わらび餅




野村太一さん:腰回り


邑田:腰回り

【今回の撮影協力して頂いた天野屋さん】
営業時間
[月~金]
10:00~18:00(かき氷L.O.17:00)
[日・祝]
10:00~17:00

大晦日から元旦は年越し営業

定休日
4月3週目~12月1週目の各日曜日および夏期休業日

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

アクセス
東京メトロ 新お茶の水(徒歩5分)、末広町(徒歩8分)
JR御茶ノ水 徒歩5分

御茶ノ水駅から239m

電話番号
03-3251-7911

リンク

【当日のコーディネートのポイント by CHOKO】
野村太一コーディネート

昔からキモノやオビの柄に使われてきた流水柄。
これをレコードと合わせて「音が流れる」というデザインのユカタを着てもらいました。

Yellow Studsの「ロックが流れる」がテーマ曲。
とても胸が締め付けられる歌詞なのだけど
最後にわずかな光を見つけようと歩き出すような

“12月40日 それでも うたう”

ここで あぁ歌ってくださいっっっと目頭が熱くなるのですが、
その私の心境をドライフラワーに勝手に託しました。
生花ではなくて。
美しくその姿を保ち続けるノスタルジックなドライフラワー。

オビにベルトを重ね、そこにドライフラワーを。

男の人が花を纏うのってたまらなく素敵だなーと改めて思いました。

ベレー帽とブーツは太一さんの私物を使わせていただきました。

CHOKOコーディネート

甘味処というシチュエーションなので、少し和も感じさせて涼しげなユカタにしました。
柄は壺垂れに菖蒲とカマキリと蝶蜻蛉。
男性陣の深い配色に寄せるようオビは黒。
Yellow Studsの缶バッジをオビドメ代わりに付けています。

画像では見えていないのですが、後ろのオビに羽根の飾りをつけていました。

“飛びてぇ ヒバリのように”

飛ぶモノを纏いました。

邑田コーディネート

邑田さんは身長が184cmとかなり高く、裄(背中心から手首までの長さ)もとんでもなく長い為
プレタサイズではなかなか見つからず。

これはリメイクするしかない!と思い、無地のユカタと組み合わせる布地を購入。

なぜワイン色にしたかというと、邑田さんがお似合いになることは勿論なのですが、Yellow Studsのステージ衣装のスーツがワイン色だから!

太一さん 柄ユカタ 角オビ ブーツ
邑田さん 無地ユカタ ヘコオビ 雪駄

と、違うアイテムで対照的にコーディネートしました。

邑田さん私物のストーンロングブレスレットをお借りして2本オビに重ねました。

さりげない大人のお遊び小ワザになりました。
更にアクセント付けでリーフモチーフのチャームを。

3人の共通モチーフは植物。
以前私のコラムでも使わせてもらいましたが
お花が色々出てくる「フィルム」
大好きなんです。

かくれテーマ。

野村太一・CHOKOの着用浴衣 → C.H.O.K.Oブランド

撮影協力 神田・天野屋

photo by タケフミ タニグチ

Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

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