[Interview] 魔法少女になり隊 – ラウドでポップな傑作「POPCONE」リリースインタビュー!

今回は、現在飛ぶ鳥を落とす勢いを見せている4人組バンド「魔法少女になり隊」のメンバー4人にインタビューを敢行した。9月25日にはミニアルバムのリリースも控えたタイミングでのインタビューという事で、ミニアルバムの内容から、現在の魔法少女になり隊、またメンバー個々のアーティスティックな側面まで、様々な切り込みでお話を伺えたと思う。
終始和やかで、メンバー仲の良さが文章からも伝わってくると思う。ボケやツッコミなどもするどく、とてもバランスの良いバンドだな。と話していて思った。
まだ、彼らの音に触れた事がない人も、すでに沼にハマっている人も、みんなに楽しんで頂けたらと思う。
それでは、以下インタビュー楽しんでください。

邑田航平(Optimanotes編集長)

――本日はよろしくお願いいたします。

一同:よろしくお願いします。

――9月25日に3rdミニアルバムの「POPCONE」が発売になりますが、さっそくこちらを聴かせていただいているんですけれども、個人的な印象としましては、以前の作品も聴かせていただいたんですが、以前の作品よりも、よりバンド感があふれる感じというか、電子音が少なくなって、よりバンドっぽいラウドなアレンジの楽曲が多くなったなぁという印象を受けました。ただポップな部分っていうのは、全然変わりなくキャッチーなメロディが詰め込まれたアルバムだと思ったんですけれども、今作をつくるにあたって、何か最初のコンセプトみたいなものってあったんでしょうか?

gari:前作が「∀」(アンチエー)っていうミニアルバムだったんですけど、今回もミニアルバムで。前回が「魔法少女になり隊」的には、割と格好つけたというか、クールっていう方面を攻めた作品だったんです。今回はポップサイドというか、「魔法少女になり隊」のハッピーサイドな感じの雰囲気を出したいなぁっていうのがメンバーみんなにあって。その時思いついたハッピーってなんだろうっていうテーマに沿うもので、遊園地が僕の中でビビッときたので、それ遊園地をテーマにみんなで話し合いながら作っていきました。

――1曲目の「コースター」であったりとか、2曲目の「メリーゴー エンドオブザワールド」もそうなんですけど、タイトルも遊園地っぽいなって。今おっしゃった通り、印象づくなと思ったんですけれども、歌詞とかタイトルもそういうところから持ってきているっていう感じですかね。

gari:今回曲もテーマを先行して書き下ろしたし、テーマが先にある状態で歌詞もを書いているので、全体的に遊園地っぽさが伝わると思います。

――いろんなバンドがいて、作詞する方って固定で作詞される方がいるバンドって多いと思うんですけれども、皆さん作詞されるなぁと、そこが面白いと思ったんですけれども、作詞に至る経緯って、どういうところからスタートして書こうってなるんですかね?

gari:「書きたい」って自ら言うときもあるし、他のメンバーへ「書いて!書いてみたら?」ってリクエストする時もあります。

火寺バジル:誰かイメージのわく人がいれば、これちょっとやってみようかなって選びます。逆にこういう曲感とか曲の世界観だったら、gariさんが似合うと思うから書いてみてくれない?ってトライしてもらったり。各々の世界観があるので、それにあった曲をみんなでやることで、3人とも違ったものができてて、面白いですよね。

――そうなんですよ。作詞がみなさんされるっていうのが。曲は基本的にウイ・ビトンさんが作られていて、編曲もやられています。曲をつくっているサイドとしては、どうなんですか?自分のつくった曲に対して、みなさんの詩がつくっていうところに関しては。

ウイ・ビトン:僕が作詞に関して、突っ込むことはあんまりしないんですけど(笑)。つくってくれた歌詞をまず僕が歌ってみるんですよ、曲に合わせて。その時に語感がいいというか、歌った感じがすごい気持ちいいと、すごい、あぁいいな、素敵だな、ありがとうって思います。それがここ気持ち悪いなっていう時にだけは、ここ違う案ない?って相談しますね。みんな曲の雰囲気にあったワードのチョイスをしてくれるので、いつも素敵だなって思っています。

――いいチームですね。ライブについてお伺いしたいんですけれども、ボーカル、ギター二人、ボーカルとシャウトVJって言えばいいですか?

gari:VJとマイクを持ってる人ですね。

――マイクを持ってる人?

