ボブディランは歌った。
“The answer is blowin’ in the wind.”
(答えは風の中にある)
とてもきれいなフレーズだと思う。だけど今までの人生の中で答えが風の中にあった試しがない。なぁ、ボブ。風の中に何があるんだ?中野の居酒屋で呑みながら説明してくれないか?
「風」という言葉はとても雰囲気があるし、どんなコンセプトの歌詞にも合う。
「風」は日常生活に必ず存在するし、容易に色々なものを連想させる事ができる。だから聴き手が想像しやすい。
もうこれは詩の化学調味料と言っても過言ではない。深読みさせたい時にはうってつけの言葉なんだと思う。
どうも。中野区のひねくれ者こと野村です。そういえばお菓子のひねり揚げって何であんなにひねられてるんですかね。不思議。
はい。っていうことでね。今回は歌詞について書いていこうかなと思いますよ。
このワード入れとけばいいでしょ!みたいなワードってたくさんありますね。
ひと昔前は翼広げすぎたり、桜舞いすぎたり、瞳閉じすぎたり、君の名を呼びすぎたり、手を伸ばしすぎたり、会いたすぎたり、諦めなさすぎたりしてましたね。
決してこのフレーズが悪いわけではありません。使いやすいようで実は非常に使い方が難しいんです。だから俺はあまり使いません。というか使えません。
この世の中にはとんでもない数の歌詞があると思うんですけども、とりわけ日本でよく使われるワードランキングを勝手に発表したいと思います。※個人のイメージです。
歌詞を書いてみたいという方はぜひ参考にしてください。
1位 「愛」
俺は今まで作詞するにあたって一度も使ったことがないワードですが文句なしの一位です。この言葉は深すぎてなかなか使うことができません。ジョンレノンも大好きなワードなので要チェックです。
2位 「風」
冒頭でも紹介したこのワードが堂々の2位。いつも何かを運びがちです。清々しいイメージを持たせたい時にぜひどうぞ。
3位 「夢」
「諦めないで」と一緒に使うと非常に力強い歌詞になりますが、使う人を選びます。そう簡単には使えません。自他ともに認める成功者しか使えないのが難点です。無責任に使用されることが殆どなので不用意に使うのは控えましょう。
4位 「心」
主に壊れます。
5位 「手」
繋ぐことが多いです。あと広げることもあります。個人的にこの言葉は大好きです。いろいろな表現に適しているので一度使ってみるといいでしょう。いつも不思議に思うんですがなんで「ひじ」とか「くるぶし」って歌詞に使われないんでしょうね。硬いからですかね。
6位 「空」
まず見上げてください。そうすると壮大な情景が広がります。いろいろな色の空があるので思い切って色を指定してみるのもいいと思います。ごくまれに泣いたりします。感情を投影してみてください。
いかがでしたでしょうか。全然参考になりませんでしたね。
えー、先日知人から歌詞の書き方を教えてくれと言われたんですが何も教えられませんでした。何故なら決まり事が一つもないから。
絵も曲も詩も「周りの目を気にしないでかく」ってのが第一歩だと思います。
照れない。邪念を捨てる。やりたいことやる。吐き出す。
感動する歌詞や、関心する歌詞ってのはたくさんありますがけどその内容を国語の教科書みたいに細かく解説するのは野暮ってもんです。
Don’t think. Feel.
ブルースリーはいいこと言ったもんだ。
では今回はこの辺で。
【Yellow Studs MV 汚い虹】