火寺バジル:シャウトボーカル。

――シャウトボーカルとVJ。

火寺バジル:パフォーマーも兼ねてるのかな。

gari:アジテーター的な感じ。お客さんを誘導して、こんな風にノったらどうですか?って。映像もつくってるし、シャウトもするし、しゃべるべきタイミングはしゃべるっていうポジションですね。それをボーカルって言っていいのか。

――言っていいと思いますね。

ウイ・ビトン:ラップもやってたもんな。

gari:はい。ラップの曲もあるんで。一応ボーカルとしておこうか。わかりやすいからボーカル。

――ツインボーカル、ツインギターっていう編成だと思うんですけども、もともとバンドを始めようっていった時にドラマーを入れようとかってうのはなかったんですか?

火寺バジル:ライブハウスの後ろに幕を吊って、映像を投影してるんで、ドラムがいるとその半分ぐらいしか見えなかったりするので…。映像をよりよく見せるためにも、ドラムがいるとちょっとその良さが伝わりづらいよねって思っています。

ウイ・ビトン:っていうマインドで一番最初に方式が固まったんで、ずっとそこからその方式でやり続けています。

――今年もROCK IN JAPAN FESTIVALに出演されていたと思うんですけど、ROCK IN JAPAN FESTIVALは、毎年2014年から出て。

火寺バジル:ありがたいことに毎年出させてもらってます。

――今年はステージのトリもつとめて、着々とだんだんファンも増えてきてると思うんですけども、そういうことを実感する瞬間ってみなさんどういったタイミングですか?

火寺バジル: COUNTDOWN JAPANとか、ROCK IN JAPAN FESTIVALの様な大きなステージで実感しやすいって私は思ってて。今回初めて一つ大きいステージにステップアップできたんです!キャパをドキドキしながら調べっちゃって、実は。笑 前回まで出ていたステージが4000人規模だったのが、今回8000人になっていたから、単純に倍になってて。それを本番前に私見ちゃってて。これ倍か…みたいな。埋まるかな?って不安は正直あったんですよね。トリだけど強豪がいるわけじゃないですか。メインステージに。その中で2倍のキャパのところで、私たちがどれだけ勝負できるかなぁってプレッシャーというか、ドキドキしていました。それがちゃんと後ろまでお客さんが埋まってくれたんです!「魔法少女になり隊」を見たいと思って来てくれる人がこれだけ、8000人近くの人が集まってくれたんだっていうのがすごい嬉しいですね。

――8000人規模になってくると武道館近いキャパですもんね。全然違う目的で他のバンドを見に行ったんだけど、「魔法少女になり隊」をたまたま見る機会があって、ライブでどっぷりハマっちゃったみたいな意見をネットですごい見かけていて。私はまだ見れてないんですけれども。ライブがすごい格好いいんだろうなって。規模が上がっていってることも含めて、実際にお客さんが集まってるっていうのも含めてライブがすごいいいんだろうなっていう印象は勝手に抱いて。

火寺バジル:ありがとうございます。

――ご自身では、レコーディングとライブって全く別物だと思うんですけれども、どっちの方が好きとかみなさんあるんですかね。

火寺バジル:私は全然ライブです。

ウイ・ビトン:どっちも違う楽しみ方があるっていう感じですね、僕は。

ウイ・ビトン:ライブではお客さんと面と向かって、音楽でコミュニケーションをとってっていうのが楽しいし、レコーディングは、ものづくりというか、曲がだんだん完成に向かっていく中で、どういう仕上がりになるのかなっていうのを楽しみながら、ストイックにギターを弾くのもすげぇ楽しいです。どっちも楽しいですけど、楽しみ方がちょっと別だと思います。それぞれ楽しいところがあるよね。

――ギターは、何本ぐらい使ったりするんですか?例えば、今作でいったら。

ウイ・ビトン:1本です。
でもって、僕らのサウンドには、この竿しかない。この竿が一番合うなっていうやつを、1本だけもって来て、それで仕上げちゃいますね、最後まで。

――ちなみに今作は、何を使ったんですか?

ウイ・ビトン:E-IIっていうブランドのMYSTIQUEっていうモデルなんですけど。

――初めて聞きました。

ウイ・ビトン:それが僕らのサウンドにはめちゃくちゃ合うんですよね。でもって、とても弾きやすから(笑)。弾いててすごい楽しいんですよ。ライブではまた違っていて。ライブでは、LTDっていうブランドギターを使ってるんですけど、チューニングが絶対ズレないっていう。それはサウンドも最高っすね。

――楽器のこだわりは強かったりするんですかね。

ウイ・ビトン:そうですね。いろいろ試して来た中で、これだっていうものを見つけられたなっていうのはありますね。

――ありがとうございます。作曲、編曲がウイ・ビトンさんですけれども、アレンジの細かい細部だったり、打ち込みだったりっていう部分も全部担当されてるっていう認識で。

ウイ・ビトン:はい。

――本当そういう感じなんですね。ありがとうございます。
バンドについて大まかなことを聞きたいんですけれども、「魔法少女になり隊」的に今冒険としては、どういうところにいるのかなっていうのをお伺いしたいんですけれども。魔女のおにぎりを食べて、声が出なくなってしまって、それを治すために歌っているわけじゃないですか。それを治すための冒険をRPG的にしているっていうバンドだと思うんですけども、ストーリーが進んでいかないと、常に同じところで、魔法がかかっちゃって、全く進展がないですってだけだと、結構ファン的には気になるところだと思うんですね。そういうストーリー、今どういうところにいるのかっていうのを聞きたいんですけれども。

火寺バジル:今レベルいくつぐらいなんすかね?

gari:レベルね。

火寺バジル:30、40ぐらいになってんじゃない?

gari:上限100で?

火寺バジル:うん。

――上限99じゃないですか、普通(笑)。普通100いかないぐらい。

gari:そうですね、99で。

火寺バジル:割と中盤ぐらい?

gari:でも、最近のゲーム市場だと、終わりがない系っていうのが増えていますよね。いわゆるドラクエとか、ポケモンとかだったら魔王倒したりとか、四天王倒したらとか、割とゴール設定がされてますけど。オンラインゲームが流行ってきて、モンハンとかも終わりない系だよね。

火寺バジル:ないですね。やり込み。

――狩り続けるっていう(笑)。

gari:終わりないストーリー性ももちろん大事にするけど、ゲーム性の中で過程を楽しむというか、その世界を楽しむっていう楽しみ方も、結構前からどんどん出てきてるんで。RPGっていうと、ストーリーが結構想像されがちだと思うんですけど、僕的にはなんだろう?ロールプレイングゲームって、本当の意味は、自分がなりきってその世界に没入することだと思っていて、それがすごい素敵だなって。もちろん僕らは火寺バジルの呪いを解くっていうちゃんとしたストーリーも提示していきたいというか、コンテンツとして、楽しんでもらいたいけど、全体としてはまず、ロールプレイングゲーム的に没入してほしいなっていう方が勝ってますかね。・・・今どこにいるっていう話ですよね(笑)。話それちゃいましたけど。

――今終わりのないゲームの例えが出てきたんですけど、どっちかっていうと、終わりのないゲームって、一般的にテンプレとして、クエストっていうシステムがあると思うんですよ。次々に無限にクエストがいろんなものがあって、それをどのクエストからやっていくかは、ユーザーの自由で、それをどんどんクリアしていくっていう、ただ終わりがなくって、ひたすら続いていくっていうものがあると思うんですけれども、なんかそっちの印象なのかなと今聞いて思ったんですけれども。例えば、今回の「POPCONE」出しますっていうのも、もしかしたらクエストの一つになるし。

火寺バジル:考え方にはそっちですよね。

――ライブ1回1回もクエストの一つだったりとかっていう。

火寺バジル:リリースがあって、ワンマンツアーを周ってっていうセットでクエストなんだと思います。アルバムの世界観をライブで表現して、ツアーで完結させていくっていう。聴いたものがそのまま見れるみたいな。だから、本当に魔女を倒す感じの、ラスボス感のあるミニアルバムとか、フルアルバムとかつくった時は、やっぱりライブに最終決戦感が出るんですよ。

――今作の「POPCONE」にしても、ラスボス感って、今出て来たワードにはまだ当てはまらないけども、冒険の途中の一個のターニングポイントというか。

火寺バジル:そうですね。

――このアルバムがあって、このあとワンマンライブが決まっていると思うんですけれども、そこのワンマンライブまでが、そこの一つのストーリーになっているっていう感じですかね。

火寺バジル:そうですね。ちなみに、前回の「∀」(アンチエー)のツアーだと、実は最後のブリッツで、初めて冒険している中で魔女が出て来たんですよ。ちょっといい感じで戦ったんですけど、あと一歩で逃げられちゃって。

――なるほど(笑)。

火寺バジル:って感じで、ちょっとね、いつ出てくるかわかんない。

――それは確かにライブをみなさん楽しみにすると思います。そういう演出があったり。

火寺バジル:フェスとかイベントだと、そういう感じではどうしてもできないので。そういう意味では、ワンマンライブに来てもらった方が、より楽しんでもらえるんじゃないかなっていう。

――「魔法少女になり隊」を全部出し切れる場所というか。ワンマンライブに集約されるかなっていうところですかね。

火寺バジル:はい。

――今度のワンマンツアー2019 “まほうランドへようこそ!”〜ガリ館長と不思議な遊園地〜があると思うんですけれども、このツアーも結構今いろいろ考えていたりするんですか?

火寺バジル:どんなことやろうかなっていうことは考えていて。やりたいことはたくさんあるけど、どれが出来るかな?って現実にできるように頑張ってますよね。

gari:本当はジェットコースターとかやりたいけどね。

火寺バジル:うん。

gari:どう工夫したらできるかなって考えます。今回テーマが遊園地っていうのも、最初はハッピーサイドを出したいっていう感じだったんですけど、つくる楽しみがどんどん湧いてくるワードだなって思って。ビジュアル化もすごくしやすいし、あとライブもこれをテーマにしてつくると絶対面白いもんがどんどん出てくるんじゃねぇかなっていう意味を込めて、最初遊園地っていうのを提案したんで。今実際いろいろ考えているんですけど、めちゃめちゃ詰め込んだやつになる予定です。

――そこはVJもリンクさせてっていう感じになるんですかね。

gari:そうですね。映像はずっと使っているので。前、「〜まだ知らぬ勇者たちへ〜」のツアーをやった時に、お客さんを勇者に見立てて、そこの選択肢でどんどん進んでいくっていう演出をやってたりします。映像を見つつ、ライブも楽しみつつみたいな。「魔法少女になり隊」を知らないから、ストーリーとかちょっとややこしそうって思う人も初見でも入ってこれるような世界はつくっているので。

――私の印象だとそんなに小難しいストーリーはないなっていう印象があって、割とスムーズに入りやすいなっていう。ただキャッチーじゃないですか。単純にバンド名がキャッチーで、ん?って思って、そのストーリーを聞くと、あぁなるほどそういうことなんだみたいなのがすっと入ってきたんで、わかりやすいなっていうところはあったんですけど。ライブの話を聞くと、ますます興味が湧いてきます。ちなみに今作の遊園地をテーマーにして、ライブも「〜まほうランドへようこそ!〜」っていう遊園地っぽいことを想起させるようなタイトルだったりとか、楽曲のタイトルもさっき言った通り、そういうタイトルがついていたりとかすると思うんですけれども、作詞で今回「メリーゴー エンドオブザワールド」がリード曲になると思うんですけれども、これの作詞が明治さんなんですが、これは何を思って書いた感じでしょうか?

明治:これはメリーゴーランドがテーマの曲です。最初にこのデモが出た段階で、この曲は遊園地でいうところの遊具みたいな。コースターがあったらジェットコースターのイメージあるよね?みたいな位置づけです。これはメリーゴーランドだったんですけど、メリーゴーランドって、みんな多分連想しやすいというか。そういうみんなが想像しやすいパーツを入れ込んでいきつつ、私が感じたり、思っている出来事を織り交ぜつつ書いたっていう感じですね。

――歌詞だけ読ませてもらうと、すごく想像して、イマジネーションの中の世界なのかなっていう印象を受けていたんですけれども、結構現実に明治さん自身に起こったこととかも実は入れ込んであってっていう。

明治:そうですね。

――それって1曲目の「コースター」も同じ?

明治:そうですね、はい。

――作詞をする時は、基本的にはそういう感覚で書いていらっしゃることが多いんですかね?

明治:自分の中に心象風景みたいなものっていろいろあるじゃないですか。その場所その場所で。1回1回その気持ち、その時の気持ちと、心象風景をつなげていって、作品にしていくっていうようなシステムが多いですね。

――特に1、2曲目って、再生を始めた時に、最初に流れる曲と大体リード曲って2曲目が多いと私は思っていて、いろんなバンドもそうですけど。1曲目は耳障りがいいというか、ドンって持っていくものが入っていて、2曲目にさらにキャッチーなものが入っていてっていう1、2曲目ってすごい大事だと思っているんですけれども、その1、2曲目の作詞が明治さんだったので、タイトルもさっき言った遊園地みたいなイメージのタイトルがついていて、すごいこの2曲がやっぱりピックアップされるっていうか、今回の作品の中では、重要なのかなっていう印象の中、今ちょっと聞いてみたんですけれども。そういうリード曲に自分の作詞の曲が採用されるとかっていうのは、なんか思うところがあったりしますか?

明治:リード曲は、全曲出揃ってからみんなで話し合って決まったんですけど。自分が作詞した曲が選ばれたのが初めてだったんですよね。いろんな人に聴いていただく機会が一番多くなるのかなってそれが楽しみだなってとても嬉しかったです。

――ちなみに作曲はウイ・ビトンさんがされるわけじゃないですか?それに対して他の3人は出てくるデモだったり聴いた時って、もっとこういう曲が実はやりたいとかっていうのをやり取りってあったりするんですか?それとも出てきたものを単純に、「いいねいいね、やろうよやろうよ」って進んでいくのか。そこら辺のディスカッションがあるのかどうか。

gari:ウイさんが天才的な曲を上げてくれることが多いんで。その前に今回だったら三拍子的な曲が欲しいとか、ホラー曲が欲しいとか、そういうテーマとかのディスカッションはあります。僕らは音楽じゃない言葉で投げかけて、それを音楽でウイさんが表現してくれるっていうことが多いですかね?

火寺バジル:できたものはすんなり。いいじゃんってなることしかないです。

gari:たまにここちょっと、サビの後もう一個セクション欲しいとか。ライブ想定して、ちょっとこうじゃないっていうのは、あったりするんですけど。アレンジというか、曲の雰囲気というか、そういうところは、結構音楽じゃない言葉で言ったことを的確に表現してくれるなってことが多いですね。

――それは作家冥利に尽きる感じですかね。

ウイ・ビトン:そうですね。褒めてもらうとちょっと(笑)。
今回の制作に至っては、まずみんなでテーマを決める前に、僕がもういろいろ手をつけていて、曲を用意してたんですよね。10曲ぐらい用意してたのかな。だけど、今回はこのテーマでやりたいっていうところ初めて、「メリーゴー エンドオブザワールド」っていう曲で3拍子の曲をやってくれって言われて、僕の中では3拍子って知らなかったんですよ。どういったものかわかんないなみたいな(笑)。本当にこんな感じでいいのかななんて不安がありつつみんなに聞いてもらったら、いいじゃないって。明治もすごい好きですっていってくれて。そういった時はすっげぇ嬉しかったですね。

――3拍子であったりとか、6/8のリズムって結構攻める感じの楽曲が多いイメージを私持ってるんですけど、だけどこの「メリーエンドザワールド」にしては、どっちかっていうとボレロだったりとか、そっちの感覚に近いというか。楽しげで、ハッピーっていう言葉も使ってましたけども、すごい楽しげな3拍子だなという印象は受けました。ゴリゴリに攻めていくというよりは、本当にその遊園地感というか、そういうところにフィットするような楽しい楽曲になってるんじゃないかなと。とにかく全曲通してなんですけど、本当にメロディがポップで、キャッチーで、結構そこがギャップ萌え的なところがあって。初見でまだ全然失礼ながら聴く前は、ラウドっていう情報しかなかったんですよ。ほとんど。
すごいラウドなバンドなんだっていう勝手な印象を持っていて、しかも過去のイベントでマリリン・マンソンだったり、Slipknotが出てるイベントに出てるじゃないですか。どんだけゴリゴリなことやってんだみたいな印象で、初めてYouTubeだったりでMVを見せてもらったりとか、聴く機会ができてきて、聴いていったら、めちゃくちゃポップだこの人たちっていう印象で。確かに音はラウドなんですけど、ラウドバンドっていうよりは、ポップスのバンドだなっていう印象を受けまして。そこら辺は、みなさんの音楽的趣向というか好みとして、どういったところが一番好きとかあるんですか?

火寺バジル:難しいですよね。

明治:バラバラですね。

火寺バジル:めっちゃバラバラ。

gari:音楽的などういうアーティストが好き、どういうバンドが好きっていう好みの話をしたら、割とバラバラなはずですね。

――例えば、今2019年8月27日ですけれども、今日のいまいま、一番気に入ってるバンドというかアーティストをそれぞれあげるとしたら1組ずつ。単純に最近すごいよく聴いてるみたいな。

火寺バジル:私E-girlsですね。

ウイ・ビトン:僕はSlipknotですね。

gari:最近、マヌ・チャオっていうバンドを聴いています。
レベル・ミュージック。かっこいいバンドです。フランス人っていうことは知ってるけどっていうバンドをめちゃくちゃ最近聞いています。

――結構手広くいろいろ聞いてるんですかね?

gari:ここ最近でいうと。普段いろんなのは聞いてるんですけど。

――マヌ・チャオ、ちょっとチェックしてみます。
明治さんは?

明治:一番直近で聞いたのは、平沢進です。

火寺バジル:すごいこんなにバラバラになるとは思わなかった。

――えっ、E-girlsですか?みたいな(笑)。面白いですね。そういう音楽を日常的に今好んで聞いているけれども、多分やってる音楽って、自分たちが一番好きだと思うので、その「魔法少女になり隊」の楽曲が一番みなさん好きだと思うんですよ。やっぱり好きじゃないとやれないと思うしっていうところでいくと、聴いてるものが全然違うところにいってるので、単純に面白いなっていう感じなんですが。例えば、音楽って芸術の1個じゃないですか。やっぱり何かしらインプットがないと、アウトプットもできないと思っていて、芸術なことって。一番インプットに普段自分になってるなっていうものっていうのはなんかあったりしますか?例えば、読書であったりとか、映画を見るとかであったりとか、自分にとっての芸術をやる上で、インプットになるようなものをお伺いできればと思うんですけれども。

火寺バジル:私はアニメかな。感受性を鍛えるみたいな意味で。私ドラマとか映画とか、アニメとかでもそうなんですけど、自分にちょっと近いキャラクターがいるとめちゃくちゃ感情移入して見るようにしてて。それで自分だったら、私だったらこういうこと言わないのにとか思いながら、見たりとかすることによって、最終回で意味のわからない感情になっちゃうんですよね。こうなってるから。

――中に入りすぎて。

火寺バジル:終わるのこれ?みたいな。すごすぎて、そっから帰ってこれなくなっちゃうぐらい、のめり込んじゃったりするんですけど、それが歌詞に生きるというか。作詞するときにそのことを思い出したりもするし。あと一人でふらっといろんなところに行って、山の方に行ってみたりとか。古いお客さんが2、3人しかいないような静かな喫茶店とかに行って、あのおじさんたちはどういう生活をして、どういう毎日を送ってるんだろうなっていうのをボーって眺めて想像して、その空間にいる私みたいなのを考えたり、しにいくことがインプット。そこで見たきれいなものとかを自分なりに解釈して、心の。

――感性を高めるために、アニメ見たりドラマ見たりとか。

火寺バジル:きれいなものを見に行きたくて外に出かけるみたいな。

――インドアもアウトドアも含めて、いろんなものを見て刺激を受けてそれが全部感受性豊かなところにつながってるっていうところですかね。

火寺バジル:「シャボン」も書けなくて、ずっと。うまく書けなくて、遊園地行きましたもん。

――そうなんですね、実際に。

火寺バジル:入り口に入ったときに、小ちゃい子がめっちゃシャボン玉をバーってやっていて、それが噴水に写ってキラキラきれいだったのを見て、ハッて思って。そういうふうにしてインプットにつなげてます。インプットは出かけて、アウトプットを。

明治:わかんなくなりそうだね。自分が何なのか。

火寺バジル:そうそう。それで思い悩んだことを曲にするっていうのをよくやる。

明治:それはまた視点が違うね。

火寺バジル:そう。この自分は誰なんだろうみたいな。気持ち悪さが出た時の方が、いいのができる気がして。わざとそこにいくためにめっちゃ自分を落ち込ませたりとかします。

――わざと落ち込むことって、逆にできるんですか人って(笑)。

gari:僕、映像もつくってるんで、映像に関しては映像を見るなり、いろんなことはやってるんですけど、詩に関しては、ネットですね。インターネットをひたすらめちゃくちゃ見るっていう。
ほかにも、これは普通に普段からやってることなんですけど。ピンタレストっていうサイトでひたすらいろんな画像を見たり。

ウイ・ビトン:「メリーゴー エンドオブザワールド」なんですけど、最初からメリーゴランドっていうテーマがあったから、画像で検索して見て、それで、「あっ!これだっ」て思って、ピンと来たのが、ベビーベッドに飾ってある小さなおもちゃだったんです。

明治:そうなんだ。

ウイ・ビトン:それで曲の頭にオルゴールがついてるっていうことだよ。

――視覚的なところからもそういうインプットがあったりっていうことですね。

明治さんどうですか?

明治:考えてみたんですけど、今あんまり創作物からインプットしたくないんですよね。人のデザインされたものっていうか。メッセージ性があるものだったり、誰かの感性みたいなものがわかっちゃったりすると、もうそれって違うなっていう。自分の中で好きなもの、これが好きでこれが好きだから、こうなってますっていうところは、答えが出ている部分が多くて。さらにそこから自分が何かをつくるとしたら、対人間。人と関わらなければ生きていけないし。人が人をたらしめあっている状況というか、そういうもので、めちゃくちゃダメージを受けることもあるんですけど、そういうのがあるからこそ言葉が出てくるんだと思うことが多いですね。例えば、何か見てその感想をこの人はどう思ったんだとか、私はなんでこう思うんだろうとか。すべてのことにルーツってあるわけじゃないですか。そういう因果関係を考えて書くようなことが多いですね。

――単純に何か視覚的なものから、何かインプットを得たりとか、その音だったりとかっていうところから得たりっていうよりは、思考回路の中でいろんなものが巡って巡って生まれてくるっていうことですかね?

明治:そうですね。ちゃんと見たことあるものを使うのであればそれを意識してやりたいし、知ってるから、こういう形に落とし込みましたっていうのをちゃんと一個一個意識してやっていきたいなって思いが強いですね。

――すごいアーティスティック。

明治:すみません、感想に困るようなことを言ってしまって。

――いえいえ、全然。

火寺バジル:一番芸術家っぽい。

――一番芸術家っぽいと思いました。

明治:そしたらもう芸術家じゃないじゃん、もうそう言われんの。

ウイ・ビトン:(笑)。

――はい、ありがとうございます。ちなみに今作なんですけれども、お一人ずつ今作の一番の聞きどころはこういうところですっていうのを、一言ずつお伺いしたいなって思うんですけれども。
この3rdミニアルバム「POPCONE」を友人でもなんでもいいんですけれども、誰かにすすめる時に一言ですすめるとしたら、どういう感じですすめるのかなと。

ウイ・ビトン:めちゃポップだよって。

――そういうのを知りたい。

火寺バジル:私一番今まで出した作品の中で、らしい一枚ができてる気がするんですよ。インディーズの1stミニアルバムの「冒険の書1」ってあるじゃないですか。私の中で「魔法少女になり隊」といったらみたいな一枚が、これに全部詰まっていて。いろんなことをやってるんだけど、あの時を思い出させる感じではあるんですよね、今回の作品が。あの初期衝動でつくった感じのをもう一回、メジャーデビュー3年目にして、みんなでやれてる感が一番あるなって
曲のバランスとかで、いろんなことをやっているんだけど、割と統一感があるみたいな。うまく表現できないんですけど。レベルアップして帰って来た感がすごいある一枚になってるなって個人的には思っています。

――ありがとうございます。

gari:アルバム出して、今回ツアー回らせてもらうんですけど、そこまでで一個の作品というか、そこまでがうちのセールスポイントだなと思ってるんで。聞いて見に来てくれたら2倍楽しいよハッピーになれると思うよっていうところが推しポイントですかね。

明治:芸術家っぽいこと言いますね。笑 
最近なんかのインタビューで読んだのが、バンドというものは全員が歌詞を書いて初めてバンドという、初めてではないですけど、すごく理想的っていう。みんなが歌詞を書くっていうのは。なんでその人はそういうことを言うのか確かになんか腑に落ちるなって。実際うちでもそういうようなスタイルで一枚を出して、ばっと並べて見た時になんとなくわかる。言いたいことはわかるなって。その上で、みんながこの作品を聴いた時に何を感じるかな?って気になります。この人たちバラバラだなって思うのかもしれないし、そこに共通するものを見つけてくれるのかもしれないし、それをいいと思うのか悪いと思うのかわからないけども、「魔法少女になり隊」がつくった一枚ですとは言えるんじゃないかな。

――「魔法少女になり隊」がつくったのは当然ですけど、逆にいえば「魔法少女になり隊」でなきゃつくれないアルバムっていうことですよね?言いたいことって。

明治:そうです。

――ありがとうございます。最後なんですけれども、今回3rdミニアルバムが出まして、ツアーにも出ると思うんですけれども、そのあとのビジョンみたいな、大きい目標みたいな。将来的な。どのぐらいの将来かはちょっとお任せするんですけど、どこら辺を目標に活動を今後していこうっていうものはあるんでしょうか?

火寺バジル:最近いろいろバンドについて考えるんですけど、今CDが残念ながらあんまり売れない時代だったりするじゃないですか。その中で、音楽を続けていろんな手段で聴けちゃうこともあるしで、音楽を続けることがだんだん簡単なことじゃなくなってきてるじゃないですか、時代的にも。だから、このメンバーで続けられていることも、メジャーデビュー3年目で、これだけ続けられて音楽が出せてるっていうのはすごいなってふと思っちゃう瞬間があるんです。世間的にはもっと売れる音楽をやった方がいいとか、今の時代にあったことをやった方がいいみたいなことはやっぱりどうしても言われちゃったりするけど、私たちの良さっていうのがやっぱり他のバンドにできないことをやったり、自分らが一番かっこいいと思うことをとことんやり尽くすっていうのが良さだったりするんで、それでちゃんと結果がついてきたらいいなっていうのが前提にあります。だから、変わらずにこのまま4人でもっともっと単純にキャパが上がったところでやるのもそうだし、もっとたくさんの人に聞いてもらいたいってのもあるんですけど、みんなで続けていくことも大事かなと思ってるんで、みんなでドンっと行くとかじゃなくて、一個ずつみんなで成長していけたらいいなと思ってますね。

――それは差しあたって、例えば、武道館だったり、もっと大きい会場みたいな目標がありますみたいなわかりやすいのではなくて、この4人でどんどん続けていって、ちょっとずつ成長していきながら、この先も続けて行くっていうことが継続していくことが目標っていう感じですかね?

gari:その時にやりたいことが、その時全然武道館って気分じゃないわっていう可能性もあるじゃないですか。そういうふうに決めつけるべきバンドじゃないかなと個人的にはそういうマインドでやってるかなっていうつもりではあります。

火寺バジル:もちろんね、武道館やりたいけど。

――その時その時で一番いい選択肢を4人でディスカッションしながら決めていければいい。

火寺バジル:普通のバンドだったら、武道館目標に頑張ってますって言った方がわかりやすいかもしれないですけど、逆に私たちだったら。

gari:今絶対両国でしょってことが起こるかもしれない。

火寺バジル:他のバンドじゃできないようなところでもライブできたりとかすると思うんで、毎回いろんな人をハッとさせられたり、ワクワクできるバンドでい続けるのが「魔法少女になり隊」の正解かなって思ってます。
腑に落ちます?

――最高の答えいただきました。本日はありがとうございました。

一同:ありがとうございました。

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■最新リリース情報
魔法少女になり隊 3rd Mini Album「POPCONE」
2019.9.25(WED) RELEASE

▼完全生産限定盤(CD+ラバーバンド)
価格:¥2,315+税(税込¥2,500)
品番:SRCL-11280~11281

▼通常盤(CD ONLY)
価格:¥1,852+税(税込¥2,000)
品番:SRCL-11282

<収録曲>
M1. コースター
M2. メリーゴー エンドオブザワールド
M3. Zombies bop
M4. シャボン
M5. まぶたの裏のLEDライト

Kohei Murata

Kohei Murata編集長・ライター

投稿者の過去記事

バンド活動を通して、自分の音楽を世界に発信する事を志しながら、同時に仕事での独立を目指して様々な業種を経験する。バンドでは日本のみならず台湾でも活動を行い、台湾でのアルバム2枚のリリースや大型野外フェスティバルへの出演も果たす。
その後、様々な仕事を経験し2015年独立。
現在は音楽メディアOptimanotesの編集長兼ライターとして、記事の執筆をしている。

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